2018.10.14 Sunday

ポイントサイトでこつこつお小遣い稼ぎ

ポイントサイト、使っています。ためてます。最近ではスマホのアプリでポチっと押すだけでもポイントをためることができるので、合間にちょこちょこお小遣い稼ぎをしています。

ポイントを貯めるのも楽しいのですが、「貯まっていく達成感」がまた楽しいのです。

ポイントサイトを使うときの注意点



私が使っているポイントサイト


マクロミル


インターネットマーケティングの老舗・マクロミル。さまざまなポイントサイトのアンケートでも使われているので安心感があります。LINEやTwitterのアカウントなどがあれば登録できるので、あらたにID、パスワードを設定する必要がないのもうれしい。

メールで届くアンケートに答えるだけでポイントが貯まります。





ポイントタウン


GMOが運営するポイントタウンは、20ポイント=1円と、交換レートは低めと思われますが、たとえレートが低くても表示されるポイント数が大きいと、気分的に多く貯まったような気になるので、貯める達成感がある。

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・楽天やyahooショピングなどで買い物する時、ポイントタウンを経由することでポイントが得られる
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・レベルが上がると交換レートがアップ

ポイントでお小遣い稼ぎ|ポイントタウン

モッピー


モッピーは、1ポイント=1円なので一度に貯まるポイント数は少ないものの、貯まったポイント数がそのまま現金化できるのが魅力。アンケートは毎日コツコツやれば月に数百円になるので、とにかくコツコツためています。
ライティングは、文章入力でポイントを多く貯めることができるので、文章を書くことが好きな方にはおすすめです。

・1ポイント=1円
・楽天やyahooショピングなどで買い物する時、モッピーを経由することでポイントが得られる
・アンケートが多い
・タイピングやライティング機能が充実
・スマホアプリ対応

モッピー!お金がたまるポイントサイト

2018.10.14 Sunday

『明治大正 翻訳ワンダーランド』鴻巣 友季子

以前、黒岩涙香の『幽霊塔』の感想に「物語は大変面白かったものの、明治のトンデモ翻訳、英国なのに日本人名やら歌舞伎のような台詞回しに難儀した」と書きました。

ところが翻訳家・鴻巣友季子さんの『明治大正 翻訳ワンダーランド』を読んでみたら、明治時代の翻訳者の功績について書かれており、先人たちが創意工夫・悪戦苦闘の末、海外文学の翻訳を行っていた姿を知り、失礼なことを言って、も申し訳ない気持ちに…(そうは言っても、やはりわかりづらいけれど…)

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悲劇がハッピーエンドに?明治のトンデモ翻訳事情


明治は言文一致運動(それまで書き言葉と話し言葉がちがっていたので一緒にしよう、という運動)が始まったばかりの時代。その中で外国語の知識と、読者に伝わる日本語センスをもった翻訳者は希少な存在であり、突出した才能の持ち主たちでした。

そして、明治大正の翻訳者は、その才能ゆえか、作品も人生もかなり個性的なのでした…。

奇想天外・黒岩涙香


個性的な翻訳と、奇想天外な展開で人気を博した黒岩涙香。そんな黒岩涙香が手がけた「レ・ミゼラブル」は「あゝ無情」、「モンテ・クリスト伯」を「巌窟王」と日本名にわかりやすくしたのは涙香の功績なのだとか。

黒岩涙香は英語小説を毎日読むことを自らに課し、「百冊に一冊」翻訳に値する小説を探しては日本の読者にわかりやすく、面白い小説を提供してきましたが、中には「翻訳」の域を超えてしまった作品も。

著作権や版権の感覚が現代とは違う明治時代、なんと涙香は小説の結末をも変えてしまったのです…!
「鉄仮面」という小説ではそもそも主人公は鉄仮面をかぶっていなかった!そしてアンハッピーで終わるはずのラストを大胆にも大団円に書き換えてしまったのです…。さすがは「翻訳」ならぬ「翻案」と呼ばれた黒岩涙香…。

『幽霊塔』感想→

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その他にも、トルストイやドストエフスキーが好きすぎて翻訳してしまった翻訳家の話、日本語に翻訳されたことで、忘れられた原作が再び注目された話など、翻訳黎明期の翻訳者にまつわるさまざまなエピソードが満載です。

ちなみに、日本でよく知られている『フランダースの犬』の最初の翻訳ではネロは清、パトラッシュは斑(ぶち)と訳されていたそうな…

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こちらもおすすめ『翻訳百景』

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2018.09.28 Friday

明治の推理作家 VS 天才棋士『涙香迷宮』

以前『幽霊塔』を読んだのは『涙香迷宮』を読む前に黒岩涙香の作品を知っておきたかったから。
『幽霊塔』で明治の翻訳表現に苦しみながらもページをめくる手が止まらなかった涙香のすごさがわかりました。

『幽霊塔』感想→

そんな涙香をモチーフにしたミステリ『涙香迷宮』は、天才棋士が、明治時代のミステリ作家・黒岩涙香が残したいろは歌にまつわる謎を解いていくというもの。暗号、殺人、いわくありげな洋館、そして嵐の山荘…。ミステリ要素が満載の作品でした。

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『涙香迷宮』あらすじ


若き天才棋士・牧野智久は知り合いの刑事から事件の意見を求められる。その人物は碁を打っている最中に後ろから刺され、絶命していた。智久は碁石の数が通常より多いという事実に引っかかりを感じた。

一方、智久の彼女・類子はミステリサークルのイベントで黒岩涙香の研究家である麻生に声をかけられる。麻生は涙香の企画展を計画しており、涙香が残したとされる洋館の発掘調査を行うという。

そこへ智久も招待され、ほかにも歌人、ゲーム作家、編集者などさまざまなミステリマニアが集まり、洋館の地下に残る涙香の暗号を解き明かそうとするのだが…。

日本ミステリの始祖、黒岩涙香


いろは唄はひらがなを一文字ずつ使った和歌で、「いろはにほへと」が有名ですが、その他にも様々ないろは唄がつくられいて、黒岩涙香はいろは唄の達人でもありました。

その他にも涙香は「連珠」と呼ばれる五目並べやビリヤードなど、遊芸百般と言われるほど様々なことに才能を発揮していたそうです。

星座盤を模した天井、十二支を配した部屋にそれぞれ置かれたいろは唄。ミステリ要素がふんだんに含まれていたのは楽しかったです。涙香は自分の新聞社で実際に宝探し懸賞企画をおこなったので、自分のハマった趣味である「いろは唄」や「連珠」で「宝探し」の謎解きをさせるのは実際にあってもおかしくないモチーフですね。

黒岩涙香のこと




ただ、これだけワクワクするモチーフがありながら、宝と内容だとか、殺人事件の結末だとかはいまひとつ盛り上がりに欠けた感じも。十二支いろは唄の部屋は、詳細に描かれていたので、部屋そのものにもなにかあるんじゃないかと期待してしまったんです。

綾辻行人さんの館シリーズを読んでいると特に「部屋の配置図=謎がある」と思っちゃうんですよ…

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いろは唄の解説も、明治期のかな文字表現がむずかしいので、自分で考えられず探偵役が解き明かすのをただただ感心するばかりなので、あまり物語の中に入り込むという感じはなかったかな。

とはいえ、明治の偉大な推理作家と若き天才棋士の頭脳戦は面白かったです。本当の犯人というか仕掛け人は黒岩涙香なのかもしれません。

幽霊塔

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2018.09.26 Wednesday

ビブリア古書堂、その後の物語。『ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち』三上 延

『ビブリア古書堂の事件手帖』の続編が出ました!シリーズ完結から、栞子さんと大輔くんのその後の物語が描かれます。なんと、二人の間には小さな娘が!

物語は、栞子さんによく似たこの「扉子」ちゃんに、栞子さんがこれまで起きた本にまつわる話を聞かせるといった手法がとられています。これまでのビブリア古書堂シリーズに登場した人々も出演します。

それにしてもあのふたり、いつの間に結婚、そして娘まで…。

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二人の娘・扉子ちゃんは利発で本好き。本にまつわる感の鋭さは栞子さん譲りです。性格は明るくて栞子さんの妹文香ちゃんに似ているけれど、本に関する好奇心は大人顔負けです。
これまでのビブリアシリーズのように、1冊の本にまつわる謎を紹介しているのですが、その間にサイドストーリーとして栞子さんと扉子ちゃんが出張中の大輔くんの本を探すと言ったストーリーが添えられています。

その本がなんだったのか、どうしてそれを、娘に見せたくなかったのか、それが最後にわかる仕組みになっています。私が推理したのは二人の出会いのきっかけになった夏目漱石の「それから」でしたが…。

北原白秋 与田準一編『からたちの花 北原白秋童話集』(新潮文庫)


『ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』に登場した坂上昌志としのぶ夫妻。夫の昌志は過去に罪を犯して刑務所に入っていた過去から、親戚と断絶していたが、昌志の兄である父親に頼まれた姪・平尾由紀子が夫妻のもとを尋ねることに。

父から叔父へ渡すように頼まれたのが『からたちの花 北原白秋童話集』だった。犯罪者として親戚から嫌われていた叔父の、優しくも悲しい身内との思い出が解かれていく。
「みんなみんなやさしかった」の歌詞がこの物語の謎がわかると、とても切ない。坂口さん、しのぶさんと結婚して幸せになれてよかった…。

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ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜 (メディアワークス文庫)




『俺と母さんの思い出の本』


栞子の母・智恵子の友人である磯原未喜から、急逝した息子との思い出の本を探してほしいとビブリア古書堂に依頼が着た。手がかりはほとんどなく、息子のマンションで彼の妻から事情を聞くも、具体的な確証は得られない。

ゲームとイラストが好きでクリエイターとなった息子と、資産家で「まっとうな」仕事についてほしいと英才教育を押し付けた母との思い出の本とは一体なんなのか。

今回、ほとんどヒントがなくて、どうやって探し出すんだろう?と思っていたら細部にヒントが隠されていました。いつものことながら栞子さんの洞察力が冴え渡ります。ゲームは不得手とはいえここまで確信にせまれるとは…。

あと、この回に登場する急逝した息子の親友の存在は切ないですね。友人は有名クリエイターになったのに、自分はライトノベル作家として鳴かず飛ばずで、その格差に苦しんだり。持たざる者の苦悩も描かれます。

にしても、クリエイターと年の離れたコスプレイヤーの夫婦って、どこかで聞いたような…

佐々木丸美『雪の断章』


こちらもビブリア古書堂の事件手帖の常連、ホームレスでせどり屋の志田と、あるきっかけで彼と親しくなった女子高生の小菅奈緒の物語。ある日、奈緒は志田の住む河原で一人の少年に出会う。自分と同じように志田と本の話をする「生徒」らしい。

やがて志田が失踪し、心配した奈緒は、その少年・紺野祐汰とともに志田の行方を探していくうちに紺野が秘密を抱えていることに気がついて…。

今回は栞子さんは登場せず、奈緒がひとりで推理します。奈緒は以前、栞子さんの鋭い洞察で自分の恋心まであばかれたことで苦手意識を持っているようで。確かに、栞子さんて自分の興味に関して暴走するところがあるからなあ。
母の智恵子さんほどではないにしろ、ちょっと人の気持ちを忖度しないところがあるから。

まあ、今は大輔くんがついているので大丈夫ですが、今度は娘の扉子ちゃんが暴走しそうで、栞子さんがあたふたしています。

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内田百聞『王様の背中』


最終巻で栞子、母・智恵子とシェイクスピアの初版本を巡って破れた古書店主・吉原喜市は敗北のショックから倒れ、今は仕事を息子に任せていた。息子の考二は古書の引取に訪問した家で、一足違いでビブリア古書堂が買い取ったと聞かされる。

諦めきれず買い取られた本を見てみようとビブリア古書堂を訪れた考二は、ある理由で本を売った家の息子と勘違いされたことで、本を持ち去ろうと試みるが…。

扉子ちゃん、恐ろしい子…(,,゚Д゚) 純粋無垢であるがゆえに相手を追い込んでゆきます。吉原親子側がどうみたって悪いのですが、本に関して圧倒的な知識と洞察力をもち、時に強引に事を運ぶ篠川家の遺伝子を前にしたら、こんな気持になるのも、わからんでもないんだよなあ…と、凡人の私などは思うのです。


内田百聞先生は鉄道マニアで『阿房列車』などが有名ですが、子供向けの本も書いていたんですね。同じく夏目漱石門下で先輩だった『赤い鳥』の鈴木三重吉さんの影響なんでしょうか…?

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後日譚と前日譚


今回はビブリア古書堂の事件手帖、登場人物のその後の物語でした。なんにせよ、栞子さん大輔くんカップルが幸せになってよかった。今回は「後日譚」だそうですが、あとがきを読むと「前日譚」を書く予定もあるそうで。

栞子さんの父方、母方の祖父(両方とも古書店主)の因縁とか、戦前から戦後にかけての古本事情なんかも織り交ぜて書いてほしいなと思います。

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「ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち」
「ビブリア古書堂の事件手帖2〜栞子さんと謎めく日常」
「ビブリア古書堂の事件手帖3〜栞子さんと消えない絆」
「ビブリア古書堂の事件手帖4〜栞子さん2つの顔」
「ビブリア古書堂の事件手帖5〜栞子さんと繋がりの時」
「ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ」 
「ビブリア古書堂の事件手帖7〜栞子さんと果てない舞台〜」

JUGEMテーマ:ミステリ

2018.09.23 Sunday

精霊の守り人 新作外伝『風と行く者』が発売されます!

上橋菜穂子さんの代表作『精霊の守り人』シリーズ、現在はシリーズも完結し、3年に渡って放送された大河ファンタジードラマも終了しましたが、ここへきて外伝、それも長編が発表されます。

『風と行く者』では、昔なじみのサダン・タラム〈風の楽人〉と呼ばれる人々と再会し、バルサがふたたび用心棒となるところから物語がはじまるそうです。

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大きな戦争や災難が終わり、バルサはタンダとつれあい(この表現がふたりっぽくて好きです)となり、一緒に暮らしているのは解説本『「守り人」のすべて』に掲載された短編「春の光」で描かれました。

しかしまた、バルサにはやっかいな冒険が始まっているようです。タンダも着いていくのかな?でもあの体じゃあ留守番かなあ…?

おまけにサダン・タラムの頭は、あらすじを読むと「ジグロの娘かもしれない」と…。
え?どゆこと?(・。・) ジグロの娘?? …この世界にはまだまだ我々のしらない物語があるようです。

増補改訂版 「守り人」のすべて

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物語ること、生きること


バルサの冒険は精霊の守り人シリーズの解説本『守り人のすべて』に掲載された短編で終わったかに見えたのですが、上橋先生によると、さまざまなめぐり合わせにより、このお話を描くことにしたのだとか。

上橋先生は、作家・上橋菜穂子に多大な影響を与えた、好奇心旺盛なお母様を亡くされ、人の生と死について考えられた本も書かれていました。人生には悲しい別れもありますが、またその一方で「めぐりあわせ」というのもあり、どんな縁がつながってこの物語ができたのか、あとがきも楽しみにしています。

まさに「物語を書くことが生きること」なのですね。

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二木真希子さんから佐竹美保さんへ


長く「守り人シリーズ」の単行本の挿絵を担当していた二木真希子さん。ジブリの優秀なアニメーターで宮崎駿の片腕とも呼ばれた女性ですが、惜しくも2016年に早逝されました。

・二木真希子さんが描かれた絵本もまたすばらしので、皆さん見てほしい…

小さなピスケのはじめてのおてつだい

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もう二木真希子さんによるバルサの絵がみれないのは非常に残念ですが、今回の『風と行く者』単行本の挿絵は、少年チャグムの成長を描いた旅人シリーズ(「虚空の旅人」「蒼路の旅人」)で挿絵を担当された佐竹美保さんなんですね。

これも守り人シリーズファンには嬉しい。全く知らない人があの世界を描いてほしくないという気持ちもあったので。守り人シリーズ執筆中も、ジブリの仕事で忙しい二木真希子さんからバトンを受けた佐竹美保さんが「旅人シリーズ」を描かれたので、今回もそうしたバトンが渡された感じがするのです。

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JUGEMテーマ:新刊紹介



2018.09.16 Sunday

乱歩や宮崎駿があこがれた小説『幽霊塔』黒岩 涙香

乱歩や宮崎駿があこがれた黒岩涙香の翻訳小説『幽霊塔』を読了。宝が隠された塔を巡る冒険活劇ミステリ。「幽霊塔」は少年時代の江戸川乱歩や宮崎駿も憧れた小説で、後に江戸川乱歩によりリライトされ、宮崎駿の「カリオストロの城」にも影響を与えてます。

いわくつきの時計塔、宝の謎、暗号、首無し死体、からくり屋敷など、ミステリの要素がたっぷり詰まっています。

・パブリックドメイン(0円)デジタル書籍版「幽霊塔」。明治時代の描写そのままなので読みづらいところも。

幽霊塔




『幽霊塔』あらすじ


丸部道九郎はおじが買い取った「幽霊塔」と呼ばれる時計塔を視察に行くと、そこには日影色(灰色)の着物を着た美しい女性・松谷秀子がいた。秀子は幽霊塔の内部に詳しく、道九郎にいろいろなアドバイスを行い去っていった。

やがて幽霊塔に住まいを移した道九郎たちであったが、それは様々な謎と恐ろしい出来事の始まりであった。
果たして「怪美人」秀子の正体は、また幽霊塔にまつわる宝の謎は…。

美人の謎、宝の謎、怪しげな洋館、暗号、いわくありげな人物など、ミステリの要素がふんだんに詰め込まれた作品です。

江戸川乱歩のリライト版の「幽霊塔」。物語自体を楽しむならがよいかもしれません。(舞台は日本になっている)宮崎駿の豪華イラスト解説入りです。

幽霊塔

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明治の探偵小説


現代の我々から見るとトリックは稚拙だし、ご都合主義的な展開があるものの、謎が謎を呼ぶ展開にページをめくる手がとまりませんでした。

原作となった英語の小説から、暗号部分を漢詩風にアレンジしたり、随所に黒岩涙香の言葉のセンスが光ります。

ひとつの章ごとに山場があり、次への展開が気になるようなつくりになっていたり、私が斬新だな、と思ったのは各章のタイトルが文章中に出てくるセリフや言葉になっていて、今読むと一周回ってとても新鮮でした。

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嗚呼、面倒な明治の描写…


物語は面白いのですが、なにせ明治32年の小説なので、台詞回しや表現が現代とまったく違って読みづらいことといったら…!
しますのサ」「シテ見ると」など、芝居がかった台詞回しや現代では使われない表現など、いちいち頭で現代の表現に変換しながらでないと先に進めず大変でした。

話の展開が面白いので早く読みたいのに、描写がそれを許さない…。

あと、「舞台がイギリスなのに登場人物が日本名」なのには参りました。
涙香の時代は名前や周囲の描写を日本風にアレンジしないと読者が想像できなかったのでしょうが、現代では逆にそ場面や人物が想像しづらく、読みながら「どっちやねん!」とツッコミをいれながら読んでいましたよ…。

「盆栽室」…温室?イギリスには盆栽ないやん…
「衣嚢」…ポケットのことらしい。わからん…
「夫で」…それで。読めん!
「了う」…しまう。終了→終わり→終う→しまう…

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『幽霊塔』と『カリオストロの城』


『幽霊塔』を読んでいて「あれ?この設定カリオストロの城みたいだな…」と思っていたら、調べてみると宮崎駿は幽霊塔からインスピレーションを受けて『カリオストロの城』を作ったのだそう。

宝が隠された時計塔、詩文のような暗号、機械のような時計塔内部、骸骨に部屋の中に落とし穴など、カリオストロの城でみられた設定が随所に出てきます。

少年時代のの宮崎駿が、いかにこの小説に魅入られていたかがわかります。

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JUGEMテーマ:ミステリ

2018.09.11 Tuesday

停電時の携帯充電には、ソーラーモバイルバッテリーが便利!

北海道の地震で停電の被害、被災された方々が一日も早く復興するよう祈りつつ、名産品を買ってほそぼそとですが応援していくつもりです。

さて、今回は私が使っているソーラーモバイルバッテリー、太陽光発電の携帯充電器についてお話したいと思います。東日本大震災以降、ソーラーランタンや携帯の充電可能なソーラーライトなど、いろいろ買い求めてきました。

折りたたみ式ソーラーライト。これも便利なので広まって欲しい…。

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こうした外出時に使える携帯充電器もいくつか持っていたのですが、もし、モバイルバッテリーの電気が無くなったら…と考えると恐ろしくなり、太陽光で充電できるタイプのモバイルバッテリーに買い替えました。

通常のモバイルバッテリーも捨てがたいのですが…
・軽量(持ち運びに便利)
・充電時間が短い
・大容量(タイプによっては充電2回くらいの容量があるものも)

しかし、ソーラーモバイルバッテリーにはそれらを覆すだけの魅力があります。それはなんと言っても
太陽光さえあれば、何度でも使えること。(限度はありますが…)

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太陽光による充電は時間がかかるけど、このソーラーモバイルバッテリーは、
・太陽光充電のほか、コンセントに繋いで充電も可能
・大容量の割に軽量
・カラビナつきで持ち運びも便利
・LEDライトつきで緊急時の照明に

充電器のLEDライト。暗闇でこれだけ明るい!
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普段は普通にコンセントから充電して使い、停電など有事の際には太陽光を利用するといった2種類の使い方ができるのはありがたいです。


JUGEMテーマ:天変地異、災害

2018.09.04 Tuesday

メイドとお姫さま。『小煌女3』海野つなみ

童話『小公女』をベースに海野つなみさんが描く『小煌女3』。舞台となる古き良きイギリスの生活スタイルと未来のSF描写が違和感なく融合した世界観が魅力で、主人公たちが生活する未来世紀のロンドンをいきいきと描き出しています。

『小煌女3』あらすじ


故郷の星トアンが消滅し、たったひとり地球に残された少女レベッカ。彼女は地球に帰化して母校のメイドとなり、おだやかな日々を送っていた。しかし、彼女のまっすぐな正義感は周囲の反感を買ってしまい、教師つきメイドからハウスメイドに降格されてしまう。

彼女をトアンの生き残りだと疑うシクサは、学校に忍び込みレベッカと接触をはかるものの、彼女は自分をトアン人だと認めない。シクサは彼女の監視をするが、彼のミスでレベッカは窮地に陥ってしまう。

一方、オナスンとサリーは急接近。屈託のないオナスンはサリーをハロッズに誘う。サリーはデートのようにやさしく扱われてオナスンのことをすきになりかけてしまう。けれど自分はだだのハウスメイド。「自分が気に入られるはずがない」と思い悩む。

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メイドとお姫さま


海野つなみ先生は「小公女」をモチーフにこの物語を描いたそうですが、小公女セーラには彼女を助ける隣人カリスフォード氏から食事やプレゼントが贈られます。レベッカも隣人のシクサが彼女の境遇をみかねて食事やベッドなどさまざまな贈り物をします。

サリーもご相伴に預かるのですが、「もしかしたら」と自分の部屋のドアを開けても奇跡は起こらなかったのです。
「そこらのハウスメイドに 誰が どんな魔法をかけてくれるというのでしょう」


レベッカのことは大好きだけど、もともとの立場が違う…。オナスンは優しくしてくれるけれど、それは自分にだけでなない。頭ではわかっているけれど、そんな自分がみじめになってしまうサリー。

レベッカはレベッカで、自分の元いた立場に苦しんでいるのですが。

はたして、レベッカの正体はジノン王女なのか。もうひとつのトアン人、神官たちが地球へやってくることで真相が明かされていきそうですが…

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海野つなみ先生はこの他にも童話や日本の古典をモチーフにした作品や、コミカルな漫画まで、幅広いジャンルを独自の視点で描いています。『逃げるは恥だが役に立つ』しかしらない方にもぜひ読んでいただきたい。

多様性も海野つなみ作品の魅力のひとつなのです。

豚飼い王子と100回のキス プチキス(1) (Kissコミックス)




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小煌女2→
小煌女1→
回転銀河1〜4→
回転銀河5→
回転銀河6→
デイジー・ラック1〜2→
海野つなみ作品集「tsunamix」→
「彼はカリスマ」→
「キスの事情」→
「くまえもん」→
「豚飼い王子と100回のキス」→

JUGEMテーマ:漫画/アニメ



2018.09.03 Monday

『リーチ先生』原田 マハ

「リーチ先生」読了。明治から昭和初期にかけて新しい芸術運動として発達した「民藝運動」、その担い手として名を連ねたイギリス人バーナード・リーチ。身一つで日本へやってきたリーチと、彼を「先生」と慕う主人公との師弟愛、西洋と日本の陶芸をつないだリーチの半生を描いた作品です。

陶芸という火と土の芸術の美しさと難しさ、それに魅入られた男たちの物語が熱い物語でした。

『リーチ先生』あらすじ


滝亀之助は、高村光太郎の紹介で彼の父親・高村光雲の書生として働いていた。そこへ、光太郎がロンドン留学中に知り合ったというイギリス人青年・バーナード・リーチが訪ねてくる。幼い頃、日本で育ったというリーチは西洋と東洋の美術の架け橋になろうと、身ひとつで来日してきたという。

リーチの思想に感銘を受けた亀之助は、リーチの弟子となり共に日本での芸術活動を手伝っていくことに。リーチの活動に感銘をうけた芸術家たちが集まるようになる。

やがてリーチは自分の生涯をかけるべき仕事「陶芸」に出会う。亀之助もまた陶芸に魅せられ、リーチとともに陶芸の道を歩んでいく。日頃使う器の中に美しさを見出す「用の美」をもとめ、ついにはイギリスに窯をひらくことになる。

リーチ先生

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私は学生時代、民藝運動に興味を持ち、日本民藝館や河井寛次郎記念館を訪れたものです。そうした民芸運動の偉人たちが出会い、芸術論を交わし、作品を作り、交流していく様子は読んでいてワクワクしました。

リーチ先生が出会ったのは、留学時代の高村光太郎、最初は口論するものの、後に盟友になる民芸運動の中心人物・柳宗悦、白樺派の志賀直哉や岸田劉生、それに同じく陶芸を志した富本憲吉、濱田庄司、河井寛次郎など。

そんな「芸術家アベンジャーズ」と言ってもいいほどの偉人たちも、悩んでもがきながら新しい創造への道を切り開いていった「青の時代」があったのですね。

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日本民藝館へいきたくなる


「リーチ先生」を読んだら実際にリーチ先生の作品がみたくなりました。都内では柳宗悦が開いた日本民藝館でリーチ先生のほか、さまざまな民藝運動の芸術家たちの作品もみられます。

収蔵品の中には名もなき陶工たちがつくった「用の美」の陶器が多数展示されています。おそらく、そのなかにはカメちゃんの作品があるかもしれません。

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2018.08.29 Wednesday

それぞれのいじめの形[映画]聲の形

私は過去いじめられた経験があります。その傷は大人になっても癒えないし、今でも相手を許さない。けれども映画『聲の形』はいじめられた人、いじめた人、それを容認していた人と、それぞれの立場を均等に描くことで「いじめの形」を示してみせています。

ああ、こんな立場で人は人をいじめていたのだな、と考えさせられました。

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『聲の形』あらすじ


あまりにも有名な内容なので割愛。
・小学六年生の石田将也は聴覚障害者の少女・硝子をいじめる、
・周りもおもしろがりのっかっていく
・いじめ発覚
・主犯格の将也にすべての責任を押し付け、今度は将也がいじめの標的に
・5年後、硝子と将也は再会し、新たに関係を築こうとしていくが…


「きれいごと」「感動ポルノ」の先にあるもの


こどもというのは、世界で一番無垢で、そして恐ろしいものかもしれません。中国の呪術で「巫蠱」というのがありますが、舞台になった教室は「巫蠱」に似てますね。狭い空間で精神的に傷つけあって、最後まで生き残った者が呪者(先生や世間)に認められる、みたいな。

『聲の形』では、こどもたちの心に毒がたまっていく様子が描かれています。いじめる相手にも理由はあるし、完全な悪ではない。(悪だったらどんなに楽か)

また、いじめられる硝子も最初は「かわいそう」と思うものの「もっとうまく立ち回ればいいのに…」と思う気持ちもありました。

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物語は成長した将也と硝子が新しい関係を築こうとしますが、周りの当事者たちにさまざまな波紋をよんでふたりは追い詰められていきます。

あがいてあがいて、絶望して、つながろうとする将也と硝子。かつていじめていた者と、いじめられていた者。かれらが破壊してしまったものを、新たに築こうとする思いはこちらにもしっかりと伝わりました。

『聲の形』もそうだったし、有川浩さんの『レインツリーの国』でも中途聴覚障害者と接する面倒くささも描いています。それを「感動ポルノ」ですべて片付けようとするのは相手を対等にみていないことになるのでしょう。

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『聲の形』は「いじめ」について、いろいろと考える作品でした。まあでも、私は許さないけどね。


これをNHKのEテレで放送するってすごいですね。さすが、「バリバラ」で某チャリティ番組を揶揄するだけあって、結構Eテレはロックなところがあるよなあ。

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