『斜め屋敷の犯罪』島田 荘司
2023.09.09 Saturday
島田荘司さんの名作ミステリ『斜め屋敷の犯罪』。資産家の老人が酔狂建てたわざと斜めに傾いている「斜め屋敷」。そこでで起こる殺人事件を描いたミステリです。
舞台が1982年のため、携帯電話もありませんし、動機やトリックなども時代背景が感じられますが、それでも幾重にも仕掛けられたトリックにページを捲る手が止まりませんでした。
北海道は宗谷岬の外れに建つ「流氷館」は、別名「斜め屋敷」と呼ばれている。その名の通り、東西に傾いているこの屋敷は、ハマー・ディーゼルの会長である浜本幸三郎が道楽で建てたもので、ときおり親しい人々を招待している。
1983年の暮も押し迫った時期、館に招かれた客が死体となって発見される。窓の外から見えた怪しい人物、踊る人形の謎、第二の殺人…。果たして、犯人は?密室トリックの謎は?
警察の手に負えないこの難解な事件を解決すべく『占星術殺人事件』で謎を暴いた御手洗潔がやってくる。
物語は1983年。まだ携帯電話もインターネットもない時代です。密室殺人ではありますが、刑事たちも行き来しているため「嵐の山荘(閉じ込められた状態)」ではありません。
それでも犯人がわからないため、招待客や家族たちは館を離れることができません。じわじわと追い詰められる恐怖と、不思議な作りの館での殺人事件は不謹慎ながらもワクワクします。
館に招待された人々も曲者揃い(愛人を伴ってくる社長とか)で、みんな怪しい。
そして、壮大にしてユニークなトリック!これは御手洗潔のような変人(いい意味で)しか解けないでしょうね。
『斜め屋敷の犯罪』は、『占星術殺人事件』と同じく、昭和50年代が舞台のため、時代ならでは(戦争)の背景感じられます。
この時代はまだ、戦争を戦った人が生きていたためこうした設定になったのでしょう。
島田荘司作品感想
・占星術殺人事件
・透明人間の納屋
建築士が実際に「斜め屋敷」を設計してみた本はこちら
・犯行現場の作り方
舞台が1982年のため、携帯電話もありませんし、動機やトリックなども時代背景が感じられますが、それでも幾重にも仕掛けられたトリックにページを捲る手が止まりませんでした。
『斜め屋敷の犯罪』あらすじ
北海道は宗谷岬の外れに建つ「流氷館」は、別名「斜め屋敷」と呼ばれている。その名の通り、東西に傾いているこの屋敷は、ハマー・ディーゼルの会長である浜本幸三郎が道楽で建てたもので、ときおり親しい人々を招待している。
1983年の暮も押し迫った時期、館に招かれた客が死体となって発見される。窓の外から見えた怪しい人物、踊る人形の謎、第二の殺人…。果たして、犯人は?密室トリックの謎は?
警察の手に負えないこの難解な事件を解決すべく『占星術殺人事件』で謎を暴いた御手洗潔がやってくる。
ネタバレ無しの感想
物語は1983年。まだ携帯電話もインターネットもない時代です。密室殺人ではありますが、刑事たちも行き来しているため「嵐の山荘(閉じ込められた状態)」ではありません。
それでも犯人がわからないため、招待客や家族たちは館を離れることができません。じわじわと追い詰められる恐怖と、不思議な作りの館での殺人事件は不謹慎ながらもワクワクします。
館に招待された人々も曲者揃い(愛人を伴ってくる社長とか)で、みんな怪しい。
そして、壮大にしてユニークなトリック!これは御手洗潔のような変人(いい意味で)しか解けないでしょうね。
『斜め屋敷の犯罪』は、『占星術殺人事件』と同じく、昭和50年代が舞台のため、時代ならでは(戦争)の背景感じられます。
この時代はまだ、戦争を戦った人が生きていたためこうした設定になったのでしょう。
島田荘司作品感想
・占星術殺人事件
・透明人間の納屋
建築士が実際に「斜め屋敷」を設計してみた本はこちら
・犯行現場の作り方