「異国の花守」 波津 淋子

2008.08.25 Monday

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    雨柳堂夢噺の波津淋子先生が描く古都・金沢を舞台にした美しい物語、「異国の花守」。

    「異国の花守」 あらすじ


    就職難で故郷金沢にもどった雛子は、久しぶりに大叔母・和香子さんのもとを訪ねると、そこには金髪碧眼の男性が。

    アレックスというその青年は、英国人で日本文化を勉強するために茶道師範の大叔母のもとへお茶を習いにきているのだという。

    やがて雛子は大叔母の家に住み、行儀見習いと茶道助手をつとめ、アレックスとも次第に仲良くなってゆく。
    日本文化を真摯に愛するアレックスに次第に心惹かれる雛子。

    アレックスのご先祖は明治時代に技師として日本で働いており、そのことが縁で日本へ来たという。変わりゆく時代の中で日本の文化が失われつつあるのに失望を感じてもいる。

    そんなふたりをやさしく見守る大叔母・和香子さんともうひとつの存在があります。和香子さんの家に代々伝わる椿の木には、どうやら不思議なちからがあるらしく、椿の精(佐保姫)は雛子の夢にあらわれては、和香子さんの急病を知らせたり、アレックスとの恋を後押ししてくれます。

    けれど、こどものいない和香子さんが倒れたことで後継者問題が勃発し、財産に群がる親戚たちがうるさくかぎまわるようになます。家と椿を守るために雛子はある決心をします。

    「花守り」とは花の番人という意味ですが、歴史小説やマンガなどでは、名家が保有している価値の高い草木を大切にして次いでゆく…と、言った意味合いがあるように思います。

    古都金沢の四季、茶道。骨董、着物など波津 淋子先生の描く日本文化は、ほんとうに美しくてうっとりしてしまいます。

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