2008.07.06 Sunday

「ラブコメ今昔」 有川 浩

ラブコメ今昔」を読むと、自衛官と恋をしたくなる(かな?)
クジラの彼」に続く、自衛官のベタ甘ラブコメ小説。オタクな自衛官と勝気な女の子との恋、ややナルシスト広報官とテレビスタッフとの恋、ベテラン幹部の若き日の恋など、今回も切なさと甘さとドキドキ満載のお話です。
ただ、今回は甘いだけでなくて上司の娘さんとの秘密の恋や自衛官の離婚問題など、厳しい恋愛事情などもあり、ちょっとビターな感じです。

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有川先生の作品に出会うまで、私にとっての自衛隊のイメージは「こわいもの」でした。
それはたぶん、私が自衛隊と旧日本軍を同じような組織ではないかと、えらく間違った認識をしていたからだと思います。

自衛隊に関しても(旧日本軍と)同じように武器を持つ集団として近いイメージを抱いていました。ごめんなさい。
自衛官たちは、人を傷つけるより、人を救うための任務を背負い、誇りを持っている。
しかし、一旦任務に入るとなかなか帰れないし、当然命の危険もつきまとう。

「ラブコメ今昔」の中では現代の自衛官達の思いというか、
信念が伝わってくるセリフがありました。またこれがかっこいいんだ。(^^)

−「ラブコメ今昔」より
君も幹部たらんとするなら有事を架空の想定にするのはやめなさい


−「軍事とオタクと彼」より
いざというとき、自分の周りに自分より弱っている人がいたらその人を助けろって教育を受けてるんです。


−「広報官、走る!」より
見失ったらそれこそ国民の安全にかかわります。そんなときに恐いとか考えるスキマなんかないですよ、脳の中に。


彼らの中には常に「有事」に関する覚悟があるのだなと。
物語中の自衛官の意識の高さというか、任務への真摯な態度に純粋に感動しました。
そんな自衛官たちを支える奥様方、恋人たちの存在が彼らの元気の素なんだろうなあ。

特殊な職業とはいえ、恋をしたり結婚したりは普通の人々と全然変わらないんですよねぇ。(^^)そんな自衛官達の普通(?)の恋物語はやっぱり読んでいて楽しいです。いつか、今井雅之さんやフルポンの亘くんなど、自衛隊経験のある方たちで「ラブコメ今昔」をドラマ化してほしいなあと、ひそかに思っています。

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Comment
図書館で予約してきました。
まだ入荷していなかったにもかかわらず10人待ちだ。
早く回ってこないかな(人´∀`*)
それにしても有川さんって自衛隊オタクですね。
>Crambom、さん
入荷前で10人待ちですか…でも、入荷してから予約したら
もっとすごいことになりそうですね(^^;)

有川さんのおかげで私は自衛隊に対する認識が
ずいぶんと変わりました。
西武稲荷山公園の駅なんて前はこわいだけだったけど、
今度通ったときはきっと自衛官が乗ってこないか
探してしまうかもしれません。
はじめまして♪

うちも有川さんの作品大好きです(≧∀≦)/

いままで自衛官とかTVの中の人ってかんじだったけどすごい身近に感じられるようになりました(`ω`)
ほんまに有川さんはすごいなぁておもいます♪♪
  • さなこ
  • 2008/07/09 13:22
さなこさん
コメントありがとうございます。(^^)
そうですよね。私も、有川作品のおかげで自衛官のみなさんが
身近に感じられるようになりました。

自衛隊関連のニュースや番組に自然に目がいくように
なりました。あらためてみてみると私の住んでいる地域の
そばにもたくさんの基地があるのにびっくりしました。
日月さんの感想を拝見させて頂いて、
そこまで考えて読みきれてなかったなぁとちょっと後悔です。
多少はそういった現実を突きつけられている部分もあったかな
くらいで、恋愛面のベタベタな部分を重視しすぎてたかもと。。。

ラブコメ今昔のあの台詞。
すごく衝撃的でした。重たい言葉だなって思いました。
月夜さんへ
「今おまえメチャメチャかわいい」など、萌えるセリフはたくさんあったんですが、登場する自衛官の方々の意識の高さがすごくかっこよくて
こんな感想になってしまいました。(^^;)




こんばんわ^^
遅ればせながら、TBさせていただきました。
有川さんの作品は素敵ですよねぇ。
恋がしたくなります。
どの作品も好きですが、実話に基づいているって言うのがまた凄いです。
自衛隊の仕事の厳しさと誇りが伝わってきました。
  • 苗坊
  • 2008/11/28 23:21
苗坊さん
こちらこそコメントありがとうございます。オタクの光隆くんが船のベッドに趣味の写真じゃなくて彼女の写真を張っていたのがほほえましかったです。( ̄▽ ̄)見たとき歌穂ちゃんうれしかったろうな。
厳しいこともあるけれど、その分恋がかなったときは読んでいるこちらもうれしくなるような作品でした。
  • 日月
  • 2008/11/30 00:28
おそくなりましたが、コメントありがとうございました。

自衛官だって、みんな生身の人間なんですよね。恋だってする。そして使命感を持っている。

本当は旧日本軍の人たちだってみんな生身の人間であって、日月さんの持つイメージを体現していた人たちはほんの一部だったのかもしれません。

その意味でも先入観は怖いし、それを解きほぐせるきっかけがいろいろなところで出てくればいいですね。


いずれにしてもこの作品集、ラブラブな中にに辛口あり、でうまく仕上がっていると思います。
まあ、男女の仲がトントン拍子に行きすぎるような気もしないではないですが(笑)

濫読ひで様
コメントありがとうございます。
同じく自衛官の恋愛もの「クジラの彼」はかなりべた甘ですが、「ラブコメ今昔」は少しビターテイストでした。

>男女の仲がトントン拍子に行きすぎるような気も

確かに(^^;)でも、やっぱり読んでいるとうまくいってほしいって思っちゃうんですよね。
  • 日月
  • 2009/05/31 00:04
日月さん☆おはようございます。
高校時代のブラバンの先輩が何人か自衛隊(音楽隊ですけど)に入っていて「いい楽器を支給されるし、全国を回れるし、理想的な職場だよ」なんて話を聞いていたので、決して嫌な印象を持ってはいませんでした。
自然災害の時や、外国の海賊対策に出動する自衛隊のニュースを見るたびに、大変な仕事だなぁって思っています。
でも。そんな彼らが出動するような有事が起きないことを祈っています。
  • Roko
  • 2009/05/31 10:09
Rokoさんへ
私も昔、オフ会で自衛官の人とお知り合いになったことがありましたが、あたりまえだけど皆さん普通の人なんですよね。(ものすごく姿勢がいいので目立ちますが)

今まで未知の世界だった自衛官のリアルが有川先生のおかげでだいぶいい印象になりました。
でもやっぱり彼らが活躍しない世界が一番なのですが。
  • 日月
  • 2009/05/31 21:19
私も有川浩さんオタクですー笑。
あんなラブコメストーリーってあまり無いし
読んでいて笑って泣いてと、急がしさも・・・。


有川浩さんの作品に出会えて本っ当ーーーに
良かったです^^ 感謝2:
有川浩さん、サイコーっス。
  • あすか
  • 2010/11/04 22:47
ありがとうございます。
有川さんを読むまでは恋愛小説って苦手だったのですが、すっかりはまってしまいました。ベタ甘な展開と等身大の恋愛が共感するところがたくさんあって、好きです。
  • 日月
  • 2010/11/04 23:58





   
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  • 2008/11/28 11:19 PM
ラブコメ今昔posted with amazlet at 09.05.27 有川
  • Roko's Favorite Things
  • 2009/05/31 10:12 AM
またまた有川先生のベタ甘小説です。自衛官ものです。 『軍事とオタクと彼』が一番好きかな。 ●ラブコメ今昔  結婚20数年の今村二佐の馴れ初めのお話。 ●軍事とオタクと彼
  • 月の舟
  • 2009/09/01 1:21 AM
ラブコメ今昔おすすめ平均 自衛隊もの読みやすい王道ものくどいハッピーエンドがいいベタな展開、ではあるが・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools【クジラの彼】に続くラブコメシリーズ第2弾。  注)ネタバレ(台詞)あり注意(敬礼っ!)前回の【クジラの彼】同様全
  • いつも読書人 
  • 2010/02/25 9:38 PM

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