「覘き小平次」 京極夏彦

2005.04.19 Tuesday

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    覘き小平次
    覘き小平次
    京極 夏彦

    京極堂シリーズ、巷説百物語とも違う、幽霊の話。

    押入れに隠れるのは子供の頃よく遊びでやりましたよね。
    ほんの少しの明かりがもれる隙間から覘く世界は、いつもと違って見えたものです。
    この主人公、小平次は大人になっても押入れから外の世界を眺めています。一寸五分の隙間から。
    その一寸五分の隙間が、彼と世間とをつなぎとめる間隔だったのかもしれない。

    物語が終わっても何が解決するわけでなく、なぁんにも変わらず、
    ただ気味の悪い、後味の悪さだけが残る。

    これが「幽霊」というものなのか。

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