広告代理店で働く高校生を描いた「ブレーンストーミング・ティーン」 いまい まさこ

2006.04.30 Sunday

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    2006年1月にドラマ化されたブレスト!の原作。
    ドラマがとても良かったので、原作本を読んでみたのだが、これがまた面白かった。

    高校生を対象にした広告コンペがきっかけで広告代理店・Mエージェンシーの「高校生ブレーン」となった摩湖。

    お嬢様で頭も切れる雛子、ギャルで人気者・操とともにチョコ、コスメ、ケイタイなど、商品のプロモーション企画をブレーンストーミング(アイデア発想法)によって次々にアイデアを生み出してゆく。

    ブレーン・ストーミング・ティーン / Brain Storming Teens
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    最初は個性派ふたりに圧倒され、コンプレックスを抱いてうまく立ち回れないでいるいるがブレストを重ねるうちに徐々に能力を発揮していく。

    反対する両親を説得するため、ブレストを続けるためには勉強も頑張ったり、時には好奇心による失敗(この失敗が元でドラマでは大変なことになったのだが)
    を重ねながら成長してゆく摩湖。
    最後には彼女は三原さんが言うところの「自分の中にある宝物」を手にする。


    この作品もう一つの魅力は広告代理店、Mエージェンシー。
    横文字が氾濫し、猛スピードで企画が進行する広告代理店の様子がリアルに描かれている。

    作者・いまいまさこさんは実際に広告代理店に勤務の経験があるので、どの案件も「現実にありそう」と思わせる広告戦略ばかり。


    また、三国さん、三原さん、健さんなど、Mエージェンシーの大人たちも彼女達に助言を与えたりはするが、高校生ブレーンたちのアイデアを尊重し、「対等の人間」として接している。こんな大人ってなかなかいない。

    理解があるという顔をして、実際には子供の話なんか聞いていない大人が多いもの。私はもういい歳なのだが、こんな大人になりたいと思う。
    いまでも。


    読んで感動する本はたくさんあるけれど、出会えてよかったと思える本は案外少ない。

    「ブレーンストーミング・ティーン」は本当に出会えてよかったと思える1冊だ。

    ブレーンストーミングとは、直訳すると頭の中で嵐を起こすこと。
    これを読んで摩湖といっしょにブレストのドキドキ・ワクワク感を楽しんでください。

    頭とココロに嵐が嵐が起こるから。


    JUGEMテーマ:気になる書籍



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    レビューポータル「MONO-PORTAL」
    コメント
    はじめまして。
    ブレストの原作とドラマの脚本を書いた
    いまいまさこです。
    偶然、感想を見つけて、うれしくなった
    勢いで書き込んでいます。

    ドラマをまず観て、原作を読み、
    出会えてよかったと言っていただけて
    それだけでもう、書いてよかった!と思いました。
    ありがとうございます。
    >いまいまさこ様
    コメントありがとうございます。
    まさか、ご本人様からコメントをいただけるなんて、
    本当にびっくりでした。

    そして、ブログをやっていてよかったなぁと思いました。
    ネットの世界は時折、今までありえないような奇跡を
    もたらしてくれますね。

    小さなことにうじうじと停滞したり、怖くて立ち止まることが多い毎日ですが、そんなときは「ブレスト」を開いて摩湖達に元気をもらっています。

    コチラこそ、いい作品を読ませていただき、ありがとうございました。

    • by 日月
    • 2007/02/07 11:22 PM
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