2008.08.15 Friday

「時計館の殺人」 綾辻 行人

館シリーズの中で特に「時計館の殺人」のトリックには本当にビックリさせられました。こんなことってありえるんだ…。私達が普段、生活に必要な決まりごとというか、ルールというか、それを根底からひっくり返された設定でした。そして、その大胆なトリックを成立させられるだけの根拠と世界観がつくられているのです。
十角館の殺人」では、犯人のあまりの意外さにびっくりし、「時計館の殺人」では、常識を覆すそのアリバイにびっくりしました。

[物語]
時計館といわれる屋敷で降霊術を行うため、学生、編集者、霊媒が数日間、屋敷の中に閉じこもる。
完全なる密室と化した屋敷で、次々に起こる殺人劇。一方、館の外では作家兼探偵の鹿谷門美は、異端の建築家・中村青司の残した時計館を調べるうちに、事件に関わることになる。


そして、このあたりから、異端の建築家・中村青司の建てた建築には何らかの「場」、あるいは「悪夢」のような力について、探偵・鹿谷は検証をしています。中村青司の建築は、所有者の「悪夢」を体現化する「場」であるなら、彼の建てた館には血なまぐさい事件が起こるのだと…

そして、このシリーズのワトソン役、「十角館の殺人」にも登場した江南くん、「時計館」も大変なことに巻き込まれてしまいます。
彼はこれからのシリーズでもいろいろと巻き込まれてしまうんですが、探偵役の鹿谷さんはひょうひょうとしていて、大変なのはいつも江南くんなんですよね。
がんばれ、江南くん。(^^;)


時計館の殺人 (講談社文庫)
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「十角館の殺人」→
「水車館の殺人」→
「迷路館の殺人」→
「奇面館の殺人」→
「月館の殺人 上巻」→
「月館の殺人 下巻」→
JUGEMテーマ:ミステリ

Comment
こんばんは♪
TBありがとうございました!!

館シリーズ、面白くてなりません★
今回は、そうきたかっ!と相変わらずしてやられています^^;
綾辻さんの作品を読んでいると、
何もかもを疑ってしまいそうになりそうです。。。

江南さん、またまた巻き込まれるんですね…
続きのシリーズが楽しみです♪
月夜さんへ
PCの具合はいかがですか?
私は自分の具合が悪くてここ何日かは
おざなりのブログ更新となっております。(^^;)

江南くんはもうえらいことになっていますよ。そして島田さんはあいかわらずひょうひょうとしています。
今回のトリックはもう…通常の概念を覆されましたね。
実は次の黒猫館も、かなり奇想天外なトリックなのですが…ああ、いけない。これ以上は書きません(^^;)
  • 日月
  • 2008/09/19 22:57
コメントだけですが。

私が‘綾辻本’を読むきっかけになったのは、なにをかくそう今年の夏にたまたま立ち寄った父の家に置かれた山に(定年後の暇つぶし用の本の山の中の一冊)‘時計館の殺人’を見つけた瞬間からです。とにかく‘時計館’と言う名前の響き、そして何とも不思議なその表紙の雰囲気にすぐに惹かれてしまいました。
まず綾辻氏の小説は他の作家と違って独特の雰囲気を持っていますね。トリックはもちろんですがやはりそのしっとりとした雰囲気・景色にプラスして、またくどいまでに書かれた登場人物達の個性に本当に脱帽してしまいました。
(ちなみにカバー内側の作者近影が、何となくあの景気の良かった元気な日本を思い出させ、思わず胸がキュンとなりました)
ところで話題はかわりますが、私自身の印象深い推理小説達を何冊か紹介します。昔の外国小説ですが、フレンチ警部の英仏海峡の怪、そしてエラリークインのYの悲劇、作者名を忘れましたが暁の追跡(主人公がキン)と言う小説が、昔ではなかなか良かったと思います。もちろんシャーロックホームズやエルキュールポワロも良いと思います!。
最後に、‘安楽椅子探偵’難しいですよね!?。
  • 小林君三世
  • 2008/10/30 04:19
コメントだけですが。

まずこの‘時計館の殺人’と言う作品ですが、かなり前の作品になりますね。
ただ私自身この作品を読んだのは実のところ今年の夏なんです。ですからたまたま‘時計館の〜’で検索してこのサイトに当ったので正直びっくりしてしまいました。経緯は今年の夏、たまたま父の家に訪れた時に、おもむろに部屋の片隅に置かれた沢山の本の中にこの本を見つけました。まず‘時計館の殺人’と言うインパクトのある題名。そしてその雰囲気に負けずとも劣らないミステリアスな表紙に思わず惹かれました。
そんなこの作品を読んで、何となく私は十代二十代の頃の自分に戻った様な気がしました。実際作品の内容もとても若々しくかつ洗練された内容で、トリックはもとより人物・物語の背景描写によって読者は勝手に物語を想像してしまうだろうと思います。 不覚にも私は作者の策略に見事にはまってしまい間違った方向へと右往左往させられました。この作品を読むポイントはやはり読者本人の直感が大事だと思います。でなければ最後まで私のようにうろうろと迷ってしまうかもしれません。
とにかくトリック殺人物が好きでこの作品がまだなら、また試しにと言う方も結構面白い作品だと私は思います。
あと某少年探偵コミックのスタイルは正に綾辻氏の作品が元祖だと私個人思います。
  • 小林少年
  • 2008/10/30 07:49
二通目は間違いです。一回目が送れてないと思っていました・・。
申し訳ありませんでした。
  • 小林少年
  • 2008/10/30 08:02
小林君三世、小林少年様
何度もコメントをいただきましてありがとうございます。
綾辻作品はホラー以外そのほとんどを読んでいますが、トリックの見事さと、事件が解決したあとも残る、解けない「闇」の部分にとても魅かれてしまいます。ミステリで迷ってしまうのは悪いことではないではないでしょうか。最後の最後に真実がわかった瞬間というのは何とも言えない感動がありますから。
  • 日月
  • 2008/10/31 00:05
日月さん御返事ありがとうございます。

日月さんのおっしゃる通り綾辻作品には人間の持つさまざまな「闇」の部分が(やっと人形館を読み始めた所ですが・・)垣間見られるようですね。
あと江南君ですが、私も少しかわいそうだなぁとは思います。 さあ読書の秋です!。
綾辻氏の本を沢山を読むぞ〜。
と言う事で失礼します!。
  • 小林少年
  • 2008/10/31 22:01
小林少年様
完全に解けてしまうトリックもいいのですが、どこか解けない謎、後ろ髪を引かれるような気持が残りますね。
江南君は鹿谷さんとつきあうようになってからどんどん悲惨な目にあっていきます。がんばれ、江南君…
  • 日月
  • 2008/11/01 23:05
お久しぶりです!。

先日ようやく‘黒猫館の〜’を読み終えました。

ただその前に‘人形館の〜’を読んでいたのですが、結局その内容の怖さに1/3ほどで止まっております。

‘黒猫館の〜’はと言うと、すんなりと読めました。そして改めて綾辻氏の凄さを感じました。
私個人の意見ですが、綾辻作品は小説なのにテレビドラマのように感じますね。(特に人形館の冒頭の最初の人形の描写は、はっきり言って本当に背筋が凍りました・・・。)

さて、今度は館シリーズの第一弾‘十角館の殺人’を読んでみたいと思います。(これは鹿谷、江南コンビでしょうか!?)

と言った事で失礼致ししま〜す。
  • 小林少年
  • 2008/11/10 23:04
小林少年様
コメントありがとうございます。

>綾辻作品は小説なのにテレビドラマのように感じますね。

恐怖やその場の空気が伝わってくるような描写ですからリアルにかんじられるのでしょうね。実際はトリックの関係で映像化が不可能なものばかりですが…(^^;)
  • 日月
  • 2008/11/11 22:19
御返事ありがとうございます。

よく考えれば映像では説明しきれない部分、場合によっては雰囲気を壊してしまう場合もありますね。

また下手に映像にして制約の関係でカットするシーンなどが出てしまうと、綾辻氏も「やめてほしい」とおっしゃるでしょうし、綾辻ファンも納得しない。(私個人の勝手な意見ですが・・。)

もっと沢山読んでみます!。
  • 小林少年
  • 2008/11/12 01:17
小林少年様
コメントありがとうございます。

映像化不可能な綾辻作品の代わりと言ってはなんですが、有栖川有栖さんとコンビを組んでつくっている本格的推理ドラマ「安楽椅子探偵シリーズ」は映像上のトリックを駆使した作品となっています。DVDも出ていますので、機会がありましたらご覧になってください。面白いです。
  • 2008/11/13 01:21
‘安楽椅子探偵’、ぜひ観たいと思います。

確か今年の9月にテレビで最新版がやっていました。
内容は難しいかったですが、話しは面白かったです。(正に映像トリック。)
あと最後に綾辻氏と有栖川氏が登場するのが嬉しい!。

日月さんいつもありがとうございます。
  • 小林少年
  • 2008/11/13 14:21
小林少年様
安楽椅子探偵の最新シリーズを推理した記事も拙ブログに書いておりますのでよろしければご覧ください。

安楽椅子探偵は最初綾辻さんに企画がいき、有栖川さんに声をかけたのだそうです。
  • 日月
  • 2008/11/14 23:17





   
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