僕僕先生シリーズ「薄妃の恋」 仁木 英之

2008.10.19 Sunday

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    前作より、確実に面白くなっています。「薄妃の恋―僕僕先生
    齢(よわい)数千年の美少女仙人・僕僕と、
    たよりないニート青年だった王弁との旅物語。
    僕僕先生を待っている間の王弁は、帝から道士として認められ少しは一人前になったかに見えましたが、再び僕僕先生が戻ってくるとおもいっきり半人前扱いです(^^;)

    今回は僕僕先生と王弁が旅でのエピソードを短編にまとめてあります。短編になったことで、前回よりも起承転結がはっきりしていて面白かった。
    基本的には一話完結のエピソードなのですが、複数の話に出てくる人物もいて、話もちょっとずつリンクしています。

    ●新しいキャラクターたち
    ・薄妃
    彼女は皮膚一枚しかない形状で、ある理由から僕僕一行と一緒に旅をすることに。もともと皮だけなので普段は僕僕先生に「気」を吹き込んで人の形に膨らませてもらっています。
    登場した時は怖かったのに僕僕先生たちと旅を続けていると、どんどん天然っぽいキャラになってきました。(薄妃の恋)

    ・魏夫人
    南嶽の主神でとても美しく、えらい神様らしいのですが、ものすごく荒れています(^^;)お酒をのんでは僕僕先生や司馬承禎にからんでくだをまいています。

    ・謎の道士
    顔を隠した謎の道士。その実力は僕僕先生にすら気づかせない結界が張れるほど。陽の気をもつ子供を生贄にしようとしたり(陽児雷児)、魏夫人のところからいい声のする杜鵑を盗み出したり(奪心之歌)と、なにやら怪しげな行動をおこして僕僕一行とかかわってきます。彼の正体と目的がこれからの僕僕一行に波乱の種を落としそうな気がします。
    続編が楽しみな展開になってきました。

    僕僕先生シリーズ
    「僕僕先生」感想→
    「胡蝶の失くし物」→
    「さびしい女神」→
    「先生の隠し事」感想→
    「鋼の魂」→

    薄妃の恋―僕僕先生
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    コメント
    日月様は毎回、おもしろい本や、おもしろいテレビ番組のあらすじを、わかりやすく紹介してくれるのがうれしいです。
    (日月様のような人が、学生時代に友人だったら、あらすじとか読書感想文の宿題が、ずいぶん助かったろうなあと、今更どうにもならない想像までしてしまいました。)
    日月様は「自分ものほほーんと生活しています。」と謙遜していましたが、とてもエネルギッシュで物知りで、文才のある凄い人です。
    日月様という名前からして、本当の正体は、今回ご紹介していただいた「僕僕先生」のような、齢(よわい)数千年の仙人様ではないかと思ってしまいました。
    ズボラな私には、本当に楽しみなありがたいサイトです。

    追伸
    堺雅人さんのファンだと書いてあったので、機会があればぜひ一度「浅草・今戸神社」におこしください。
    沖田総司終焉の地ということで、堺雅人さんも参拝にいらしゃいました。
    「夏目友人帳」の「ニャンコ先生」の招き猫もいます。
    ちょつとユニークな神社です。
    地元なので紹介してみました。
    こんばんは。
    TBありがとうございます。
    おもいっきり半人前扱いでしたね(笑)。
    ふたりのやり取りが安定した軽妙さでとっても面白かったです。
    悠々とのんびり旅する様子は、鄙びた温泉宿でのんびりとくつろぐような安らぎがありました。
    • by 藍色
    • 2008/10/20 3:16 AM
    吉田様
    いつもありがとうございます。
    齢(よわい)数千年とはいかぬまでも
    実年齢はかなりいっております。
    ですが中身が子供ですので、仲間内では面倒をみてもらっている側です。

    今戸神社ですね。テプコも面白そうなので今度行ってみます。情報をありがとうございました。
    • by 日月
    • 2008/10/20 1:33 PM
    藍色さま
    ふたりのやりとりがよかったですね。
    僕僕先生が憎まれ口の中にも、時々ちらりと本音を出すんですよね。
    そこがまたかわいいので王弁もドキドキしちゃうのでしょう。(^^)
    • by 日月
    • 2008/10/20 1:36 PM
    TBありがとうございました!個性的な妖怪キャラたちが次々出て来て楽しめましたねー。二人のつかず離れずの恋模様が嬉しくてにやにやしながら読みました。そして、第狸奴の可愛らしさにノックアウト寸前でした(笑)。
    続編がとっても待ち遠しいです!
    こちらからもTBさせて頂きました。よろしくお願い致します。
    • by べる
    • 2008/10/21 1:45 AM
    べるさん
    こちらこそご訪問ありがとうございます(^^)
    裏表紙に第狸奴が庵になっている絵がありました。庵から頭としっぽを出しているところがかわいいです。

    話の流れ的には謎の道士との対決がありそうですし、ますます続編がたのしみです。あと僕僕先生を待っている間の王弁の冒険も読んでみたいです。
    • by 日月
    • 2008/10/21 9:57 PM
    面白そうな本ですね♪ 機会があればぜひ読んでみたいです!

    日月さんの本の紹介は、いつも「読みたいな」と思わせてくれるものばかりなので、かなり参考にさせていただいています(^_^;)
    • by 小夜
    • 2008/10/22 5:04 PM
    小夜さん
    「僕僕先生」は書かれるたびにどんどん面白くなってゆく気がします。
    いちおう続きものになっていますので
    最初の長編から読むのをおすすめします。かわいい仙人とニート青年の冒険はドキドキしたり笑ったりほろ苦かったりと、楽しいお話ですよ(^^)
    • by 日月
    • 2008/10/22 11:16 PM
    こんばんわ。カキコありがとうございました。
    連作短編で、読みやすかったです。
    僕僕先生と王弁の関係は相変わらずですが、新しく登場するキャラクターも個性的で良いですよね。
    まだまだ続きそうなので、楽しみにしています^^
    • by 苗坊
    • 2008/12/14 1:37 AM
    苗坊さん
    こちらこそ、コメントありがとうございます。どんどん面白くなってきますね、「僕僕先生」。先生と別れていた時の王弁の冒険譚などもそのうちでてきそうですね。先生無しでも難を逃れたということは、たいしたものだと思いますが、先生の前では半人前扱いなんですね。( ̄▽ ̄)
    • by 日月
    • 2008/12/14 11:11 PM
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    • 粋な提案
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    • 2008/10/21 1:40 AM
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    • 苗坊の読書日記
    • 2008/12/14 1:37 AM
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