2014.09.13 Saturday

宝石たちの冬 「宝石の国3」 市川 春子

遠い未来。何度も天変地異を繰り返した星には、宝石の性質をもつ「いきもの」がうまれました。

何度砕かれても死ぬことのない彼らと、彼らを狙う月人との長い戦いの物語「宝石の国」は、不器用で硬度が低い(すなわち割れやすい)主人公・フォスフォフィライトの成長と、宝石たちが暮らす不思議な世界が描かれます。

宝石の国(3)
宝石の国(3)
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講談社 (2014-08-22)



冬の宝石、アンタークチサート


宝石たちの体内には、インクルージョンと呼ばれる微小生物がいて、太陽光をエネルギーとします。そのため、光の少ない冬は活動が鈍るため冬眠します。

冬の間、金剛先生とともに皆を守るのがアンタークチサート。気温が低くなると結晶化する特殊な宝石です。冬はいつも金剛先生とアンタークだけなのですが、そこへフォスが登場。前回体にいれたクオーツアゲートためか、眠くならないらしく、アンタークの冬の仕事を手伝うことになります。

アンタークチサートは、冬以外は液体化して眠っているので、他の宝石たちとあまり接点はないのですが、冬の間は金剛先生に甘え放題(^^)。今回は邪魔者(?)フォスがいましたが、手を焼きながらも面倒をみています。フォスのためっていうよりも、金剛先生のためですね。

宝石世界の謎


主人公フォスは、その好奇心と無鉄砲さで問題を起こし、前回は足を、今回は腕をなくして、新たな力を手に入れます。その代わり、今までの記憶を文字通り「削る」ことになるのですが。

今後は、なぜ、月人が宝石たちを襲うのか、宝石の世界はどうなっているかは、記憶をなくしたフォスが新たに見つけていくというかたちで説明されていきそうです。

宝石の国(2) (アフタヌーンKC)
市川 春子 講談社 (2014-01-23)


宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
市川 春子 講談社 (2013-07-23)



宝石の国1→
宝石の国2→



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2014.09.06 Saturday

大槌復興刺し子のポロシャツ(かもめ)

東日本大震災の被災地である岩手県大槌町。仕事を失った女性たちが一針一針、ていねいに刺繍をした大槌復興刺し子。発足からはや3年。大槌復興刺し子では毎年様々な新製品を開発しています。
大槌刺し子の商品の売上の一部は、作り手である大槌にお母さんたちの収入になります。

発足当時から大槌刺し子のファンで、新しい商品が出る度に楽しみにしていました。今度の新商品はポロシャツ。
ふだん私はあまりポロシャツを着ないのですが、この刺し子ポロシャツは一目観て「欲しい!」と思い、即購入。
 

大槌刺し子ポロシャツ(かもめ)


ブルーのポロシャツ前部分に、小さなかもめがいくつも刺繍されています。よく見ると白と薄いブルーの糸が使われています。ポロシャツ生地も柔らかくて着やすい。


 

被災地のものづくり


東日本大震災から3年。悲しいことですが人々の関心は薄れ、被災地の方々が作る手仕事品も、被災地で作られるからといって売れる時代ではなってきていると感じます。

けれど、この大槌刺し子やつくるプロジェクト東北支援プレシャスなど、デザインに優れた手仕事プロジェクトが生まれ、続けられています。

プロジェクトに関わる方々の文章を読むと、消費者が普通に購入したいと思わせるような商品づくりに関して高い意識をもって、開発、改良をつづけてらっしゃるのです。

そうした意識と実行力がなければ、被災地のものづくりを継続していくことは難しいのかもしれません。

大槌刺し子のポロシャツは、そんな「欲しい」と思える手仕事品です。こうしたすてきな手仕事を買って紹介しつづけていくことが、私のささやかな支援活動です。まあ、支援抜きにしても欲しいのですが。

 
 


 

●買う復興支援手仕事リスト


大槌復興刺し子プロジェクト

大槌復興刺し子 Tシャツ 「星降る街」→
大槌復興刺し子プロジェクト かもめランチョンマット(緑)→
近い将来の大槌町名産品「大槌復興かもめふきん」(ピンク)→
大槌復興刺し子 かもめふきん(ブルー)→
大槌復興刺し子 VネックカーキTシャツ→
大槌復興刺し子 Tシャツ(ホワイト)→
大槌復興刺し子 Tシャツ(チャコールグレー)→
大槌復興刺し子 かもめコースター→

亘理町地域復興 てしごとプロジェクト「わたりのふぐろ」→
東北応援プロジェクト「リサイクルレザーブレスレット」→
東北支援 EASTLOOPのハートのラリエット(ホワイト)→
東北支援 EASTLOOPのハートブローチ→
東北応援プロジェクト「リサイクルレザーブレスレット」→
被災地でつくられる美しい織り物「織り織りのうたヨーガマット」→
大槌町エコたわし→
被災地に仕事を!震災支援の手仕事雑貨のリンク集→
 
JUGEMテーマ:東日本大震災

 

2014.09.02 Tuesday

[映画] るろうに剣心 京都大火編

夏の暑さに引けを取り、今頃になって「るろうに剣心 京都大火編」を鑑賞。
面白かった、面白かったけど…、長かった。そして辛かった…。

ダークでホラーなるろうに剣心


いや、剣心自身がダークってわけじゃないんですが(^^;)映画の全体的に暗く、エグい内容が目立ちました。画面の色もダークブルーで暗い印象なんです。

一番ドン引きだったのは冒頭の溶鉱炉のシーン、警官たちが溶鉱炉の中に落とされ「じゅっ」って嫌な音がするんですよ。殺陣のシーンの凄惨さならいいんですが、これはなあ…(^^;)。正直、人が焦げる臭いがするような気がして気分が悪かった。

物語が進むと、敵役の志々尾自身が生きながら焼かれる経験をしているので、それの意趣返しってことなのでしょうけど…。

他にも「楽」以外の表情を制約された宗次郎の狂気、剣心を付け狙う四乃森蒼紫の執拗さとか、藤原竜也さんの志々尾の怪演とか、もう今回は、まともなやつが出てきやしねえ(^^;)

前作も悲惨さはありましたが、今回は怪演が多すぎて脳がもたれます。香川照之さんが演じた武田観柳の、突き抜けた明るさを持つ悪役に懐かしささえ感じます。今回そのポジションは滝藤賢一さんが担っていましたが、いかんせん、出番が少なすぎた…。


正直長いのだけれども


二時間半に渡る長丁場、続編につなげるべきエピソードを詰め込みすぎて、正直長いなあという印象でした。ハリー・ポッターの最後の二部作も、一作目はやたらと暗く、エピソードと伏線をギュウギュウに詰め込んでいたので、これも二部構成の特徴なのかもしれませんが。

多くのエピソードの中で私が好きだったのは剣心と刀鍛冶赤空・青空との出会いです。赤空役は「BORDER」で掃除屋を演じたミュージシャンの中村達也さんで、独特の存在感があり、息子役の渡辺大さんもすてきでした。最後の一刀を剣心に託す場面は、刀の他に、思いをも託す意味もあり、派手ではないけれどもいいシーンでした。

ラストシーンには意外な人物も登場し、これからの展開が気にかかる、ワクワクした感じに仕上がっております。続編「伝説の最期編」が楽しみです。


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前作 「るろうに剣心」→

2014.08.27 Wednesday

つかれた時に観たくなる、甘い映画 [映画] ショコラ

人生はチョコレートの箱のようなもの」といったのは、映画フォレスト・ガンプですが、映画「ショコラ」のチョコレートは、人生にひとときの癒しを与えてくれます。

1950年代、堅苦しく、伝統を重んじる村に、風変わりな親子がやってきます。キリスト教の断食月にチョコレートショップをひらくヴィアンヌに、村長のレノ伯爵は嫌な顔をしますが、娘と仲違いして孫に会えない大家のアルマンドや、夫から暴力を受けているジョセフィーヌなど、心に傷と孤独を抱える村人たちがヴィアンヌのチョコレートによって生きる力を取り戻していきます。

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人生を変えるチョコレート


古代、チョコレートはくすりであり、媚薬でもありました。村で抑圧された生活を強いられている人々にとって、ヴィアンヌのチョコレートは自らを解き放つきっかけになったのですね。

放浪の呪術師


実はヴィアンヌは南米の呪術師の末裔の女性とフランス人男性との混血で、母から受け継いたチョコレートの知識と放浪の民の気質を受け継いでいます。

そうした気質を運命と感じて旅を続けるヴィアンヌと、ひとつところに落ち着きたい娘のアヌークは考え方が異なり、時にぶつかります。人々を癒すヴィアンヌにも自らの悩みはチョコレートでは解決できないのです。

もうひとりの放浪者


ある時、村にジプシーの集団がやってきます。ヴィアンヌはジプシーのリーダー・ルーと恋に落ちますが、よそ者のジプシーをレノ伯爵をはじめ、周りの人は快く思いません。ヴィアンヌにとってのチョコレートがルーだったのでしょうね。彼に悩みを話すことで、ヴィアンヌの心も癒やされていくのですね。


ヴィアンヌを演じたジュリエット・ビノシュの美しさが際立ちます。ジョニー・デップもまた、いつもと違う包容力のあるイケメン役で、ふたりのシーンはほんと美しい。他にも名女優ジュディ・デンチや「マトリックス」のトリニティを演じたキャリー・アン・モスなどが出演しています。



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2014.08.26 Tuesday

[映画] 少林寺三十六房

少林寺での修行を描いた映画「少林寺三十六房」を観ました。ジャッキー・チェンなど、有名スターがでているわけではないし、派手なワイヤーアクションあるわけではないのだけれど、カンフーそのものがすごくかっこいい映画でした。

この「少林寺三十六房」はタランティーノ監督も絶賛していたのだとか。

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少林寺三十六房あらすじ


清の将軍の圧政に苦しんでいる人々を救うため、正義感の強い学生たちが立ち上がろうとするが、ことごとく討ち取られてしまう。主人公のチャーフィーは将軍によって家も家族も失い、少林寺で武術を学び、将軍への復讐を誓う。

チャーフィーは少林寺でサンテイという名をもらい、修行を始めるが、最初のうちは、ずるをしようとして上級者たちに叩きのめされる日々が続くものの、寸暇をおしんで修行にはげみ、とうとう5年で少林寺にある三十五房すべての技を修得する。三十五房どれかの師匠となるよう長老に諭されるが、復讐を誓うサンテイは、だれでも学べる三十六番目の房の新設を懇願するが…

圧巻のカンフーシーン


カンフー映画では、修行シーンはダイジェストで見せることが多いような気がしますが、ここではきちんと修行をする姿が描かれます。さすがに三十五房すべての修行を描くことはできませんが、メインの房での修行や、少林寺での最後の修行として戒律院総長との対決シーンは圧巻でした。

後半、少林寺を降りたサンテイは市井の仲間をあつめ、将軍への復讐を開始します。思えば長老たちはサンテイの決意を知っていたから、あえて少林寺から離したのでしょうね。

ラストはカンフー映画定番の、広い場所での一騎打ちでした。お約束ではあるものの、見応えのあるアクションシーンでした。




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2014.08.26 Tuesday

[舞台感想] 演劇集団キャラメルボックス 『TRUTH』

演劇集団キャラメルボックス初の悲劇「TRUTH」を観ました。圧倒されました。

再再演の今回はキャストががらっと変わったのですが、今回はじめてTRUTHを観て、再再演までされた理由が、なんとなくわかったような気がします。「物語の力」、殺陣、役者さんたちの演技、みんなみんな素晴らしい舞台でした。

「TRUTH」あらすじ


幕末、信州上田藩の若き藩士、野村弦次郎は仲間の隼助が作った改造銃が暴発し、聴力を失ってしまう。弦次郎は国元へ戻る前に倒幕に反対する藩の重臣・横溝を暗殺すべく、仲間の鏡吾とともに向かうのだが…。


それぞれの「TRUTH」


「TRUTH」を観て思ったこと。それは、彼らのTRUTH(誠の心)は私欲ではなく、大事な人のために向けられている、ということです。

将来を絶たれた弦次郎は、愛する人・初音を親友の英之助に託し、英之助は(おそらく、弦次郎と初音の思いを知りつつ)親友のために初音を幸せにすると誓う。
美緒は傷ついた弦次郎を守り抜こうとし、初音は英之助を切った弦次郎のことを信じ抜こうとする。

他の人々も、藩や家族、そして過去の大切な人たちのために、おのれのTRUTHを貫こうとします。その純粋で真っ直ぐな思いは、観客の心を貫いていきました。


笑い!


悲劇とはいえそこはキャラメルボックス、笑いがふんだんに散りばめられています。仲間たちのドタバタや弦次郎と英之助の息のあったやりとりなど、笑いどころがたくさんありました。

特に虎太郎の奥さん、ふじさんが素晴らしかった。岡内美喜子さんのコメディエンヌっぷりが炸裂してました。
虎太郎を手のひらで転がしつつ、仲間たちにも遠慮のない言動で彼女の行く処常に笑いが巻き起こりました。

月信和尚役の筒井さん。「喝ぁぁぁぁっ!!」って言葉がこんなに似合う人いないわwww 勢いと目力が炸裂www。

英之助役の三浦さん。仲間内では近藤勇ポジションなのに、惚れた女性の前では語尾が「でしゅ」になっちゃう可愛らしさったら…(*´艸`*)。虎太郎がふじさんにやりこめれて英之助に助けを求めた時、すかさず「俺は負けるとわかっている戦いはせん!」と言い切る潔さに爆笑ww。

結局『TRUTH』の最強は英之助でも鏡吾でもなく、ふじさんに決定ですね。


命のやりとり


演劇は架空の世界ではあるのですが、「TRUTH」の舞台上には確かに、幕末を生きた青年たちが戦っていました。

1度目は最前列でしたが、ほんの数メートル隔てた向こう側では、彼らは、本当に、命のやりとりをしてるのだと、その思いがビシビシと伝わってきたのです。彼らの悲しみや怒りが、伝わってきて、心がヒリヒリと締め付けられました。

剣術の師匠・帆平先生役でご出演されたアクションクラブの武田浩二さんの殺陣が、もう素晴らしくて!あんなに迫力のある殺陣は初めてでした。登場人物たちが切られると、本当に切られたんじゃないかと思うくらい。
スピード感と動きの美しさも絶妙でした。

また武田さんの帆平先生、剣術ももちろんですが、妹役の林貴子さんとのコメディシーンも最高でした。

畑中さん…!


ああもう、好きだ、惚れた。主演の弦次郎を演じた畑中智行さんがほんともう、素晴らしかった。以前上演された「トリツカレ男」以来、好きな役者さんではあったのですが、今回の『TRUTH』では「好き」なんかじゃ追いつかない、もう「惚れた」って感じで、畑中弦次郎に心を奪われていきました。

同時上演の「涙を数える」の登場人物・明一郎が無邪気な強い光だとしたら、弦次郎は陽だまりのような温かさがをもつ存在でした。でもそれは鏡吾にとっては眩しすぎたのでしょうね…

弦次郎役の畑中さんと、英之助役の三浦さんて、身長差(体格差も)あるのだろうけど、舞台上では、その差がまったく感じられないんです。畑中さんは、舞台の上で、とても大きく映える役者さんだなあと。

太刀筋はまっすぐに、迷いがなく、過酷な状況でも前をむこうとするひたむきさ、初音さんへの愛、英之助への思い、ラストシーンのむせび泣き、あの表情を見ちゃったら、そりゃ惚れちゃうって。


前回、前々回の弦次郎役は、岡田達也さん、鏡吾は上川隆也さん。こちらのTRUTHも観たい…(;´Д`)
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2014.08.20 Wednesday

夏休みに観たい、少年の冒険。[映画] 鉄塔武蔵野線

テレビ版「チームバチスタシリーズ」や「電車男」など個性的な俳優伊藤淳史さん。(チビノリダーでもある)彼がまだ子役だった頃、出演した映画・鉄塔武蔵野線。少年たちが鉄塔をたどりながら、最初の1号鉄塔を目指してゆく物語です。

見晴は両親の別居のため、夏休み明けから長崎へ転向することが決まっている。最後の夏休みの思い出に、科学が好きな父が昔よく連れて行ってくれた鉄塔をたどり、最初の鉄塔まで行ってみることにした。

親友の暁をつれ、鉄塔の番号をたどりながら、いろいろな場所へ自転車を走らせてゆくけれど、途中で暁とケンカになったり、大人たちに邪魔をされるのだけど、それでも見晴は1号鉄塔を目指し旅を続ける。

「旅」の途中、手製のメダルを鉄塔の下に埋める。そしてまた次の鉄塔へ。
そうして鉄塔を辿って行くことでどんとんと遠くへ進んでいく。

夏休み、知らない場所への冒険。鉄塔を目指しながら知らない土地への旅は観るものをワクワクさせます。見晴は途中、様々な困難にあうのだけど、それでも鉄塔に向かって進むのを辞めない。それは意味のないことかもしれないけれど、見晴にとっては、とても大事なことなんですね。

靴をなくしたり、大人にどつかれたり、ボロボロになりながらも鉄塔を目指す姿は、なんだか巡礼者のようにもみえました。

今まさに夏休みを体験している子供にも、かつて子供だった大人にも、夏休みに観てみたい映画です。


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2014.08.19 Tuesday

ちょっといい話 「長生きの秘訣」

とある講習会で、講師の先生が話してくれた、ちょっといい話。

その先生には、90歳くらいまで長生きをしたおばあちゃんがいたそうです。
あるとき家族がおばあちゃんに長生きの秘訣を聞いたらば、おばあちゃんはこう答えたそうです。

ニュースを見ない。

そのおばあちゃんが言うには、「昔も現代でも人の起こす犯罪はあまり変わらない。そんな悪いことをたくさん放送するようなものは見ないに限る」のだそうです。

なるほどなぁ。
確かに世のニュースは気分が落ち込むものばかりですもんね(^^;)

ただ、見ておくべき情報というもあると思うので、情報に無関心というのではなく、自分の許容範囲で暗いニュースも明るいニュースも選んでいけたらなあと思います。

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2014.08.18 Monday

[舞台感想] 演劇集団キャラメルボックス 『涙を数える』

演劇集団キャラメルボックス『涙を数える』を観てきました。『涙を数える』はキャラメルボックスの名作時代劇『TRUTH』の登場人物・鏡吾の9年前の物語。

『涙を数える』あらすじ


長谷川鏡吾は勘定方の父が過去に不正で罰せられたため、貧乏生活を敷いられ、道場にも通えず一人剣のけいこに励む。そんな鏡吾に、昔と変わらず友として接してくれる明一郎。しかし、鏡吾はそんな明一郎に対して素直になれない。

やがて、明一郎がそりの合わなかった父親を切り、上田藩を出奔する。追っ手の南条から明一郎捕縛の補佐として雇われた鏡吾は、江戸屋敷詰の藩士・大佛とともに、明一郎の妹・樹雨が務める江戸屋敷で明一郎の行方をつかもうとするのだが…。

お日さまのような明一郎、月のような鏡吾


辻本祐樹さん演じる明一郎が舞台に出てくると、舞台がぱあっと明るくなるようでした。(決して照明だけではなく)明るく、屈託がなく、素直な明一郎。そんな明一郎に感謝も友情も感じているけれど、反発してしまう鏡吾。それはまるでお日さまと月のよう。

お日さまが明るすぎると、眩しくて目をそらさずにはいられなくなる。月は所詮、お日さまの光でしか輝けない…。

そんな鏡吾の屈折した思いは枷のように彼に重くのしかかってくる。そんな「重さ」が、観ている観客にも伝わってくるようでした。

そういえば、「鏡」も月も、光を反射するモノですね。そして、南条さんの名前の「朔」は新月(闇)を表す。登場人物たちの名が、物語を表しているのですね。


『涙を数える』笑いのパート


『涙を数える』は悲劇ではありますが、そこはキャラメルボックス、笑いパートもたくさん。ただ、笑いが多いほど、後の悲劇がジワジワ効いてくるのですが…。

『涙を数える』笑いのツボは、確実に何人か殺っている目をした岡田さん演じる南条さんに対し、てへぺろ♪(*ノω・*)な感じで受け流す池岡くん演じる大佛さんと、それをどう受け止めたらいいかわからず、間に入っていけない多田鏡吾。その絶妙なバランスがいいんです。

『TRUTH』がセリフとアクションによる正統派コントだとしたら、『涙を数える』はジワジワ来るシュールっぽい笑いですかね。芸人で言ったら東京03とラバーガールかなあ?笑いの表現ひとつとっても、『TRUTH』との違いが際立っていて、両方見比べるのがとても楽しかったです。

『涙を数える』の女性たち。『TRUTH』との違い


『涙を数える』は『TRUTH』とともに男性たちの物語ですが、脇を固める女優陣も素晴らしく、彼女たちがいたからこそ、男たちはきっと、安心して戦えるんだと思います。

ヒロイン像もそれぞれ違い、初音さんは相手を信じ抜いだけど、『涙を数える』の樹雨さんは鏡吾を信じきることができなかった。初音さんのが愛だとしたら、樹雨さんのは憧れレベルだったんじゃないかと。

その違いが、それぞれの主人公たちの命運を分けているように感じました。


鏡吾のTRUTH


『TRUTH』を観た時、登場人物のTRUTHは私欲ではなく、大事な相手への思いだと感じたけど、鏡吾のTRUTHは父親だけでなく、明一郎へものでもあるのでしょう。

お前の望みは、俺の望みだ。」と明一郎が遺した言葉。鏡吾はその言葉だけを胸に、自らのTRUTHを、あえて9年前に置いてきた、そんな気がしました…。


カーテンコール


大佛役の池田くん、多田さんの後ろでウインクしたりしてお客さんを笑わせてました。
それを多田さんが「なんですか!真面目な話してんのに!」とキレてみるwww→私を含め、客が池田くんを指さすwww→多田さん振り向く→池田くん♪〜(´ε` )→会場爆笑

と、最後まで狂言回しの役回りを演じてくれましたよ。

どす黒い(肌じゃなくて)悪役を演じていた岡田達也さんが、いきなりあかるく話しかけてこられて、そのギャップに萌えたりして、すてきなカーテンコールでした。www

2005年版『TRUTH』では上川隆也さんが鏡吾を演じていました。
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演劇集団キャラメルボックス舞台感想


『TRUTH』2014年版
『鍵泥棒のメソッド』(ブラックバージョン)
ジャングル・ジャンクション男組
ナミヤ雑貨店の奇蹟
多田直人案「ごー+」
『隠し剣鬼ノ爪』、『盲目剣谺(こだま)返し』
キャロリング
トリツカレ男
クロノス・ジョウンターの伝説/南十字星駅で
JUGEMテーマ:演劇・舞台


2014.08.17 Sunday

ダーク・ファンタジーの傑作 [映画] パンズ・ラビリンス

「パンズ・ラビリンス」は、スペイン内戦時代、薄幸な少女が森の番人パンに導かれ、異世界へ行くための試練をうけるダーク・ファンタジー。

パンズ・ラビリンスの世界観


パンズ・ラビリンスは、通常のファンタジーと違うのは、悲劇性が高く、描写が残酷なところです。主人公のオフェリアは、母親の再婚相手のヴィダル大尉のもとへ引き取られる。あるとき森で迷宮の番人パンに出会い、自分が地底の国の王女の魂を宿したものだと告げられます。王国へ戻るにはパンの与える3つの試練を乗り越えねばならない。

ヴィダル大尉はオフェリアや母親より、自分の分身としての息子にしか興味がなく、母親は大尉の顔色ばかりを伺い、屋敷はレジスタンスとの抗争で血なまぐさい。親切なのは使用人のメルセデスだけだが、彼女はレジスタンスの弟のため、スパイとして動いている。

そんな現実から逃れるため、オフェリアは幻想の世界へ旅立っていきます。

戦争の現実と幻想世界


戦争の血生臭さと、幻想の世界が交互に描かれるのですが、オフェリアが行く異世界もまた、とても美しいとは言えません。地底では大きな虫が蠢く中で巨大なカエルを退治して鍵を手に入れ、人喰いの怪物の住む屋敷から剣を手に入れる試練があたえられます。

けれど、そんなグロテスクな世界でも、現実世界よりオフェリアにはましだったのかもしれません。だって試練さえ乗り越えればこの世界から逃れることができるのですから。

レジスタンスと軍隊の戦闘シーンや、拷問など、かなりグロテスクなシーンもあり、たしかにこりゃ、小さいお子さんにはみせられませんわ。(PG12)


追い詰められていくヒロイン


ここからネタバレになりますが、母親の具合が悪くなり、オフェリアはパンからおまじないを教わり、なんとかもちなおしたものの、大尉にみつかり、おまじないは焼かれ、母親は弟を残して死んでしまいます。おそらくヴィダルの指示でしょうね。彼は自分の分身たる息子だけが大事だから。

試練の最中もオフェリアは「絶対に物を食べてはいけない」と言われているのに化け物屋敷のブドウを食べてしまい、パンからも見捨てられてしまいます。

けれど、どうしてブドウ2粒だったらいいって勝手に解釈しちゃうんだろ?(;´・ω・)まあ、おとぎ話は禁忌をおかしてなんぼってとこがありますから、しかたないのだけど。

そして後半、オフェリアはどんどん追い詰められていきます。パンから罪をゆるされ、最後の試練として弟を連れてくるように言われます。ここからんとなく、結末が想像できたのですが、悲劇ではあっても、まだなんか救いもあるような気がします。それだけ、ヴィダル大尉のいる現実が悲惨なものでしたから…


パンズ・ラビリンス [Blu-ray]
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