「3月のライオン1」 羽海野チカ

2008.03.05 Wednesday

0
    羽海野チカ先生の「3月のライオン」が
    いよいよ単行本になりました。
    正直、将棋についてはよくわからないんですが
    ウミノワールドは健在で、主人公・零を巡る物語は
    ぐいぐいと読者をひきつけてゆきます。

    あとがきで、漫画家仲間に「なぜその話を選んだのか?」
    「前のかわいい話とは違うね」と聞かれたウミノさんは
    こう答えます。
    ただ、どうしようもなく気になってしまった
    と。
    確かに、ハチミツとクローバーに比べて3月のライオンは
    いささかハードで暗い雰囲気がただよいます。
    けれど、ハチミツとクローバーでもはぐちゃん、
    竹本くんをはじめとした登場人物たちは、つらい現実から
    目をそらさず、自分を見つめることで成長していきました。
    それは単にかわいい話ではなく、どうしようもなくつらい
    話でもあったのわけです。

    ですから私は、この3月のライオンでも、
    ハチミツとクローバーでも
    羽海野チカ先生が描く世界観というものは
    共通しているのではないかと思うのです。

    物語進むにつれ、零の過去が明らかになっていきますが、
    そんなやり場の無い悲しみを抱えながら将棋を指す零に
    これからどんなことが待ち受けているのでしょう。
    一度、読んでしまったからには、最後まで零と彼を巡る
    人々の話に付き合っていけたらな、とおもいます。

    3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)
    羽海野 チカ 白泉社 (2008/02/22)


    3月のライオンには様々な人々が絡んでくるわけですが、
    中でも印象的なのは零を勝手にライバル視している二階堂君。
    いい家の坊ちゃんで、腎臓が弱いせいで体はムッチリとメタボ体型。やたらと熱く、零の家に勝手に上がりこんでは一緒に練習をしたり引っ掻き回したりする。

    そんな二階堂君は早世した実在の棋士・村山聖さんがモデル。彼も腎臓を患いながら、闘争心むき出しの将棋をさしていたそうです。
    二階堂君もカラダに爆弾を抱えながら
    零に勝ちたい、勝ちたいという思いで将棋をさしてゆく
    そのひたむきさと、体のムッチリ感は、あかりねいちゃんで
    なくてもドキドキしてしまいます。

    村山聖さんは以前、山本おさむさんによってがマンガ化されています。こちらも名作。


    ハチミツとクローバー10
    スピカ 〜羽海野チカ初期短編集〜
    コメント
    こんにちは〜!日月さんは、漫画本の掲載のころから、ちゃんとチェックされていたんですね☆
    1巻よりも2巻が凄く良かったです☆
    • by latifa
    • 2009/02/17 10:05 PM
    latifaさん
    今も連載雑誌はエ○漫画部分を避けながら読んでいます。
    単行本には将棋の解説や海野つなみさんのおまけまんががついているのがうれしいですね☆
    • by 日月
    • 2009/02/19 12:28 AM
    コメントする
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL