2006.07.04 Tuesday

「強運の持ち主」 瀬尾まいこ

昔、JR神田駅のホーム下に占い師がいる喫茶店があった。その喫茶店ではコーヒーを飲みながら占いをしてもらえるスペースがあり、神田で勤めていたときは、たまに占ってもらったり相談に乗ってもらったりしたものだ。

「強運の持ち主」あらすじ


強運の持ち主」の主人公、ルイーズ吉田の職業は占い師。
彼女はいいかげんな占いだけど、よく当たると評判の占い師。
営業時代につちかった記憶力と直感をたよりに相談者の悩みを聞き、適当なアドバイスを送ると客は満足して帰ってゆく。
ヘタに占うより直感で占ったほうがうまくいくのだ。
ルイーズにはあらゆる占いで「強運の持ち主」とされる恋人・通彦がいる。彼女はあらゆる手段を使って彼を手に入れたが、彼自身はは「強運の持ち主」らしからぬパッとしない役所勤めの男性だ。

そんなルイーズの元には、時おりちょっと変わった依頼もあり…

・お父さんとお母さん、どちらにするか占い決めて欲しいという小学生。実はただの離婚問題ではなく、そこには切なくて笑える事情があった。

・人の「おしまい」が見えてしまう大学生。
その「能力」を生かすためルイーズの元に押しかけ弟子として居座ってしまう。
彼に「何かおしまいが見える」を指摘され、(いちおう占い師なのに)あせるルイーズ。
もしかして通彦との「おしまい」ではないかと心配し、いろいろと策を講じるのだが…


背中を押してもらえる、物語


落ち込んだ時、だれかに話を聞いてもらって、背中を押してもらえるだけで、ちょっとだけ勇気がでる。

それは占いであってもカウンセリングであっても、友達に話を聞いてもらうのも、結局は同じことなのかもしれない。

誰かに話を聞いてもらえて、「大丈夫だよ」っていってもらえたら、それだけでほんの少し元気になれる。

「強運の持ち主」は、誰かに「大丈夫だよ」と言ってもらえるような、あったかい物語だった。

強運の持ち主 (文春文庫)
瀬尾 まいこ
文藝春秋
売り上げランキング: 97,425




●瀬尾まいこさんの作品感想
「おしまいのデート」
「ありがとう、さようなら」
「見えない誰かと」
「図書館の神様」
「天国はまだ遠く」
「優しい音楽」
「幸福な食卓」

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Comment
日月さん☆新宿の母に手相を見てもらった時、彼女と同じ星だと言われたわたしです。(^^ゞ

占い師さんにちょっと背中を押して欲しい時ってありますよね。
一度ルイーズさんに見てもらいたいなぁ。(#^.^#)
  • Roko
  • 2008/08/22 00:04
Rokoさん
占い師さんには未来をみてもらうというより、現状の相談にのってほしいんですよね。
ルイーズさんみたいに「大丈夫」っていってもらえたら大丈夫になりそうですね。
京極夏彦によれば過去があてられるからといって、未来が予測できるとはかぎらないのだそうです。過去におこったことなんて、調べようと思えばしらべられますもんね…





   
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