あしながおじさんのジーン・ウェブスターが描く、女子高生たちのおてんばライフ「おちゃめなパッティ」 

2008.10.09 Thursday

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    あしながおじさんのジーン・ウェブスターの初期作品「おちゃめなパッティ」を読みました。あしながおじさんがあまりにも有名なせいか、ジーン・ウェブスターの他の作品はあまり知名度がないのは残念でなりません。

    厳格なカトリックの寄宿学校に通うパッティは好奇心旺盛で破天荒。彼女の行動はもう、「おちゃめ」の範疇を超えています。(^^;)

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    まず物語の冒頭から、仲良しの友達・コニー、プリシラと寮の部屋を分けられてしまった時にいたずらを起こしてルームメイトから嫌われるようにしむけてまんまと元の部屋に友達ともどることに成功。かなりの策士です、パッティ。

    パッティのいたずらや冒険心は時に騒動を引きおこしますが、ラテン語の苦手なクラスメイトのために宿題の量を減らすよう先生に対してストライキをしたり、大家族で肩身の狭い思いをしている老夫婦に家をプレゼントしたり、人が本当に喜ぶことを考え、必死で行動する正義感も兼ね備えています。

    そんなパッティの好奇心と頭のよさ(それと辛辣な批評精神)は、そのままあしながおじさんのジュディに受け継がれていきます。(ジュディの方がずいぶん大人な考えの持ち主ですが)

    ジーン・ウェブスターがこの作品を書いた1910年代はまだアメリカでも女性の参政権が無く、女性の自由が制限されていた時代なのに、物語のパッティは自由に、自分の思ったことを思った通りに行動に移していきます。

    また当時のアメリカの寄宿舎学校の様子も魅力のひとつです。ダンス、仮装大会、クリスマスのごちそう、みんなとわいわい騒ぐパーティ。こんな学校なら通ってみたくなりますね。

    面白かったのは、パッティたちに便宜を図ってくれるの学校の使用人が、日本人の男性なんですね。当時だから当然差別はあるのでしょうが、パッティたちはごく自然に彼と接しています。それだけ、多くの日本人が海を渡り、真面目に働いていたからこそ、ジーン・ウェブスターは小説に登場させたのかもしれませんね。


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