「雄飛の花嫁 涙珠流転」 森崎朝香

2005.09.10 Saturday

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    架空の国を舞台にした中華ファンタジー。
    「国のために異国へ嫁ぐ姫」という、よくある話ですが、キャラクターが魅力的だし(特に閃王・巴飛鷹)、珠枝と閃王が様々な問題をクリアしながら徐々に心を通わせていくところが、読んでいて微笑ましく、トキメキます。(←いい年して乙女なコメント。。)

    うまく「よくある話」を再構成し、新たな魅力を与えた作品かも。森崎さんの今後に期待。

    雄飛の花嫁 あらすじ


    公主珠枝は母親の身分が低く、前王である父が亡くなると王太后から疎んじられ、寂しい日々を送っていた。そんな彼女の心の支えは、現国王の異母兄、燿桂。

    彼だけは珠枝に同情を寄せてくれていた。そんな異母兄に密かに思いをよせるのだが、戦の和睦の証として珠枝は新興国・閃国に嫁がされることになる。燿桂は珠枝に約束する。
    「3年経ったらそなたを必ず取り戻す」とー。
    珠枝はその約束を支えに閃国に嫁いでゆく。

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    雄飛の花嫁 みどころ


    閃王・飛鷹がですね、かっこいいのですよ。
    イラストも絵もかっこいいんですが。(彩雲国物語でおなじみ、由羅カイリさん)
    異国から嫁いだ珠枝にやさしく、兄のように接し、彼女の緊張を解いてやったり、異母兄への思いがかなわず(もう一人のかわいい異母妹と結婚してしまったので。)泣き崩れる珠枝に対しやさしく労わってくれるのです。
    飛鷹はとにかく彼女を腕の中に抱え込んでその背をなでてやった

    そんな彼のやさしさに珠枝も飛鷹を頼りにするようになる。最後、戦の最中に飛鷹の元へ馬を飛ばして駆け寄る珠枝、
    −貴方のもとへ帰りたかった。それだけをどうしても伝えたかったんです−。

    この台詞にはグッときます。

    閃国の物語はその後、続編が描かれ、飛鷹と珠枝夫妻のその後や、子孫たちのお話も。別時代のストーリー「天の階」でも閃王夫婦のその後の幸せな暮しぶりを伝える記述があったのもうれしかった。

    ↓由羅カイリさんのイラストに一目ぼれ。

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    森崎先生の「花嫁シリーズ」?の第一作目の『雄飛の花嫁』。 これを読んだとき、設定等も前半がそっくりだと思ったのが『雪燃花』。 何年も...
    • 月の舟
    • 2009/12/18 9:28 PM
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