「五王戦国志1〜8」 井上 祐美子

2005.11.03 Thursday

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    中華ファンタジー好きとしては抑えておくべきと思い、読み始めた「五王戦国志」全8巻
    先日、ようやく読み終わりました。
    長かったなぁ。。(´Д`)=3

    ストーリーは春秋戦国の時代背景をベースに、架空の国々(<魁>、<征>、<衛>、<琅>、<奎>)の10年にわたる興亡史。

    五王戦国志 あらすじ


    主人公・淑夜は、同族で敬愛していた堂兄・無影が一族を落としいれた後、<衛>王の座を奪ったと聞き、無影を殺そうと単身で行動を起こすが失敗。逃亡中に瀕死の重傷を負った彼を助けたのが、戎族(騎馬民族)で、元<魁>王家の将軍の息子の羅旋だった。

    様々な国、戦を経て羅旋のいる<琅>に身を寄せた淑夜は、謀士として成長し、無影との最後の対決に挑むー。

    物語のメインとなるのははやはり「戦」。中原を支配していた<魁>王家の消滅後、覇権を巡り各国が戦をしかけていくのだが、古代中国では戦をするにも日時と場所を伝えてから行うというのには驚いた。
    当時の主力は馬に引かせる戦車がメインなので、当然戦車が走れる広いスペースが必要になるし、戦も開催シーズンが決まっており、主に農閑期の秋から冬に行われるのが決まりだったそうな。

    現代人から見たら、なんとものんきな戦に見えるが、平安〜鎌倉時代の武士も「名乗り」を上げてから戦っていたし、現代の戦争が悲惨すぎるということかもしれない。

    ただ、残念なのはやはり戦を主体とした物語なので、女性陣が少なく、恋物語も最後になんとかつじつまを合わせた感じだったこと。(これは作者自身もあとがきで語ってましたが)
    淑夜と<琅>の玉公主との仲も、最後の7、8巻でいきなり恋人になってますし(^^;)
    無影と連姫の悲恋なども、もっと書き込んで欲しかった。
    長いわりに盛り上がりがすくなく、堅苦しい小説でした。
    世界観を春秋戦国時代をベースにしているのですが、これなら春秋戦国の歴史小説を読んだほうがいいよ…。

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    やや辛口批評はこちら
    ・文章が硬くて読みづらい。これはファンタジーに慣れた私のせいか?でも十二国記はあんなに読みやすく、すてきな物語なのにな。十二国記がすごすぎるので比べること自体が酷かな。
    中国歴史小説家が、歴史ファンタジーなど書いたりするからこんなんなっちゃうんだよ…

    ・ラブロマンスがいきなりすぎ。なんでいきなり淑夜と玉公主がくっつくんだ。普通に考えたら羅旋とくっつけらせそうなものだけど。。

    ・作者の責任ではないが、挿絵イラストが濃くて気持ち悪い。
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