「玉人」 宮城谷 昌光

2005.08.30 Tuesday

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    古代中国を舞台にした短編恋愛編。
    本当は、もっと女性がつらい目にあう酷な話ばかりだと思っていたけれど、全編を通じて女性に対する賛美や愛情が感じられる。宮城谷さんの作品は初めて読んだけれど、文章も難しい感じではなく読みやすい。
    別の文庫の解説で宮城谷さんは中国の歴史小説を伝える「ことば」を探求した方だそうで、どの作品も難しい歴史背景を知らなくても人間ドラマとしても面白い。

    それにしても、古代の女性は大変。良い夫に恵まれたとしても、夫が上司から「娘を嫁にもらえ」と言われたら、いままでいた妻は、正妻の座を後から来た上司の娘に渡さなければならないし、実家に帰されることもある。そうなればまた別のところに縁付かせられる。(条件が悪いときは妾として)

    ちなみに、奥さんとなる人は実家から侍女または姉妹をつれて嫁に来る。それはいわば公認の妾で、実家との結びきが強くなるのため
    奥さんも承知の上なんだそうな。

    現代に生まれてて本当によかった。。

    玉人 (新潮文庫)
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