2007.11.19 Monday

「つくもがみ貸します」 畠中恵

しゃばけシリーズの作者・畠中恵さんの最新作、
つくもがみ貸します」を読んだ。
深川で損料屋(今で言うレンタルショップ)を営むお紅と清二の
姉弟と、店に集まってきた「つくもがみ」たちのものがたり。
つくもがみとは、百年を経て大切にされた器物に魂が宿り
妖力をもった妖(あやかし)のこと。

同じく妖(あやかし)が登場する畠中さんのしゃばけシリーズとはまた違っていて、
こちらのつくもがみたちは、人には決して口を利かない
という特徴(?)がある。

人間とつくもがみはそれぞれ相手の存在を認識しながらも
一線を越える事はない。
つくもがみたちは仲間とのおしゃべりを2人に聞かれても
知らん顔を決め込んでいる。
お紅と清二も最初は気味悪がっていたのだが、
物を貸さなければ、小さな店では食べていけない。
つくもがみたちも、仲間と引き離されてはつまらないので
しぶしぶと貸し出される。

そんなわけで、つくもがみと人間との奇妙な共同生活が
続いてゆくのだが、つくもがみたちは貸し出された先の話
を聞き込んでは店で仲間に聞かせるため、それが時に様々な事件の糸口になってゆく。

特にお紅は「蘇芳」という銘の香炉を探していて、
どうやら「蘇芳」はお紅の過去に絡んでいるらしいのだが…

畠中さんの小説は、いつも挿絵が凝っている。
一話ごとにテーマとなる色の扉絵がついていたり
カバーイラストはつくもがみたちだけれど、
カバーをはずすと、本体にはつくもがみたちの本来の姿が
描かれている。おそらく、お紅と清二に怒られたのでしょうね。(^^)


つくもがみ貸します

Comment
おはようございます。
「しゃばけ」とは違う、人間と妖たちの微妙な距離感が面白かったですね。
古い道具や長生きの猫には不思議な力が宿るといわれますが、
畠中さんの手にかかると一味違った味わい深い物語になるような気がします。
  • ia.
  • 2008/07/22 08:29
>ia.さん
「しゃばけ」とはちがう物語の引き出しが新鮮でした。
畠中さんの書かれる妖怪やつくもがみたちはユーモラスですね。
おしゃべり好きのつくもがみ、家にもいて欲しいような、
いたらいたでうるさいような…(^^;)





   
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  • いま話題のエンターテイメントとは?
  • 2007/11/25 6:49 PM
著者:畠中 恵 出版社:角川書店 紹介文: 久々の畠中さんの作品です。 古道具屋兼損料屋「出雲屋」は、鍋でも布団でも何でも貸してくれる便利なお店。けれど古い道具の中には「付喪神」が付いているのもがあって、という不思議で楽しい連作短編集。 「しゃばけ
  • どくしょ。るーむ。
  • 2008/07/22 8:22 AM

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