「三丁目の猟奇」 唐沢 俊一・ソルボンヌ K子

2007.04.24 Tuesday

0
    私は自他共に認めるレトロ好きです。特に昭和30年代、1960年代のデザイン・風俗が大好きです。

    だからといって、手放しで「昔はよかった」とは思えません。
    日本人が理想とする60〜70年代は、ベトナム戦争、学園闘争に連合赤軍、中国では文化大革命、中東やアジアでは紛争が続いていました。良くも悪くもパワーに満ち溢れた時代だったのだと思います。

    現代は「三丁目の夕日」効果で昭和は人情にあつく、貧しくても真面目に生きている人たちばかりで、暮らしやすかった。と、思われがちですが、昭和という時代は一方で地方出身者、外国人、女性、障がい者への差別はすさまじいものがありました。


    そんな昭和30年代の「闇」側からとらえたのが、「雑学」の仕掛け人・唐沢 俊一さんと、ソルボンヌ K子さんが書いた「三丁目の猟奇」です。

    昭和30年代に起こった奇怪な事件と、その判決までを独特の切り口で紹介しています。事件だけではなく、犯人のその後まで調べています。

    これを読むと、昔も今も変な犯罪は存在したのだなぁと思う。闇雲に「なんでも昔がよい」というのではなく、昔も今もいいところもあれば、悪いところもあるのだということをわかっていたほうがよいでしょう。

    メジャーな帝銀事件から、まったく知らないような事件まで網羅して興味深い。「三丁目の夕日」で平和で仲良しな昭和に幻想を抱く人に水を差すようで悪いけれど、昭和30年代でもバラバラ殺人や猟奇事件は起こっているんですね。

    三丁目の猟奇
    三丁目の猟奇
    posted with amazlet at 10.02.22
    唐沢 俊一 ミリオン出版 売り上げランキング: 335308

    JUGEMテーマ:昭和


    レビューポータル「MONO-PORTAL」
    コメント
    コメントする
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL