2014.10.14 Tuesday

2014キングオブコント、優勝はシソンヌ

キングオブコント2014、面白かった!シソンヌ優勝おめでとうございます。
愛するプラン9が決勝に行かなかったのは残念ですが、推しがいないため、単純にコントを楽しむことができました。
今年からルールが改定され、予選は二組で勝負を争い、決勝は勝ち上がり式になり、コンビすべてが2作目を披露することができなくなり、そこがちょっと残念。

【優勝】シソンヌ


私の好みは東京03やキングオブコメディのようなボケを重ねて、設定で笑わせるコントなのですが、シソンヌのコントはそれとは違う、違うのですが、じわじわくる。

一本目はラーメン屋とおっさんのコント、二本目はタクシーの女客と運転手のコント。一見どこにでもありそうな設定だし、ボケをどんどん重ねていくわけではなく、とにかくその世界観にこだわり、その異空間へみんなを引き込んでいった感じがします。

実は一本目と二本目のコントのオチがつながっていて、一本目でおっさんが轢かれた車が二本目タクシーだったという…。これ、二本目観れてよかったわwww

シソンヌじろうさんは、U局で人気の「乾杯戦士アフターV」で悪の戦闘員を演じておりました。出演者にはラバーガールの飛永さんや、バッファロー吾郎Aさん、斉木しげるさんなど、なだたるお笑い人たちが集まっていたのです。


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以下、気になったコンビについて

ラバーガール


ネタ的には一番好みでした。大水さんの人を喰ったようなボケを、飛永さんが淡々と返していく感じ。キャラクターと設定が面白かった。

バンビーノ


ほぼ、意味を持たないコント。こういうリズムのいいコントは芸人さん好きなんだよね。2700枠とでもいうのか。意味のない、わけわかんないコントはすきじゃないのですが、これはいいです。いい意味でバカすぎてwww

犬の心


この間プラン9の「月刊コント」に出演していたため、その面白さを実感したのですが、負けちゃって残念。押見さんの外観は結構好み。彼のキレ気味のツッコミ好きです。

さあて、来年こそはプラン9に決勝行って欲しいなあ…(毎年言ってる気がするよ…)

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2014.10.13 Monday

[舞台感想]演劇集団キャラメルボックス 無伴奏ソナタ 東京公演

演劇集団キャラメルボックスの名作 「無伴奏ソナタ」東京公演の千秋楽を観てきました。言葉の拙い私の文章ではこの舞台の素晴らしさを伝えることは難しいでしょう。でも伝えずにはいられません。人間の喜びと愛がつまった物語でした。

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無伴奏ソナタあらすじ


人間の適性を判断するシステムによって、人生が決まる世界。クリスチャンは赤ん坊の頃受けたテストで音楽の天才性を認められ「メイカー」となる。

2歳で親と別れたクリスチャンは世間との接触を禁じられ、森に住み自然を教師に音楽を作り続けていた。ある時、ある男が彼に音楽を手渡した。バッハという男の音楽を。その日から彼の運命は大きく動いていく…。

苦難の果ての福音


禁止されていたバッハの音楽を聞いたことで監視者「ウォッチャー」から音楽と関わることを禁止され、別の仕事につくことになるクリスチャン。ここから彼の苦難が始まります。
ジョーのバーでは抗えずにピアノを引いてしまい、指を切断され、次の道路工事現場でも、歌を歌ったことで声を奪われてしまう。

でも、その苦難の果てにクリスチャンは小さな複音を手にすることになります。

福音とは、キリスト教の用語で「よい知らせ」を意味します。クリスチャンの人生はまさにその福音を求める旅だったのではないかと思うのです。

音楽の愛、人の愛


音楽の天才クリスチャン、その才能は「神に愛された」と評されました。けれど、それは彼がメイカーだったからではないと思うんです。

クリスチャンの将来を思い、泣く泣く手放した両親、クリスチャンを守ろうとして苦悩する家政婦オリヴィアと管理官ポール、歌う楽しさを教えてくれた仲間たち。シュガーの歌を歌い継いだ名も無き人たち…音楽を通じ、彼は愛されていたんだ。きっと。

特に「第三楽章」工事現場のシーンが素晴らしかったんです。素朴で明るい仲間たちによって、明るさを取り戻していくクリスチャン。みんなで歌うときのクリスチャンの嬉しそうな顔。彼の作った「シュガーの歌」これは労働者の歌であり、愛と悲しみ「すべてがわかっている」から人々の心をうって、あっという間に広まっていきました。

そして実は、彼に苦難を与えるウォッチャーこそが、一番彼のことをわかっていて、幸せを望んでいたことがわかります。

文学座の石橋徹郎さんの、抑えた演技が素晴らしかった。
そしてクリスチャン役の多田直人さん。クリスチャンそのものでした。彼の苦悩と苦痛、そして喜びをすべて表してくれた。最後に板の上に落ちた大粒の涙の跡…。今思い出しても涙が出ます。
脇を固めるキャラメルボックスのメンバーたちもほんとうに素敵で、誰一人欠けても、この物語は成立しなかったと思います。

会場で起こった奇跡(ネタバレ)


通常、観客が舞台に参加していいのは、笑い声だけです。前説でもそこのところがきちんといわれています。

でも、ラスト近く、クリスチャンの前に、彼の愛する人たちが現れ、喝采を送るシーンで、自然に、観客席からも大きな拍手が起こりました。まるでそうするのが自然で、当たり前であるように。

舞台と観客が板の上と下の結界を超えて、1つになった瞬間でした。




原作はSF作家オースン・スコット・カードの短編「無伴奏ソナタ」

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2014.10.12 Sunday

[映画] るろうに剣心 伝説の最期編

るろうに剣心 伝説の最期編」を観てきました。政府転覆を謀る、志々雄一派を阻止すべく彼らの軍艦に乗り込む剣心。けれど、捕らえられていた薫は嵐の海へ投げ出され、剣心もまた、嵐の海へ。浜へ打ち上げられた剣心を救ったのは、かつての師匠、比古清十郎だった。師匠から奥義を授かるため修行を受ける剣心。その間にも志々雄一派は政府に対しある要求をつきつけていき…。

前回がやたら暗く、悲惨だったせいか、今回は面白かった。アクション満載だし、人間ドラマもあり、途中、ちよっと泣きそうになったり、2時間超えの大作なのに、あっという間で内容の濃い映画でした。

福山師匠…!


剣心役の佐藤健を圧倒できる役者って、そうはいないとおもうのですが、やはり福山さんはすごい。独善的で飄々としていて、情が深い師匠役がぴったりでした。
殺陣も師匠と剣心とは対照的で、スピード感あふれる剣心の剣を、動作を少なく、的確に処理をしている感じなんです。原作では圧倒的な強さを誇るので、ジョーカー的な役割だったのだとか。

剣心役の佐藤健君はもちろんすごいのですが、物語の前半は福山さんに持って行かれましたよ…


道を究めし者


師匠のもとで奥義を極めた剣心。師匠から教わったのは「自分の命を惜しめ」ということ。自分の命を軽んじることなく、向かい合うこと。それができて初めて人斬りから開放される…。
奥義を極めたあとの剣心は、実に澄んだ、いい表情をしていました。相手の怒りに流されず、剣を交える剣心は、まさに道を極めたもの特有の凛とした姿でした。

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「るろうに剣心」→
「るろうに剣心 京都大火編」→

2014.09.29 Monday

数学は難しい。けれど数学者たちは面白い。「フェルマーの最終定理」 サイモン・シン

確か、女優の杏さんのラジオだったと思うのですが、番組内でおすすめされていた本「フェルマーの最終定理」を読みました。

フェルマーの最終定理という、証明不可能といわれた数式にまつわる数学者のドキュメンタリーです。数式もでてきますが、むしろ数学者の性格や人生、数学の歴史を中心に書かれているので、数学がわからなくとも楽しめます。

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数学の歴史とフェルマーの最終定理


数学の歴史は古く、遠く古代ギリシャのピタゴラスの時代から始まり、ギリシャからや中東やインドに伝わり(そこで0が発見される)さらにヨーロッパへ伝わります。

そして17世紀、弁護士として働くアマチュアの数学家ピエール・ド・フェルマーは仕事の合間に、いくつもの定理を発見します。

ところがこのフェルマーという人、かなり「いけず」な人でして、自らの定理の証明をわざと書き残しておかなかったため、その後300年以上も、学者たちがこの難問に頭を悩ましていくことになります。

・カール・セーガン博士とフェルマーの最終定理


70年代に人気を誇ったテレビの宇宙番組「コスモス」の司会であり、天体物理学者のカール・セーガン博士は、宇宙人と交信できるといった輩たちによく「宇宙人と話ができますよ。何が聞きたいですか?」と言われると、きまって「フェルマーの最終定理の証明」と答えたそうです。

フェルマーの最終定理がどれだけ難解であったかが伝わるエピソードですね。ちなみに答えが返ってきたことはないそうです。

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数学にとりつかれた人々


この、フェルマーの最終定理に関わる人たちの生き様が面白いんです。最終定理は長い年月の間、すこしずつ部分的に証明が立証されていくのですが、途中には「フェルマーの定理が証明できないという証明」が証明され、またその証明が否定される…と、どんどん袋小路に陥っていきます。

300年の間、この最終定理に関わった人の中には、失恋が原因で自殺を考えたけれど、最終定理に関わる数式を説いている内に夜が明けてしまい、結局、自殺のタイミングを失ってしまった人や、当時珍しかった女性の数学者、有名なドイツの暗号機「エニグマ」の解読に関わった数学者(この人はゲイ)など、個性あふれる数学者が登場します。

数学者の生涯は、どこか芸術家に似ています。


情熱的で破天荒で、己の目指すところへひたすらに突き進む。その作業は時に人類の役に立つわけではなく、ただ「好きなことを追いかける」その姿は、学者というより芸術家に近い気がします。作中に紹介された十数人、数学者のうち二人も恋愛絡みの自殺(一人は自殺未遂)を試みていたり、中には決闘で命を落とす人までいました。

数学にまつわる冒険


日本人の数学者たちもフェルマーの最終定理を解くための予想を提案していました。谷山=志村予想を証明することができたとき、フェルマーの最終定理を証明することができるとされていましたが、それでもなお、フェルマーの最終定理は難攻不落で数学者たちを寄せ付けませんでした。ひとりの数学者・アンドリュー・ワイルズが解き明かすまでは。

ワイルズのフェルマーの最終定理の解き方はユニークで、彼は過去300年に渡る「失敗の歴史」を検証し、なぜ失敗したのかを検証することで、最終定理に至るアイデアを抽出していきました。彼は子供の頃、数学の本の中にフェルマーの最終定理を見つけてから、この最も難解なパズルを解く冒険の旅を始めたのです。

途中、致命的なエラーを発見するものの、リカバリーの方策を見つけ出し、ここにフェルマーの最終定理はその謎を白日のもとにさらすことになりました。

それは、偉大な冒険の終わりと、数学者の頭のみで証明する数学の終わりでもあったのです。作者は最後にコンピュータの台頭により、巨大な数の計算が可能になったことで、これほど楽しいパズルはなくなるのではないかと書いています。

永遠の謎が解けてしまうことは、いいことばかりではないようです。

それでもまた、数学者たちはまだ解かれていないパズルに挑んでいくのでしょうね。

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2014.09.28 Sunday

「無伴奏ソナタ」 オースン・スコット・カード

この秋、演劇集団キャラメルボックスが公演する舞台「無伴奏ソナタ」。その原作の「無伴奏ソナタ」は、SF短編集で、今まで読んだどのSF作家とも違う、ホラーのようであり、哲学や詩のようでもある、独特の世界観を持つ物語でした。


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印象深かった短編の感想をいくつか書いてみました。

王の食肉


原題「Kings meat」を「食肉」と翻訳したことで、テーマがより強調された気がします。
ある植民惑星では、人間が異星人の王たちの食肉として生かされている。「羊飼い」と呼ばれる狩人は、王と王妃の気分によって、王たちの食材を村人たちの体から切り取っていく。

…そのショッキングな内容におどろきました。こんなSFもあるのだな、と。

ラストでの羊飼いの運命は、キリスト教の要素が反映されていて、残酷な使い魔と思われていた羊飼いが、実は罪を背負い、人々の命を守る存在だったという。

ブルーな遺伝子(ジーンズ)を身につけて


移民星から地球へ調査船が送り込まれる。地球に残る「アメリカ人」たちは、ロシアとの戦争の影響で細菌やウイルスなど、独自の科学を発達させ、とうとう遺伝子をいじり、まったく別の子孫をつくろうとしていた…。

読んでいて「彼方より―諸星大二郎自選短編集」や「食事の時間」を思い出しました。微生物をうえつけ、ゴミや排泄物を食事とし、新たな形状の人類がつくりだされるところに恐怖を感じました。


無伴奏ソナタ


音楽の天才クリスチャンは、世間との接触を禁じられ、森に住み自然を教師に音楽を作り続けていた。ある時、ある男が彼に音楽を手渡した。バッハという男の音楽を。その日から彼の運命は大きく動いていく…。

禁を破った彼は音楽活動から追放され、別の仕事につく。けれども、音楽を忘れられないクリスチャンは、禁を破りふたたび音楽を奏でてしまう。

音楽をつくるたび、過酷で、残酷な罰がクリスチャンを襲います。「王の食肉」でも同じ表現がありましたが、罰を受けるクリスチャンの拷問シーンは血こそでないものの、淡々としていて恐ろしいのです。

それでも、クリスチャンから音楽を離すことはできませんでした。
無伴奏ソナタの世界では、人の仕事や生活が政府(おそらくはコンピュータ)により定められています。そのおかげで人々は才能や性質にあわせた一番いい人生が与えられますが、システムのミスがあったり、少しでもルールを破ると、人生がまったく変わってしまうのは怖い世界だと思いました。

どんなに残酷な運命でも、誰もクリスチャンから音楽を引き離すことができないのです。きっと彼にとっての音楽は彼そのものだと思うのです。


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2014.09.23 Tuesday

[舞台感想] ヒストリーボーイズ

「諸君、人生を学ぶゲームを始めよう。誰か、どこか、いつかのために」

80年代、イギリス。オックスフォード、ケンブリッジの歴史学科を受験する高校生と教師たちの濃厚な物語「ヒストリーボーイズ」を観てきました。

「ヒストリーボーイズ」あらすじ


名門大学の歴史学科を受験するヒストリーボーイズたちには、2人の教師がいた。詩や教養(時には下品なものも)を教え、生徒との距離が近いヘクターと、歴史の基礎を教え、生徒から慕われるリントット。
そこへケンブリッジ卒の新任教師アーウィンが赴任してくる。

アーウィンの歴史授業は一風変わっており、時に「真実はどうでもいい」とさえ言い放つ。今までにない斬新な教育に、生徒たちは戸惑いつつもアーウィンの授業に夢中になっていく。


ヒストリーボーイズポスター


観客をも巻き込む、最高の授業



ヒストリーボーイズを観て真っ先に感じたこと。それは単純に、この授業を受けみたい。ということでした。それくらい、楽しいのです。この授業は。

実際、アーウィン先生の講義のシーンでは、手を上げて講義に参加したくなるのをぐっとこらえるくらい、観客も授業に参加している感覚に陥りました。

ヘクター先生のポルノ授業(売春宿の場面をフランス語で行う)も楽しかったなあ。下ネタへのエネルギーは万国共通だもの、そりゃフランス語達者になるよね(*´∀`*)

高校生という多感な時期に、こんな最高の授業が受けられるヒストリーボーイズたちが本当にうらやましい。

知識のバトン


ヘクター先生の「自分が受け取った荷物を次の人に渡せ」というセリフが好きです。
教育や知識は自分だけのものではなく、学んだことを、どんな形であれ、次の世代へ渡していく義務がある。
これが、ヒストリーボーイズのテーマのひとつなのではないかと。

私の好きな小説「獣の奏者」でも、「(知の)松明を次へ渡していく」という表現があります。

それこそが教育であり、それには教師と生徒の間に信頼関係がなくては成し得ないのではないかと思うのです。



教師たち、生徒たち


ヒストリーボーイズは、歴史の授業とともに、教師と生徒との人間模様が描かれていきます。頭脳明晰で美しく単純明快なデイキン、そんなデイキンに憧れるポズナー、生徒たちに影響を与えたいと願うヘクター先生。授業での大胆さと、繊細な神経を合わせ持つアーウィン、語り部として輪の中にいながらも俯瞰した視点をもつスクリップス。

みなそれぞれ、葛藤や悩みを抱えていて、それらが関わりあって複雑で人間模様が繰り広げられます。
教師たちは不完全で、生徒たちはそんな教師たちのすべてを知ろうとする…。一筋縄ではいかない濃厚な関係。


奇跡のような配役


若手もベテランも、それぞれが役にぴたりとハマって、素晴らしい空間を作り上げてくれました。

アーウィン役の中村倫也さん、アーウィンは喜怒哀楽が少ないタイプの人間なのですが、さりげない表情や声のトーンひとつひとつが、アーウィンのその時の心情が伝わってきました。すごかった、もうそれ以上、どういったらわからないくらい、素敵だった。

内向的で悩み多きユダヤ人少年・ポズナーを演じた太賀さん。デイキンへの禁じられた思いを持て余し、迷う姿がいじらしい。ソロパートの歌の美しさに聴き惚れました。

この物語の語り部で、彼らに起こる出来事をニュートラルに見つめることのできる作家志望のスクリップス。演じる橋本淳さん、難しいピアノ演奏を、ただ演奏するだけじゃなくて、おそらく教会のピアノに慣れ親しんだスクリップスのピアノ演奏として演奏を演じているというか。彼の役に対する貪欲なまでの表現力に毎回感動させられます。かといって個性を突出させるのではなく、場になじむ。

サッカーで例えるならデイキンやポズナーなど、相手に応じてオーダーメイドで正確なパスをだすことができる存在だと思うのです。


ヒストリーボーイズはグッズも充実してました。イラスト入りノートやキャラクター別靴下(これは売り切れ…)、ヘクター先生の蝶ネクタイをあしらったバッジなど。普段づかいのできるグッズはいいですね。(*´∀`*)バッジは着物の帯留めにしてみました。

ヒストリーボーイズバッジ

2014.09.18 Thursday

小さなメイドと女主人の日常「シャーリー2」 森 薫

森薫さんのメイド漫画の原点「シャーリー」は、13歳のメイド、シャーリーと、女主人のベネットさんの日常を描いた漫画です。

シャーリーは若いけれど優秀なメイドで、家事全般をひとりでこなし、カフェ店主として忙しいベネットさんのいい片腕となっています。

そして、今回もシャーリーが可愛らしい。時々失敗して泣きべそをかいたり、ベネットさんのハイヒールをこっそり履いてねんざをしたりと、少女らしい一面もみせてくれます。

雇い主のベネットさんは、家では天然でシャーリーのお給料を払うの忘れちゃったりするのですが、カフェでの働きぶりはなかなかのもので、財布を届けにきたシャーリーも驚くほどです。今回はそんなベネットさんの意外な面が垣間見れました。

「シャーリー」の舞台は森薫さんのメイド漫画「エマ」よりもやや時代が下がったエドワード朝で、此の頃はちょうど機械産業が発達してきた時期。また、この頃にはメイド以外の職業もいろいろあったようで、シャーリーのような小さなメイドは珍しかったそう。

長編連載の合間に短編として描かれているので、なかなか単行本化しないのが残念ですが、定期的に森薫さんのメイド漫画が読めるなはうれしいです。


シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
森薫 KADOKAWA/エンターブレイン



「シャーリー」→
シャーリーの他にも様々なタイプのメイド漫画が収められた短編集。
シャーリー (Beam comix)
シャーリー (Beam comix)
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森 薫 エンターブレイン



森薫作品感想


森薫さんがつくる「乙嫁語り」レシピ→
「乙嫁語り5」→
「乙嫁語り4」→
「乙嫁語り3」→
「乙嫁語り2」→
「乙嫁語り1」→

言わずと知れた英国メイド物語
「エマ(外伝)」→
エマ以前のメイド物語「シャーリー」→
「森薫拾遺集」→

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2014.09.13 Saturday

宝石たちの冬 「宝石の国3」 市川 春子

遠い未来。何度も天変地異を繰り返した星には、宝石の性質をもつ「いきもの」がうまれました。

何度砕かれても死ぬことのない彼らと、彼らを狙う月人との長い戦いの物語「宝石の国」は、不器用で硬度が低い(すなわち割れやすい)主人公・フォスフォフィライトの成長と、宝石たちが暮らす不思議な世界が描かれます。

宝石の国(3)
宝石の国(3)
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講談社 (2014-08-22)



冬の宝石、アンタークチサート


宝石たちの体内には、インクルージョンと呼ばれる微小生物がいて、太陽光をエネルギーとします。そのため、光の少ない冬は活動が鈍るため冬眠します。

冬の間、金剛先生とともに皆を守るのがアンタークチサート。気温が低くなると結晶化する特殊な宝石です。冬はいつも金剛先生とアンタークだけなのですが、そこへフォスが登場。前回体にいれたクオーツアゲートためか、眠くならないらしく、アンタークの冬の仕事を手伝うことになります。

アンタークチサートは、冬以外は液体化して眠っているので、他の宝石たちとあまり接点はないのですが、冬の間は金剛先生に甘え放題(^^)。今回は邪魔者(?)フォスがいましたが、手を焼きながらも面倒をみています。フォスのためっていうよりも、金剛先生のためですね。

宝石世界の謎


主人公フォスは、その好奇心と無鉄砲さで問題を起こし、前回は足を、今回は腕をなくして、新たな力を手に入れます。その代わり、今までの記憶を文字通り「削る」ことになるのですが。

今後は、なぜ、月人が宝石たちを襲うのか、宝石の世界はどうなっているかは、記憶をなくしたフォスが新たに見つけていくというかたちで説明されていきそうです。

宝石の国(2) (アフタヌーンKC)
市川 春子 講談社 (2014-01-23)


宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
市川 春子 講談社 (2013-07-23)



宝石の国1→
宝石の国2→



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2014.09.06 Saturday

大槌復興刺し子のポロシャツ(かもめ)

東日本大震災の被災地である岩手県大槌町。仕事を失った女性たちが一針一針、ていねいに刺繍をした大槌復興刺し子。発足からはや3年。大槌復興刺し子では毎年様々な新製品を開発しています。
大槌刺し子の商品の売上の一部は、作り手である大槌にお母さんたちの収入になります。

発足当時から大槌刺し子のファンで、新しい商品が出る度に楽しみにしていました。今度の新商品はポロシャツ。
ふだん私はあまりポロシャツを着ないのですが、この刺し子ポロシャツは一目観て「欲しい!」と思い、即購入。
 

大槌刺し子ポロシャツ(かもめ)


ブルーのポロシャツ前部分に、小さなかもめがいくつも刺繍されています。よく見ると白と薄いブルーの糸が使われています。ポロシャツ生地も柔らかくて着やすい。


 

被災地のものづくり


東日本大震災から3年。悲しいことですが人々の関心は薄れ、被災地の方々が作る手仕事品も、被災地で作られるからといって売れる時代ではなってきていると感じます。

けれど、この大槌刺し子やつくるプロジェクト東北支援プレシャスなど、デザインに優れた手仕事プロジェクトが生まれ、続けられています。

プロジェクトに関わる方々の文章を読むと、消費者が普通に購入したいと思わせるような商品づくりに関して高い意識をもって、開発、改良をつづけてらっしゃるのです。

そうした意識と実行力がなければ、被災地のものづくりを継続していくことは難しいのかもしれません。

大槌刺し子のポロシャツは、そんな「欲しい」と思える手仕事品です。こうしたすてきな手仕事を買って紹介しつづけていくことが、私のささやかな支援活動です。まあ、支援抜きにしても欲しいのですが。

 
 


 

●買う復興支援手仕事リスト


大槌復興刺し子プロジェクト

大槌復興刺し子 Tシャツ 「星降る街」→
大槌復興刺し子プロジェクト かもめランチョンマット(緑)→
近い将来の大槌町名産品「大槌復興かもめふきん」(ピンク)→
大槌復興刺し子 かもめふきん(ブルー)→
大槌復興刺し子 VネックカーキTシャツ→
大槌復興刺し子 Tシャツ(ホワイト)→
大槌復興刺し子 Tシャツ(チャコールグレー)→
大槌復興刺し子 かもめコースター→

亘理町地域復興 てしごとプロジェクト「わたりのふぐろ」→
東北応援プロジェクト「リサイクルレザーブレスレット」→
東北支援 EASTLOOPのハートのラリエット(ホワイト)→
東北支援 EASTLOOPのハートブローチ→
東北応援プロジェクト「リサイクルレザーブレスレット」→
被災地でつくられる美しい織り物「織り織りのうたヨーガマット」→
大槌町エコたわし→
被災地に仕事を!震災支援の手仕事雑貨のリンク集→
 
JUGEMテーマ:東日本大震災

 

2014.09.02 Tuesday

[映画] るろうに剣心 京都大火編

夏の暑さに引けを取り、今頃になって「るろうに剣心 京都大火編」を鑑賞。
面白かった、面白かったけど…、長かった。そして辛かった…。

ダークでホラーなるろうに剣心


いや、剣心自身がダークってわけじゃないんですが(^^;)映画の全体的に暗く、エグい内容が目立ちました。画面の色もダークブルーで暗い印象なんです。

一番ドン引きだったのは冒頭の溶鉱炉のシーン、警官たちが溶鉱炉の中に落とされ「じゅっ」って嫌な音がするんですよ。殺陣のシーンの凄惨さならいいんですが、これはなあ…(^^;)。正直、人が焦げる臭いがするような気がして気分が悪かった。

物語が進むと、敵役の志々尾自身が生きながら焼かれる経験をしているので、それの意趣返しってことなのでしょうけど…。

他にも「楽」以外の表情を制約された宗次郎の狂気、剣心を付け狙う四乃森蒼紫の執拗さとか、藤原竜也さんの志々尾の怪演とか、もう今回は、まともなやつが出てきやしねえ(^^;)

前作も悲惨さはありましたが、今回は怪演が多すぎて脳がもたれます。香川照之さんが演じた武田観柳の、突き抜けた明るさを持つ悪役に懐かしささえ感じます。今回そのポジションは滝藤賢一さんが担っていましたが、いかんせん、出番が少なすぎた…。


正直長いのだけれども


二時間半に渡る長丁場、続編につなげるべきエピソードを詰め込みすぎて、正直長いなあという印象でした。ハリー・ポッターの最後の二部作も、一作目はやたらと暗く、エピソードと伏線をギュウギュウに詰め込んでいたので、これも二部構成の特徴なのかもしれませんが。

多くのエピソードの中で私が好きだったのは剣心と刀鍛冶赤空・青空との出会いです。赤空役は「BORDER」で掃除屋を演じたミュージシャンの中村達也さんで、独特の存在感があり、息子役の渡辺大さんもすてきでした。最後の一刀を剣心に託す場面は、刀の他に、思いをも託す意味もあり、派手ではないけれどもいいシーンでした。

ラストシーンには意外な人物も登場し、これからの展開が気にかかる、ワクワクした感じに仕上がっております。続編「伝説の最期編」が楽しみです。


JUGEMテーマ:映画の感想


「るろうに剣心 伝説の最期編」
前作「るろうに剣心」


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