『鹿男あをによし』 万城目 学

2008.10.18 Saturday

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    奈良を舞台にした歴史ファンタジー(だと思う)「鹿男あをによし
    私はドラマ版を見てから万城目さんの原作を読んだのですが、以外にもドラマが原作にほぼ忠実につくられていたのに驚きました。キャスティングもほぼ原作のイメージ通りだったし。
    これは、「鹿男あをによし」が読んでいて映像が浮かんでくるような物語だからかもしれません。

    『鹿男あをによし』 あらすじ


    赴任先の奈良で鹿に話しかけられるという不思議な体験をする主人公。鹿によると、「サンカク」と呼ばれる”目”を狐の使い番から受け取れというものだった。

    ”目”には地震を抑える力があり、鹿、狐、鼠がそれぞれ60年ごとに”目”使って儀式を行い、地震をおさえてきたのだが、鼠のいたずらにより「サンカク」の捜索が意外な方向にいってしまう。
    鹿によって運び番の印をつけられ、鹿の姿にされてしまった主人公(他人からは人間に見えるが)は無事「サンカク」を取り戻し、人の姿に戻ることができるのか?

    歴史を交えた天界にわくわく


    春日大社や鹿島神宮、卑弥呼の故事をベースに、つぎつぎと謎がとかれていく様子は、自分がなにか発見をしたみたいにわくわくして読んでいました。(^^)

    それと、印象的だったのが物語の重要な要素である「剣道」。主人公とからむマドンナや堀田イトちゃんなど、剣道をやっている女性の凛とした美しさも印象的だったし、大和杯での試合の息詰まる模様など、剣道というスポーツがいかに魅力的かが伝わってくる。

    スポーツをきちんと表現できる文章の力を持つ作家さんてすごい。
    当事者しかわからないような感覚を客観的、感動的に伝えられるって観察力と表現力がないとできないことだと思うので。

    そして鹿。神様の眷属であるのに、ポッキーが好きだったり、鼠を毛嫌いしていたり(鼠はまんざらでもないらしいが)、人間への愚痴を主人公にこぼしたりと、神の使いらしからぬ俗っぽさ(^^)。
    ま、でもこんな神様もいるらしいので、俗っぽい鹿もかわいらしくていいのではないかとおもいます。

    鹿男あをによし
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    「偉大なる、しゅららぼん」→
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    JUGEMテーマ:読書感想文


    コメント
    本当におもしろい小説でした。
    本当に鹿が俗っぽくてかわいい〜ぜひ奈良では、鹿と遊んできてくださいね!
    あと、剣道の描写は本当に素晴らしかったと思います。
    目の前にいろんな風景や人物が浮かんでくるような素敵な小説でした。
    小夜さんへ
    一度読みだすと止まらなくなりました。
    すこしずつ謎がとかれるのにもわくわくしましたし、鹿たちの俗っぽさにも笑いました。人間が忘れてしまったことを守っているけなげさにもじんときました。
    • by 日月
    • 2008/10/18 2:07 PM
    こんにちは!私はこれ、ドラマと小説と同時進行な感じで読みました。
    最近万城目さんのエッセイを読んだら、シカを主人公にした小説を作るに至る経緯が書かれていて、面白かったです。

    よつばと、カピバラさん、私も好きです〜☆
    カピバラさんを見に行かれた記事も楽しく拝見させて頂きました〜♪
    • by latifa
    • 2008/10/19 9:42 AM
    latifaさん
    万城目さんのエッセイにそんなことが書かれていたのですね。そちらも読まねば。w( ̄Д ̄;)

    生まれ変わったらぜひ動物園のカピバラになりたいです。(^^)
    • by 日月
    • 2008/10/20 1:17 AM
    日月さん、初めまして。拙記事にコメントありがとうございました。
    万城目さんは本当に面白い文章を書きますね。エッセイ、私も悶絶しながら読みました。
    ちょっと古風で、不思議ちゃん入ってると思います。
    小説では、『鹿男』が一番よくできてると思いました(まだ三作目だけど)。
    TBさせていただきました! ではでは〜。
    • by 真紅
    • 2008/10/20 4:45 PM
    真紅さん
    ご訪問、コメント、TBありがとうございます。
    エッセイ、面白そうですね。モルホーを読んでからのほうがいいのでしょうか。
    万城目さん、まだ3作目なんですね。
    なんだかもっとたくさん書かれているようなイメージがあります。
    次はモルホー読んでみようと思います。
    • by 日月
    • 2008/10/20 11:44 PM
    ドラマは1話だけ見ました。
    藤原君が綾瀬はるかになってるのに
    違和感があって・・・。
    物語は、本当にファンタジーの世界。
    マイシカには最初っから笑わせてもらいました。
    >す〜さん
    コメントありがとうございました。
    ガリレオもチームバチスタ(映画)など最近のドラマは男性の登場人物を女性に変更することが多いですね。
    ドラマの藤原くんは面白キャラで好きだったのですが、そのせいでラストのシーンがちょっと弱くなってしまったのが残念です。

    マイシカ、いいですよねマイシカ。
    今度奈良へ行くのでビブレの前にとまっているか見てきます(^^)
    • by 日月
    • 2008/10/23 11:16 PM
    こんばんは、コメントありがとうございました=*^-^*=
    私はドラマは見ていないのですが、評判いいようですね!

    剣道のシーンは本当にかっこよかったです。
    ちょっとやってみたくなってしまいました(^▽^;)
    神の眷属たちが、それぞれ我が強くてなんだかかわいらしくて好きです。
    • by Run
    • 2009/02/17 11:53 PM
    Runさん
    コメントありがとうございます( ̄▽ ̄)
    ドラマは主要人物が男性から女性になってしまった以外はけっこう原作に忠実につくられていました。

    神の眷属たち、面白かったですね。
    鼠はけっこう鹿のことが好きみたいでしたから、かなり気の長い片思いだと思います。
    • by 日月
    • 2009/02/19 12:41 AM
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    ドラマ化されてたんですね、このお話…。 本屋にこの方の本がたくさん山積みされていて、気になって購入していましたが、しばらく放置しており、この数日で一気に読みました。 …もっと早く読めばよかった&hel
    • 月の舟
    • 2008/10/18 9:04 AM
     The fantastic Deer-Man  あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり  研究室に居られなくなり、奈良の私立女子高に...
    • 真紅のthinkingdays
    • 2008/10/20 4:39 PM
    『鴨川ホルモー』で大ブレイク!(個人的にですけど) 舞台は京都から奈良へ。 卑弥呼の謎まで飛び出して、 鹿男は頑張ります。 いやぁ〜...
    • My Favorite Books
    • 2008/10/23 7:58 PM
    奈良が舞台ということで、万城目学の「鹿男あをによし」を読みました。 「鴨川ホルモー」では、子鬼をあやつって戦わせるという競技ホルモー...
    • 心に残る本
    • 2009/10/20 10:16 PM
    456 祭があったり、体調を崩したりでなかなか進まず、のらくら読んでようやく読了。でも面白かった〜万城目ワールド堪能です。 ご当地ものとしても楽しいし、歴史や神話などの視点のからみも秀逸だし、ファンタジーとしても夢があって、キャラも際立っていて愛
    • アン・バランス・ダイアリー
    • 2010/10/03 11:50 PM
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