心の処方箋『危機を乗り越える マインドフルネス』

2020.09.25 Friday

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    病は気からというけれど、病は無理でもせめて気の部分を整えられれば、毎日が少し楽になる。
    特にHSPの方必見。

    私はHSPです。ささいなことでも気にしては落ち込み、悲しいニュースや残酷なものたがりに心を痛めがちです。

    そんな私は、コロナ禍のご多分に漏れず、心をやられて落ち込む毎日を過ごしていました。
    ・コロナに感染したらどうしよう
    ・感染させたらどうしよう
    ・友人や家族と会えないのがつらい
    ・これから働き口があるだろうか

    など、ぐるんぐるんと不安が禍を巻いて襲ってきました。なんとか、この状況を打開したい、藁をもすがる気持ちで読んだのが『危機を乗り越えるマインドフルネス』です。



    マインドフルネスや瞑想に関しては、以前読んだアジャン・ブラム『マインドフルな毎日へと導く108つの小話』でなんとなく概要は知っていたのですが、この本ではより実践的に「今ここ」を意識することで、心と体を鍛えていくトレーニングとその効果について伝えています。

    具体的なトレーニング方法


    私は今まで、さまざまな心理関係の本をよんできましたが、どれも具体的に(そして簡単に)方法を教えてくれませんでした。

    しかし、この本では「(最低でも)1日10秒、呼吸に集中する」こころに浮かんだ不安を「〜と考えた」とつけることで気持ちを客観視することなど、具体的で、しかも簡単な方法を教えてくれました。

    マインドフルネスとコロナ対策


    マインドフルネスが直接的にコロナかからなくなるわけではありません。ただ、感情や行動を客観視することで、不安を少なくし、注意力や免疫力をあげることはできます。

    コントロールできないことに、気持ちを引きずられないというのも大事なことなんだとか。『マインドフルな毎日へと導く108つの小話』でも、僧であるアジャン・ブラムの説話としてマインドフルネスを伝えているのですが、コントロールできない歯の痛みを「放っておく(なんとかしようとしない)」ことで痛みによる不安が消えるのだとか。

    ちょっと抽象的ですが、たとえ話として読んでいくと、いつの間にか納得してしまいます。



    客観視することの大切さ


    間違ったりミスをしたりすると、他人からも、そして自分も自分を攻撃されてつい「自分なんて…」と落ち込んでしまいます。マインドフルネスでは、集中が途切れて不安な気持ちも、それを認めることがトレーニングにつながるので、ほんの少しで自己肯定感があがります。

    HSPである私は、「断れない、嫌われたくない」という思いが強く、嫌なことを嫌といえず、苦しんできました。しかし、このコロナ禍で、人と会う機会が減ったことで、逆にこれまでの人間関係を見つめ直すきっかけになっています。

    さらにこの本を通じて、人との接し方や考え方を学んだことで、自己肯定感を高める訓練ができるようになりました。

    これからまた、外へでて新しい人間関係を築く時、この本で学んだことを活かしたしていけるよう、日々マインドフルネス修行を心がけています。

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    『 羽の生えた想像力 阿部智里BOOK【文春e-Books】』(電子書籍)

    2020.09.14 Monday

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      『烏に単は似合わない』から始まった和製ファンタジー、八咫烏シリーズの作者阿部智里さんのファンブック
      『羽の生えた想像力 阿部智里BOOK』は前橋文学館で開催された企画展に合わせて作成された冊子です。

      新しい時代のファンタジー作家を育んだもの


      この冊子では作家・阿部智里のバックボーンについてインタビュー形式で紹介されています(インタビュアーは萩原朔太郎の孫で前橋文学館艦長の萩原朔美)。

      小さい頃から「作家になる」と思い続け、高校時代すでに『玉依姫』の原型を手掛けていた阿部先生。しかし、そのまま小説を書くことだけに集中せず、部活動にも所属し、さまざまな実体験を積んでいきます。
      小説以外からの体験やインプットを大事にされていたからだそうで。

      生い立ちを拝見すると、阿部先生の生い立ちって『精霊の守り人』の作者・上橋菜穂子先生と少し似ていますね。阿部先生も上橋先生も、友人や家族、先生方といった周囲の方々が、作家になる道を後押ししてくれる環境があり、若い頃から作品を書き続けている。

      そして、上橋菜穂子先生も文化人類学でのフィールドワークや、旅先での実体験を大事にされている作家ですから。



      松本清張賞


      冊子には『烏に単は似合わない』が松本清張賞を受賞した際の審査員のコメントが掲載されていますが、受賞したのにも関わらず、案外けちょんけちょんにけなされています。審査員さんたち、結構容赦ないな…

      まあ確かに、『烏に単は似合わない』は読んでいてよくわからないシーンとかはありましたけれど、物語の展開や世界観は素晴らしいです。

      シリーズを重ねるほどに筆致も冴えていき、『楽園の烏』ではアクションのシーンなどもスピーディーで臨場感がありました。

      ああ、こういう描写も書けるようになったんだなあ、すごいなあと、若い作家の成長が読めるのは、おばちゃん読者の楽しみだったりします。



      新しい時代のファンタジー作家を育んだ土壌


      阿部智里さんが群馬県出身と聞き、正直「群馬も変わったな」と思ったものです。私も阿部智里さんと同じ群馬県出身なのですが、群馬とは昔から勉強、特に文学系に弱い土地です。(あくまで個人の感想ですが)

      過去には萩原朔太郎や田山花袋といった有名作家もおりますが、それも明治・大正の話。
      私が青春時代をすごしたひと昔前の群馬は、そこそこ有名企業や工場が多く、就職に困らなかったので、よほど勉強したいと思う人以外は、高校や専門学校を卒業するとすぐに就職して車を買い、家を建てます。

      なにも好き好んで、群馬で不要不急の文学なぞやる必要はなかったのです。

      けれど、時代は変わり、群馬でも大学の数も、進学率も増え、選択肢が昔より容易になってきました。そんなときに生まれたのが「阿部智里」という作家でした。

      『阿部智里BOOK』や八咫烏シリーズで描かれた山の風景や、阿部先生がインスパイアを受けた場所を知るにつけて、自分の故郷は素晴らしい文化遺産があるのだな、と気づかせてもらいました。昔は「なにもない」と思っていた場所が、こんなにも物語性にあふれているなんて、思いもよらなかった。

      古い伝承を新たな感性で綴っていく阿部智里先生の今後に期待と愛をこめて。
      感想というよりファンレターのような内容になってしまった…。



      八咫烏シリーズ


      『烏に単衣は似合わない』
      『烏は主を選ばない』
      『黄金の烏』
      『空棺の烏』
      『玉依姫』
      『弥栄の烏』
      外伝『すみのさくら』
      外伝『しのぶひと』
      外伝『ふゆきにおもう』
      外伝『まつばちりて』
      外伝『あきのあやぎぬ』
      外伝『ふゆのことら』
      外伝『なつのゆうばえ』
      外伝『はるのとこやみ』
      外伝『ちはやのだんまり』
      外伝集『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』
      コミカライズ『烏に単は似合わない』
      第二部『楽園の烏』
      『 羽の生えた想像力 阿部智里BOOK』

      JUGEMテーマ:最近読んだ本

      八咫烏シリーズ第二部『楽園の烏』阿部智里(ネタバレ含む)

      2020.09.04 Friday

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        いよいよ第二部がスタートした八咫烏シリーズ。『楽園の烏』は第一部『弥栄の烏』から20年後が舞台。
        若宮や浜木綿、そして雪哉は…?表紙に映る女性はいったい…?
        そんな期待とワクワク感は、読んでいくうち衝撃に変わりました。

        『楽園の烏』あらすじ


        安原はじめは、養父の遺産としてある山を相続する。父からは「どうして売っていいかわからない限り、売ってはいけない」と謎めいた遺言を残されたが、彼が相続人となった途端、山を売って欲しいという人物が押し寄せる。

        一体その山にはなにがあるのか。「幽霊」と名乗る美しい娘の案内で、はじめは山に向かい、そこで「楽園」のごとく存在する八咫烏の住まう土地「山内」を知ることになる。

        そこには博陸候と呼ばれる山内の統率者、雪斎が現れ、山内は八咫烏の住む土地だと説明をうける。



        『楽園』とはなにか


        はじめは、若い山内衆である頼斗とともに山内の観光にでかけ、「あんたにとって、ここは楽園か?」と問い続けます。そして誰もがみな「博陸候は慈悲深い。ここは楽園だ。」と答えます。

        博陸候は、かつて谷間とよばれた暗黒街を掃討し住民にも新しい仕事をあたえ慈悲を持って接していると

        安原はじめは、それがひっかかったんですね。全員が肯定する楽園なんて、楽園じゃないと。頼斗の語る博陸候への尊敬と理想も、怪しいの新興宗教のような、自分の理想を相手に押し付ける感じがするんですよね。

        そういえば、過去に某国が海外にいた国民に帰還を促すキャッチフレーズは「地上の楽園」でした。娼婦を女工場へ「公正」させるのも、某大国が革命後に行った事業でした。

        現在の山内には、それらに似た危うさを覚えます。

        そして、すべて読み終えると、「楽園」の意味にゾッとします。

        残酷で魅力的な作家


        阿部智里という作家さんは、『烏に単は似合わない』ではラブストーリーの定番を覆し、『玉依姫』では、せっかく長続きしそうなシリーズの世界観を早々にネタバレさせ、「この作家、何する気なん?(群馬弁)」と思ったものです。

        しかし、第二部ではさらに拍車をかけて、第一部の主要人物である雪哉を、第二部では冷徹で老獪な策士として登場させています。『弥栄の烏』で親友亡き後の雪哉がどうなっていくのか心配でしたが、まさかここまで冷徹になっているとは…

        読んでいて思わず、「雪哉がオーベルシュタインになっている…!」とつぶやきましたよ。こんな変化ってある…?

        さらに、これまでの登場人物たちが、どうやら悲惨な末路をたどったらしいと書かれていて、読み切った後に思わず「ちくしょうめ!(褒め言葉ですよ)」と口に出しましたよ。

        残酷であるのに魅力的で、ページを捲る手がとめられない。ほんとうに恐ろしい作家だ…

        ※「オーベルシュタイン」とは、田中芳樹先生の名作SF歴史絵巻『銀河英雄伝説』に登場する目的のためなら手段を選ばない軍師です。

        ここからネタバレ検証


        ・「幽霊」を紫苑の宮と仮定するなら、奈月彦、浜木綿はすでに死亡していることになる。

        そもそもなぜ、雪哉は紫苑の宮を追い落としたのかおそらくここが最大の謎。
        雪哉は「山内の状況を知った上で反旗を翻す貴族」を駆逐しようとしている。しかし、紫苑の宮が反対勢力(大紫の御前?)側というのは考えにくい。

        あるいは、傀儡の金鳥をたてて、紫苑の宮をわざと逃して反対勢力の掃討後に呼び戻すつもりとか…?

        ・文章中、雪哉は貴族を心底憎んでいる描写があり、雪哉がここまで変わったのは、反対勢力に誰か大切な人を殺された可能性も。

        ・雪哉の政策は「八咫烏が(人形をとる)八咫烏でいるためのもの」であり、弥栄の最後で浜木綿が言っていた「ただの(人形をとらない)八咫烏でいいじゃないか」と相反する。

        それが「幽霊」が語った「絶望的に意見が異なる」ことで、金鳥サイドと雪哉サイドとの対立の理由となり、雪哉が奈月彦たちを手をかけた…?

        ・金鳥の名前
        『弥栄の烏』で猿のオオキミが明かさなかった、八咫烏の神の名前。それがわかれば、力の衰えた山神の眷属ではなく、鳥神として存在することができる。
        しかし、その名前は永遠に失われてしまった。第二部ではそれが明らかになるのか…?

        私は、地方豪族が「金鳥が来る前からいた八咫烏」という描写に、もしかしたら地方に古い神の名前が、なにかのかたちで伝わっているのでは…?と考えているのですが…


        八咫烏シリーズ


        『烏に単衣は似合わない』
        『烏は主を選ばない』
        『黄金の烏』
        『空棺の烏』
        『玉依姫』
        『弥栄の烏』
        外伝『すみのさくら』
        外伝『しのぶひと』
        外伝『ふゆきにおもう』
        外伝『まつばちりて』
        外伝『あきのあやぎぬ』
        外伝『ふゆのことら』
        外伝『なつのゆうばえ』
        外伝『はるのとこやみ』
        外伝『ちはやのだんまり』
        外伝集『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』
        コミカライズ『烏に単は似合わない』

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        ミステリーランドシリーズ『ラインの虜囚』田中芳樹

        2020.09.01 Tuesday

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          夏になると読みたくなるミステリーランドシリーズ。今回は『銀河英雄伝説』の作者、田中芳樹先生の『ラインの虜囚』です。ナポレオン没後のフランスを舞台に、ひとりの少女と、彼女を助ける3人のおじさんたちの冒険譚。

          歴史の中に、冒険と活劇、そして謎解きが加わり、子どものようにワクワクしながら読みました

          装丁デザインも挿絵もかっこいいので、できたら単行本で読んでみてください。


          『ラインの虜囚』あらすじ


          コリンヌ・ド・ブリクールは、フランス人の父とカナダ先住民の母を持つ少女。父親が亡くなり、絶縁中の祖父・ブリクール伯爵に会うためフランスへやってきた。

          しかし、伯爵はコリンヌを認めず、「50日のうちにライン河のほとりに建つ双角獣(ツヴァイホルン)の塔に幽閉されている人物が、死んだはずのナポレオンかをしらべよ。」と、いう難題をつきつけられる。

          コリンヌは旅の仲間を探すためパリの街にでかけ、借金取りに追われるアレクサンドル・デュマという天才(自称)作家、紳士的だが得体のしれないラフィット、飲んだくれの剣士・モントラシェをみつける。

          かくて少女と3人の男たちはラインを目指すが、ならず者「暁の4人組」たちの追撃を受ける。はたして無事、塔にたどり着けるのか、そして塔の住人の正体は…?

          史実かと思えるほどの物語


          歴史に造詣のふかい田中芳樹先生なので、登場人物についても史実になぞらえて詳細に描かれています。
          (私は『銀河英雄伝説』も歴史小説だと思っている)

          後に『仮面の男』や『三銃士』など傑作を生み出すデュマですが、モントラシェやラフィットは、まさに彼らをモデルにして『三銃士』が書かれたかも…と、物語が史実に思えるほど、登場人物たちが歴史の中に生きているのです。

          また、ナポレオン亡き後の社会情勢が「ナポレオンが生きている」という都市伝説を作り出す要因として書かれていて、もしかして『ラインの虜囚』は本当にあった話では…?と疑うほどでした。

          少女を守る、かっこいい大人たち


          剣の達人モントラシェ、海賊で銃使いのラフィット、劇作家で後に文豪となるアレクサンドル・デュマ。
          それぞれ飲んだくれだったり、女性に弱かったりと、だらしないところが多いのですが、実にかっこいいんです。

          敵とハンカチをくわえあい、近距離で敵と決闘するラフィット、双角獣(ツヴァイホルン)で敵と壮絶な剣技をひろうするモントラシェ、口だけと思いきや、実はあんがい強いデュマ。

          そんなクセのある大人たちに守られるコリンヌもまた、並の少女ではありません。勇気と聡明さと、やさしさをあわせもつコリンヌは、もし「ナポレオンが生きていたらどうする」と聞かれ
          「(父親が見れなかった)パリを見せてあげたい」
          と答えます。

          また、ある理由から偽名を使っているモントラシェにも
          「正体が何者でも、あの人はわたしにとってモントラシェ、それ以外の誰でもない」
          と、仲間を信じる姿勢が言葉に現れていて、とてもかっこいい。

          そんなコリンヌの真っ直ぐな気持ちは、おっさんたちの父性と騎士道精神を刺激し、
          「なんとかあの娘の望みをかなえて無事にカナダへ返してやりたい」
          と思うようになります。

          最後には『アルスラーン戦記』のアルスラーンと、ダリューンやナルサスのような信頼関係ができあがっていて、この4人の旅が、ずっと終わらなければいいのに、とさえ思いました。
          でも、すべてを終わらせた4人の別れのシーンもその時のセリフもまた、かっこいいのですが。

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          ミステリーランドシリーズ


          『虹果て村の秘密』有栖川有栖
          『魔女の死んだ家』篠田 真由美
          『くらのかみ』小野不由美
          『透明人間の納屋』島田荘司
          『銃とチョコレート』乙一

          『幻綺行 中村春吉秘境探検記 完全版』横田順彌

          2020.08.25 Tuesday

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            明治後期。多くの日本人が、これまでの鎖国の反動のように、世界へ進出しました。目的は商業、開拓、外交とさまざまでしたが、その中でも特徴的だったが「冒険家」です。

            当時は宇宙や深海に行くのと同じく、海外の、それも未開の土地へ行くことはそれだけで「冒険」だったのです。

            主人公の中村春吉は実在の人物で、「自転車世界無銭旅行」を成し遂げた冒険家です。義にあついバンカラな気質と大胆な行動で、ジャングルや砂漠で起こる不可思議な現象に立ち向かいます。



            『幻綺行』 あらすじ


            中村春吉はシンガポールに向かう途中、スマトラ(現在のインドネシア)で、自殺しようとした娼婦・志保を成り行きで身請けすることになる。しかし身請けの金は友人のもの。

            さしあたって現金が必要となった春吉は、現地の職員・石峰君とともに山田長政の秘宝探しにジャングル探検に向かうことに。

            しかしそこには、遊郭からの刺客と人間を操る食中樹が…。

            スマトラからチベットでの悪徳坊主たちとの対決、アラブの砂漠では砂の魔神と対決し、ロシアではバラバラ殺人に出くわすなど、中村春吉の行くところ、艱難辛苦があちらからやってきます。

            旅の仲間に加わった志保さんと石峰くんが春吉の破天荒な行動を助け、3人で窮地を乗り切っていきます。

            志保さんの身の上ですが、どうやら、騙されて女衒に売られ、スマトラまで流れ着いたようです。明治時代、海外における日本人の移住先駆者は娼婦でした。彼女たちは売られたり騙されたりして、異国で身を売らなければならなかったようです。

            横田順彌さんは『義侠娼婦・風船お玉』でも、アメリカで娼婦になった日本人女性冒険を描いています。

            義侠娼婦 風船お玉

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            日本版インディ・ジョーンズ


            純粋な冒険譚かとおもいきや、春吉たちが遭遇するのは、巨大な食虫植物や、なんとUFOまで!ジャンルを見ると「探検SF」とあるので、国や都市名は実在でも、そこでおこる出来事はフィクションとして書かれています。

            荒唐無稽に思えるものの、快男児中村春吉がいくところ、前人未到の土地では、なにがあっても不思議ではないように思われます。明治時代の探検には、今の宇宙旅行くらいの衝撃があったでしょうから。

            例えるなら日本版インディ・ジョーンズというところでしょうが、中村春吉のほうがもっと豪快でいきあたりばったりで、でもなぜか応援したくなってしまうキャラクターなんです。

            BGMには太田螢一の人外大魔境を


            ところで、『幻綺行 中村春吉秘境探検記』を読みすすめるうちに私の頭の中ではある音楽が流れ始めました。
            それは、太田螢一の「人外大魔境」という1984年に発表されたアルバムです。

            「人外大魔境」は、もともと太田螢一さんが小栗虫太郎の冒険小説「人外魔境」にインスパイアされて作ったそうなので、未開の土地の冒険の雰囲気にぴったり。

            しかし「魔海サルガッソウ」「西安の子供市場」などは、タイトルも曲調もおどろおどろしいので、トラウマになりそうな曲が多いですが…。

            太田螢一の人外大魔境

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            『 世界一やさしい! 微生物図鑑』

            2020.08.22 Saturday

            0
              コロナウイルス蔓延のため、ウィルス・微生物関連の本がよく出版されていますね。
              その中でも、わかりやすそうな『 世界一やさしい! 微生物図鑑』を読んでみました。

              世界一やさしい!微生物図鑑』は、その名の通り、イラストや漫画でウイルスや細菌の特徴をやさしく解説しているので読みやすく、菌やウイルスの基礎知識が身につきます。

              ひとくちに「微生物」といっても、ウイルスや細菌、きのこまで微生物のジャンルに含まれるんですね。きのこってそういえば菌類か…

              また、この本では微生物の擬人化イラストや、危険度や貢献度をグラフ化してあるので、ひと目でその微生物の特徴がわかります。



              微生物とはなんぞや


              そもそも、微生物とは何か。微生物の中には細菌やウイルスも含まれるのですが、それは大きさや特徴で細かく分類されています。
              (大きさは真菌>細菌>ウイルスの順)

              一番小さいのがウイルスで、これらは単体では増殖できないので他の動物の細胞を使って増殖します。エンベロープという外皮(コロナのイボイボ)が細胞に吸着しやすくするのだとか。
              くっついて仲間を増やそうとするのは、オナモミ(ひっつき虫)のようですが、正常な細胞を奪う厄介者です。

              危険な微生物


              昨今の危険な微生物といえば、やはり注目はコロナウイルスですが、その他にも危険な微生物はたくさんあります。

              大腸菌


              「大腸菌」というと、赤痢やO-157といった、下痢や食中毒を引き起こす大腸菌の悪いイメージなのですが、実は悪さをする菌は全体の一部なんだそうです。

              ウェルシュ菌


              食中毒を引き起こすウェルシュ菌。熱に強いので、鍋の料理を再加熱しても死にません。ついつい、料理は冷ましてから冷蔵庫へ。なんてしているとウェルシュ菌が増えてしまうらしい。気をつけないと…

              コロナウイルス


              SARSやMARSもコロナウイルスの一種なんですね。知らなかった…
              インフルエンザウィルスと同じく、変異するタイプなので、たとえワクチンができても効かなくなる可能性も…。

              現時点では、うがい手洗い、換気と、乳酸菌などの善玉菌を増やしていくのが一番の対策なのでしょう。

              『はたらく細菌』
              細胞擬人化まんが『はたらく細胞』のスピンオフ、『はたらく細菌』は腸内環境の善玉菌、悪玉菌の活躍を描いています。たべものや生活習慣で、こんなにも違ってくるのか…と、驚かされます。

              はたらく細菌(1) (なかよしコミックス)

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              驚きの機能をもつ微生物


              「微生物」は、主に人間や動物の体内で良くも悪くも影響をあたえるもの、というイメージがあるのですが、実は驚くべき働きをする微生物があります。

              金の成分を取り込んで金塊に生成する微生物や、石油の代替燃料をつくる微生物、電気を発生させる微生物など、科学的に利用できる性質を持つ微生物もいるとのこと。

              人類に驚異を与える一方で、発展にも貢献している微生物たち。
              できることなら危険な微生物には出会わず、麹菌のつくってくれた甘酒や塩麹を食べられる日々が続きますように…

              麹と水だけでつくる甘酒の作り方→

              ミステリーランドシリーズ『虹果て村の秘密』有栖川 有栖

              2020.08.19 Wednesday

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                夏になると読みたくなる、ミステリーランドシリーズ虹果て村の秘密』は、ミステリ作家有栖川有栖さんによる子ども向けのミステリ。
                子ども向けといっても、名だたる推理作家が本気で書いたのですから、大人が読んでも十分におもしろい。


                『虹果て村の秘密』あらすじ


                ミステリ作家になりたい秀介と、刑事になりたい優希は、小学六年生。ともに夏休みに優希の母のふるさとである「虹果て村」へやってくる。虹果て村に別荘を持つ優希の母・ミサトからの招待だ。

                しかし、かんじんのミサトは講演で到着が遅れ、ミサトのいとこ、明日香が2人の面倒をみてくれた。到着早々、ふたりは虹果て村の道路建設に関わる住民たちの争いを目撃する。

                やがてそれは事件に発展し、道路建設反対派の笹本が殺されてしまう。秀介と優希は、周囲の目をかいくぐり、独自で犯人探しをしようとするのだが…



                美しい田舎での夏休みと、ひと夏の冒険


                「美しい田舎での夏休みと、ひと夏の冒険」このテーマに心躍る人も多いでしょう。私もその一人です。秀介と優希はもちまえの好奇心と頭脳を生かして犯人探しを行います。

                ここでは密室トリックやダイイングメッセージ、被害者の言い残した言葉など、子どもにもわかりやすい王道のトリックが使われていますが、ひとつひとつが複雑に絡んでラストに繋がっていきます。

                虹はて村の伝承や伝説になぞらえた精密なプロット、前半の何気ないシーンが実は大事なポイントだったりと、大人が読んでも「そうだったのか!」と謎解きのワクワクと心地よい読了感が残ります。

                ミステリーランドシリーズ


                「魔女の死んだ家」篠田 真由美
                「くらのかみ」小野不由美
                「透明人間の納屋」島田荘司
                「銃とチョコレート」乙一

                『西の魔女が死んだ』 梨木 香歩

                2020.08.13 Thursday

                0
                  前に紹介した『書店員 波山個間子』という書店まんがで紹介され、気になっていた『西の魔女が死んだ』読了。
                  自分のことを理解し、無条件で愛してくれる人がいること。現代ではそれこそが「魔法」なのかもしれないな。

                  『西の魔女が死んだ』あらすじ


                  主人公のまいは、祖母である「西の魔女」が死んだと知らされ、祖母の家に向かう途中、むかし祖母の家で過ごした時間を思い出す。

                  まいは感受性が強く、学校で孤立してしまう。そんな彼女を見かねた母は、まいを祖母のもとへ預けることにする。田舎で暮らしているイギリス人の祖母は、まいに生活の術と、魔女の心得を伝えていく。



                  理想の子ども時代


                  こんな子ども時代を過ごしてみたかった。主人公のまいは感受性が強く、「生きて行きにくいタイプの子」です。

                  そんなまいを、おばあちゃんは「まいのような子が生まれてきてくれたことを感謝していましたから。」といい、傷ついたまいを愛情で包んでくれる。

                  ベッドメイキングやジャムづくりといった具体的な生活の知恵から、精神を鍛える魔女修行まで、いろいろなことを教えてくれます。

                  それは学校では決して習えないけれど、生きていくのにとても大事なことですね。

                  まいの父が「死んだらそれまでで何も残らない」と答えたことで、不安をつのらせていたまいに「それでは(お父さんの答え)はつらかったね」と言い、まいにも納得のいく答えを授けてくれます。

                  思春期のこどもなら一度は考える「死への恐怖、人は死んだらどうなるのか」と考えますよね。

                  まいの父親も子ども思いのいい人なのですが、親や教師は、常に現実社会と向き合わなければならないので、子どもへの回答が現実的になってしまうのかもしれません。


                  聖なる繭


                  おばあちゃんの家や庭、森や小道、切り株のお気に入りの場所。ここはまいにとっての聖域で心地よい、聖なるものだけが存在する空間です。ここにはまいの心を傷つけたり、汚したりするものはいない。(少なくともまいはそう感じている)

                  しかし、そうした聖なる繭と対極にいるのがゲンジさんという隣人で、まいは彼を、聖域と真逆の野蛮で欲望にまみれた汚れた存在だと感じます。

                  感受性の強い思春期の少女からしたら、粗野なゲンジさんの存在はゆるせないものだったのでしょう。私にも覚えがあります。近所の粗野なおじさんを毛嫌いしていましたから。
                  だんだんまいは、おばあちゃんのうちで起こるトラブルをすべて、ゲンジさんのせいと考えるようになります。

                  けれど、おばあちゃんはゲンジさんの他の面も見ているだろうし、用事を頼んでいる手前、悪しざまには言えないかったのかもしれません。それがまいをまた苛立たせてしまうのですが…


                  聖なる繭を巣立ったまいのその後は、短編「渡りの一日」で描かれています。きっともう、まいは大丈夫なんだろうな。

                  おばあちゃんと食い違いが生じたまま分かれることになってしまったけれど、でもきっとおばあちゃんはわかってくれているんじゃないかな。でなければ最後のメッセージはありえないと思うし。

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                  JUGEMテーマ:最近読んだ本



                  『評伝 柳宗悦』水尾比呂志

                  2020.08.11 Tuesday

                  0
                    原田マハさんの小説『リーチ先生』にも登場した民藝運動の創始者・柳宗悦。数々の美術、宗教、民芸の研究を行い、大正、昭和の工芸家たちを支援したアートプロデューサー。
                    奥さまは声楽家、息子たちはそれぞれ、工芸デザイナー、美術史家、園芸家として活躍。

                    そんな華麗な経歴を持つ柳宗悦とは、一体どういう人物なのか。いきなり専門書を読む前に、まずは柳宗悦の人となりを知ろうと『評伝 柳宗悦』を読んでみました。

                    しかしこの本、『評伝』と言うものの、個人のエピソードよりも専門的な解説に重きをおいているため、かなり難しかったのです…。それでも辛抱強く読み解いてみると、柳宗悦の美に対する姿勢と、その人生を、少しですかわかったような気がします。

                    美術的な解説の感想は、私のつたない文章では伝えづらいので、ここでは柳宗悦と彼を取り巻く人々のすごいエピソードを中心に感想を書きました。



                    驚きのエピソード


                    ・父親は海軍の技術士官でかなりのおぼっちゃま。母方の叔父はあの嘉納治五郎

                    ・学習院を首席で卒業
                    ※当時の主席卒業者は新聞に名前が載るのですが、その新聞『萬朝報』発行人はあの『幽霊塔』の黒岩涙香。それをのちの奥さま、兼子さんが読んでおり、そこで柳の名前を知ったそう。
                    すごい歴史のつながりだわ…

                    ・同人誌『白樺』を立ち上げ、武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎、里見と交友を結ぶ(この時点で豪華すぎる友人関係…)

                    ・『白樺』メンバーでロダンにファンレターとプレゼント(浮世絵)を贈ったら、返事とプレゼント(彫刻)が返ってきた。届いて武者小路実篤らと鑑賞。劇場に行ってる有島たちには、劇場に連絡して「ロ来る」と言う張り紙をしてもらった。

                    ・声楽家の奥さまとは当時珍しい恋愛結婚。プラトニックに手紙で思いを伝え合い、周囲を説得して結婚。
                    結婚したら家庭に入るのが当たり前の時代、奥さまの才能に惚れ込んでいたため、声楽活動を支援していたそうな。

                    ・朝鮮の陶磁器にハマり、日韓併合に反対の文章を書いたら特高警察の監視がついた

                    さらっと書いてあるけれど、すごいエピソードばかりです。

                    顔が広いどころではない、交友関係


                    濱田庄司、河井寛次郎、富本憲吉、バーナード・リーチという陶芸家をはじめ、棟方志功、芹沢圭介、他にも大原美術館の創始者・大原孫三郎とも親しく、日本民藝館設立時に寄付の申し入れもあったとか。

                    変わったところでは、心理学者の式場隆三郎(奇っ怪な建築を紹介した『二笑亭奇譚』の作者)も民藝運動のメンバーですし、雑誌の写真撮影には若き日の土門拳も関わっていました。

                    柳先生の交遊録、どこを切っても一流の人ばかり…。

                    『リーチ先生』にも登場しましたが、柳宗悦の交友関係の中でもバーナード・リーチとのエピソードは、なんというか、ほっこりするのです。ふたりは激論の末大ケンカをすることがあっても、すぐ仲直りしたようです。

                    我孫子の柳家の敷地にリーチは窯をつくり陶工に励むのですが、柳先生は「自分の仕事のように」日に何度も様子を見に行ったそうです。このふたりの友情も、長く長くづづくことになります。

                    そのあたりは原田マハさんの『リーチ先生』に詳しく書かれています。

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                    それにしても、個性豊かな芸術家や作家たちとの幅広い交遊には驚かされました。わがままでマイペースな芸術家たちをよくまとめ上げられたものです。その様子はさながら「芸術アベンジャーズの司令官」のようです。

                    もっとも雑誌『工藝』の編集を行っていた青山二郎(装丁家、白洲正子の師匠)は、柳のワンマンな決定に嫌気が指して雑誌から手を引き、その後袂を分かったらしいですが…。

                    新しい美をつくるひと


                    『評伝 柳宗悦』を読んでみて、難しい記述はわからないのですが、柳宗悦というひとは、どうやら新しい美の価値観を作り出した人ではないか、と思うのです。

                    顧みられることのなかった民衆の工藝や絵に、個性ばかりを追い求める美術とは全く違う価値観と美を見出して、それを伝え続けてきた、ということじゃないかと。

                    日本民藝館に行くと、名もなき陶工の器や、ヘタウマだけれど、味がある民画に感動したものですが、この本によって、その収集と研究の詳細が垣間見れて、ますます民藝について知りたくなりました。

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                    JUGEMテーマ:最近読んだ本

                    珈琲にまつわるエッセイ『こぽこぽ、珈琲』

                    2020.08.02 Sunday

                    0
                      『こぽこぽ、珈琲』は、珈琲をテーマにした随筆、エッセイを集めた本ですが、ひとくちに「珈琲」といっても、作家によって表現はさまざま。

                      喫茶店の珈琲が好きな方、サイフォンなど珈琲を入れる器具にこだわる方、お気に入りの喫茶店の紹介、コーヒーを飲みながらの会話など、珈琲が店によって味が異なるように、随筆もまた、1作ずつ味わいが異なります。
                      ぜひとも、珈琲を飲みながら味わいたい本です。



                      人気作家の、珈琲にまつわる日常


                      野呂邦暢


                      名随筆「小さな町にて」にも登場する、野呂邦暢さんの独身の叔父。野呂さんが学生時代、叔父と映画の帰りに喫茶店に立ち寄るエピソードが書かれていました。野呂さんはこの博学な叔父から、文学やクラシック、そして珈琲の薫陶を受けたようです。




                      湊かなえ


                      言わずとしれたイヤミスの女王。湊かなえさん作品は苦手で、エッセイとはいえ、どんな後味の悪い展開が待っているのか…、もしかしたらショックで今後珈琲を飲めなくなったらどうしよう…などと、けっこう勇気をもって読み始めたところ、中身は楽しいエッセイでした。

                      湊さんがエスプレッソマシンを景品で当ててから、美味しいおうちコーヒーを楽しもうとする様子が、やさしくて楽しい文章で描かれています。ただ、そういう「やさしくて楽しい」人が書くからこそ、イヤミスが恐ろしいんだろうな…

                      戦争と珈琲


                      『こぽこぽ、珈琲』では、時代もジャンルもさまざまな文章が掲載されています。中には大正時代に書かれたものや、戦時中のエピソードも。

                      塚本邦雄という歌人が残した文章によると、この方は大のコーヒー好きで、戦争中は「珈琲が飲めそうだ」という理由だけで南方の戦線に粋、コーヒーをしこたま飲んで胃を壊して入院、戦後もコーヒーを求めて横浜まで行き、進駐軍払い下げの出がらしを飲んでいたのだとか。

                      野呂邦暢さんも戦後の珈琲について「大豆粕を挽いたような粉末」が売られていたと書いてあります。
                      けれども、そんな粗悪品でも人々は珈琲を欲していたのでしょうね。

                      老舗喫茶店の話


                      ロージナ茶房と山口瞳


                      国立の老舗喫茶店、ロージナ茶房。私も何度か訪れたことがありますが、避暑地のコテージを思わせる落ち着いた木造の屋内と、美味しい珈琲、軽食のサンドイッチは昔ながらのおいしさです。

                      ナポリタンはアルミの楕円皿にどーんと。国立は学生の街なので、学生がお腹いっぱい食べられるように工夫したのだとか。

                      エッセイでは山口瞳さんと、ロージナ茶房創のマスター伊藤氏との交流が描かれています。伊藤さんは骨董の目利きで、店内には厳選された骨董品が飾られていたそうです。

                      京都のイノダコーヒ


                      イノダコーヒといえば、分厚いカップに最初からミルクと砂糖が入っている京都の老舗珈琲店。
                      イノダコーヒは若い頃に何度か訪れたことがありますが、エッセイと同じく常連の旦那衆が新聞や本を広げ、思い思いに自分の時間を楽しんでいる姿が、なんだか外国に来たような、自分にはない文化を見せられた気がしたものです。

                      職人の街であるイノダコーヒでは、店側がこだわりを見せないことなのだとか。そんなところが旅人には興味深く、また敷居の高い空間でもあります。

                      イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由

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