「漢方小説」 中島たい子

2008.08.04 Monday

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    牛くんの母さんのブログの紹介で興味をひかれて、中島たい子さんの「漢方小説」読んでみました。
    漢方を通じて人生の生き方…というのは大げさだけれど、
    日々を生きていく心構えみたいなものを教えてくれる本でした。

    主人公は31歳の女性ライター、みのりは
    昔の彼氏が結婚するショックから体調を崩してしまう。
    病院を当たってみるが原因は不明。
    何件も医者を巡り、行きついた先が昔通っていた漢方医。
    漢方のイメージに似つかわしくない、若い漢方医に
    ひそかに思いをよせながら、みのりは徐々に体と心のバランスを整えてゆく。

    ・個性豊かな人々
    物語の主軸は漢方なのですが、それ以外にも登場する面々が個性的でストーリーに面白みを加えてくれています。

    ・タイタニックを「船というモンスターが次々と人を襲う話」と説明する天然の志保さん。
    ・幽霊飲み仲間のサッちゃんは必ずラスト主人公が牧場に暮らすシナリオ書く(でもおもしろいらしい)
    ・ヘタな手品にはまっていて、会うと必ずみのりを実験台にする大家さん。でもいつも縄抜けは悲惨な結果に。
    ・普段淡白な食事なのに、とつぜん午後3時に衝動的にエビチリを作って食べる主人公の母親。
    食べたくなったら時間を関係なく食べたいときに食べたいものを食べる母親に「なんでこの人が病気にならず、私が病気になるのか」とみのりは嘆くけど、自分の欲求にあわせて食べたほうが精神的にもいいのかもしれない。食べたいものは体が欲するものらしいので。

    ・自分の体に起きたことは
    お医者様とはいえ病気にかからないわけじゃない。
    漢方の先生の後頭部には10円ハゲができている。
    みのりがそれを指摘すると先生はこんなことを言う。
    自分が生み出す変化ですから、自分の一部でもあるわけです。

    このセリフには、ちょっとやられました。
    実はわたしもちょっと持病があったので。

    ふつう人間て病気をすると不安になるし、早くその不安のもとをなくしてしまいたくて焦る。でも病気も自分の体が起こした「変化」なんですよね。
    決して望んではいない「変化」でも、医者任せにせず、自分の体に起こったことを客観的に見つめていければいいな。

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    コメント
    ブログの紹介ありがとうございます。
    自分の紹介した本を読んで、気に入ってもらってもらえるとなんだか嬉しいです。
    こちらのブログにも、私の好きな本と共通するものがいろいろあるようなので、また遊びに来ますね。
    これからもよろしく!
    牛くんの母さんこんにちは。
    自分では見つからないような本をブログを通じて発見できたり、本を通じてのリンクがつながっていくのはうれしいです。

    これからもお邪魔させていただきますね。
    • by 日月
    • 2008/08/06 8:58 AM
    病気を扱った話なのに何故か穏やかな感じでした。
    漢方薬って普通の病院でも使われています。
    なんとなく副作用とかが少なそうなイメージですが、所詮お薬。
    飲み方間違えると大変。
    トリカブトまで使っているとは知らなかったな(^▽^;)>゛
    漢方って直すというよりもバランスを整える薬のような気がします。そのせいか、普通の医者に通っていた時よりも精神的に楽になりました。
    漢方が一番!というわけでもないんですが、両方バランスよく使っていけたらいいなと思ってます。
    • by 日月
    • 2009/08/09 3:07 PM
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    ふむ、ほのぼのとした(主人公謎の病気なくせに?)小説でした。 川波みのりは、自らがロデオマシーンとなる正体不明な身体の暴れに悩まされている。 どんな病院に行っても異常なし、こうなると心療内科? そんなときにふと思い出した漢方診療所。 老医が出てくると思っ
    • クラムボンの蹄
    • 2009/08/06 9:27 AM
    著者:中島 たい子 感想: 前から気になっていた中島たい子さんの『漢方小説』を読みました。 元カレの結婚話を聞いてから原因不明の胃の不調を感じるようになった31歳のみのり。漢 ...
    • どくしょ。るーむ。
    • 2012/04/07 11:20 PM
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