「回転銀河1〜4」 海野 つなみ

2005.12.17 Saturday

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    最近、読んだマンガで一番こころに残ったのが海野つなみさんの

    回転銀河。毎回主人公となる人物が変わるけれど、物語の登場人物たちはまるで星座のように恋愛や友情、時には憎しみでつながってゆく。

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    海野つなみさんのマンガは、30代の幼なじみ女性達の恋と生活を描いたデイジー・ラックや短編の話が大好きだったが、高校を舞台にした恋愛オムニバスであり、姉と弟の、一部タブーな恋愛も扱っている「回転銀河」を読むのには、正直ちょっと抵抗があった。


    でも、読み始めたら面白く、気が付いたら全巻そろえていた。マンガの登場人物たちが経験する恋に、読んでいるこちらも、切なさやときめきを追体験させてもらえた。読み終わったあと、文化祭の後のような満足感と切なさの残る物語だった。

    この中で好きなのは、守口くんと恭子ちゃんの話。親友・須磨(ボーイッシュな「王子」と呼ばれる女の子)に

    淡い想いを抱く、オトコ嫌いの恭子。下トーク連発のクラスメイト守口とは犬猿の仲だ。


    ある日愛する親友、須磨に好きな人ができたと知り自分から離れていってしまう切なさを抑えきれずひとり教室で涙を流す恭子。


    守口は偶然その場を目撃してしまい、いつもと違う恭子の儚げな姿に、心を奪われてしまう。思い込んだら一直線、単純な守口は毎回猛烈なアプローチで恭子に迫るが、恭子は「キモイ!」と猛烈に拒絶。それでもあきらめない守口。

    覚えてやがれ、そのうち お前をさらいに行くぜ!

    と、ヴィジュアル系バンドの台詞のようなくどき文句で今日もアプローチに余念がない。果たして守口の思いは

    届き、ミラクルを起こせるのか??

    星や天文学に関連したタイトルがつけられていて、それがこの物語の美しくも切ない世界観と見事にリンクている。
    恋をしている人もかつて、恋をしていた人もすべての、愛しく切ない思いを抱いたことのある人に読んで欲しい逸品。

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    ●海野つなみ作品

    回転銀河6→
    回転銀河5→
    デイジー・ラック1〜2→
    後宮1→
    海野つなみ作品集 「tsunamix」→
    「キスの事情」→
    「彼はカリスマ」→
    「くまえもん」→
    「豚飼い王子と100回のキス」→

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