2008.10.21 Tuesday

「下北サンデーズ」 石田 衣良

学校を卒業して大企業につとめる人と、ちいさな劇団で芝居をしている人、一生に稼ぐお金は実に一億円以上の差がつくのだそうです。地位もお金も未来の保証もないけれど、芝居にかける情熱だけは熱い。演劇の街・下北沢を舞台に貧乏小劇団・下北サンデーズで演劇にかける人々の話。

石田 衣良作品は「波のうえの魔術師」に続いて2作目。
テンポの良い文章でサクサク読めます。

主人公・里中ゆいかは人生で初めて芝居のたのしさを教えてくれた貧乏劇団下北サンデーズの門をたたく。
天才脚本家だけれど、生活にだらしのない座長・あくたがわ翼。
ツバサと同棲中でゆいかをライバル視している主演女優・伊達千恵美。
東大卒のインテリ女優・寺島玲子
コメディ担当のキャンディ吉田とサンボ現。
女たらし役が得意でホストのバイトをしているジョー大杉。
実家は大金持ちで二枚目だが、性格は穏やかな八神。
個性豊かな劇団のメンバーとともに芝居をする楽しさを実感するゆいか。

下北サンデーズも、ゆいかが入団してからは興行的にも成功し、客席60のミニミニシアターから徐々に大きな劇場での公演に成功してゆく。
着実に成功への道を走っていく下北サンデーズだったが、売れ始めたこと浮足立った劇団員たちの気持ちはバラバラになってしまう。。

下北サンデーズ
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知人に誘われて何度か小劇団のお芝居を見たことがあるのですが、映画やテレビにはない感動がありました。お芝居は面白く、最後には号泣するぐらいすばらしかった。実際の役者さんたちの中にも、下北サンデーズの劇団員のようにいい大学に入ってから役者をしている人もいました。

安定した人生か、貧乏でも夢をおいかける人生か。
むずかしい選択です。
少なくとも充実した人生を送っているのは
サンデーズの人たちなんでしょうね。


「下北サンデーズ」は、上戸彩ちゃん主演でドラマ化されたころから気になっていたのですが、ドラマは原作をいかしつつも、ぶっとんだコメディで面白かった(^^)
堤幸彦先作品で視聴率低迷で打ち切りになったという、ある意味伝説のドラマかも。

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石田衣良作品感想
波のうえの魔術師

JUGEMテーマ:小説全般


Comment
トラバックしてくださって、ありがとうございます。
石田衣良の作品では「池袋ウエストゲートパーク」シリーズも面白いですよ。
ふくろうさん
こちらこそコメントありがとうございます。「池袋ウエストゲートパーク」はテレビでしか見たことがないので、今度は原作も読んでみようと思います。
  • 日月
  • 2009/05/03 19:53





   
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  • 石田衣良の小説
  • 2009/12/01 9:49 PM

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