「おかあさんががんになっちゃった」 藤原 すず

2008.07.12 Saturday

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    大事な人が病気になったら、一体何をすればいいのだろう…?
    私の父もガンでした。
    母から聞かされたときは、この本のすずちゃんのように
    パニックになり、どうしたらいいかわからなかった。
    おかあさんががんになっちゃった」も、すずちゃんが父親からいきなり母親のガン告知を電話でされます。
    パニックになりながらも実家にもどるすずちゃん。
    そこからすずちゃん、父親、母親でのガン生活が
    始まります。

    この本ですずちゃんが経験したことは、いくつか私もやっていました。高級民間薬も買ったり、変な宗教は入らなかったけれど、いろんなカウンセリングをさがしたり。(^^;)
    今よりすこしでもよくなる可能性があるならば、なんでもしてあげたいと思ってしまいますよね。やっぱり。

    また、身内や親戚でも受け止め方や、病気への考え方、悲しくなるリズムみたいなものが違うので
    「どうしてそんな風に考えるの!」とイライラしたりしたこともありました。

    この本では、すずちゃんとお父さん、バックパッカーのお兄ちゃん、家族がみんなで力をあわせておかあさんの病気に向き合っていきます。大事な事は当事者であるおかあさん意見を取り入れながらみんなで相談しながらすすめていくんです。告知の如何にもよりますが、当事者の希望を取り入れてそれをみんなでバックアップする体制は理想的な看護だと思います。
    それぞれの意見や主張がこわばると、なかなか当事者のためになることができませんから…

    また、悲しい事だけじゃなく、ときに笑えるようなエピソード(お医者さんのねぐせとか)も織り込んでいるので、こちらもあまり悲壮にならずに読むことができました。
    これはきっと本をかくにあたってすずちゃんが無理やりにでも明るい話題をみつけて載せてくれたのだと思います。
    私も当時、できるだけ楽しい話題を探していましたから。

    やがておかあさんの病状は悪化してホスピスに入るのですが、
    最後まで家族と一緒にがんばれたこの本のおかあさんは
    幸せだったのだと思います。きっと。
    残された時間をきちんと家族と味わいながら過ごせたのですから。

    大事な人がガンになったとき、この本があればすごく心強いと思います。そんな本でした。

    おかあさんががんになっちゃった
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