『タルト・タタンの夢』 近藤 史絵

2008.10.31 Friday

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    タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)」を読むと、フランス料理が食べたくなる。おいしくて楽しい料理ミステリです。
    下町の小さなビストロ、「パ・マル」。シェフの三舟さんは長髪を後ろに束ね、ひげを蓄えた風貌はサムライを思わせる。(私は笑い飯の西田さんを想像しましたが)

    料理とミステリといえば、シェフが次々と殺される「料理長殿、ご用心」が印象的だったのですが、「タルト・タタンの夢」ではそんな大事件は起こりません。日常の中に潜む小さな事件を、料理を通じて三舟シェフが解決していきます。

    【掲載タイトル】
    ・タルト・タタンの夢
    ・ロニョン・ド・ヴォーの決意
    ・ガレット・デ・ロワの秘密
    ・オッソ・イラティをめぐる不和
    ・理不尽な酔っぱらい
    ・ぬけがらのカスレ
    ・割り切れないチョコレート

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    ガレット・デ・ロワの秘密



    私が一番好きなのは「ガレット・デ・ロワの秘密」です。物語に登場する料理の中でガレット・デ・ロワが一番わくわくするお菓子だったのと、真相がほっこりとしてかわいらしかったから。

    ガレット・デ・ロワは1月に食べられるお菓子で、中にフェーブと呼ばれる小さな陶器が入っています。フェーブが入っているガレット・デ・ロワを当てると、その日一日王様になれるので必ず紙の王冠がセットでついてくるのだそう。

    中に入っているはずのフェーブが行方知れずになったというちょっと不思議なミステリが、ガレット・デ・ロワのわくわく感を倍増させてくれます。

    ちなみにフェーブってこんな感じのものです。↓

     




     



    目次の装丁も、フランス料理のメニュー風に日本語とフランス語が中央寄せでかかれています。

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    実際にガレット・デ・ロワを食べてみました→

    ビストロ「パ・マル」シリーズ


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    びっくりしたのは「タルト・タタンの夢」で事件の犯人が相手に嫌がらせをするために卵の殻を料理になすりつけたという記述。

    卵の殻にはサルモネラ菌がうようよいるんだそうだ。
    ええ!w( ̄Д ̄;)私昔バレンタインに卵の殻にチョコを流し込んだやつをあげたことあるよ!
    まあ、よく洗ってから使いましたが。。

    コメント
    日月さん☆こんばんは
    この本を読んでると、お腹がすきますねぇ!
    パ・マルのようなカジュアルなフレンチのお店がうちの近所にあったらいいのになぁって思います。
    コメ・TBありがとうございます♪
    読んで頂けて嬉しいです★

    フェーブ!どんなものか気にはなっていたのですが…
    こんなに可愛らしいものなのですね^^
    実際に食べてみたいです、遊び心満載のこのお菓子。

    よかったら続編も読んでみて下さいね^^
    • by 月夜
    • 2008/11/01 12:45 AM
    Rokoさん、コメントありがとうございます。実は私の行動範囲には「パ・マル」のようなレストランがあります。
    めったに行くことはないのですが、今度行ったらシェフやスタッフさんたちにすごく目がいきそうです。
    • by 日月
    • 2008/11/01 11:43 PM
    月夜さん
    こちらこそコメントありがとうございます。
    続編も今リクエスト中です。読むのが楽しみです。
    ガレット・デ・ロワは最近ケーキ屋さんで扱っているところが増えたので1月にチェックしてみてください。ちゃんとフェーブ入りで王冠つきです。
    こちらのサイトにガレット・デ・ロワの説明があります。
    http://www.suitenetwork.jp/recommend/recommend-bk.php4?f=200601-galette.inc
    • by 日月(ガレット・デ・ロワ説明サイトURL)
    • 2008/11/01 11:49 PM
    こんばんわ。
    フェーブってもっと素朴なものかと思っていたのですが、凝った可愛いものなんですね。
    ますます物語のイメージが膨らみました。
    酔っ払いスイカのラストも、ユーモアがあって好きでした♪
    • by ia.
    • 2008/11/02 1:21 AM
    ia.さん
    フェーブは文中にもあったようにコレクターがいるほどその種類はたくさんあるようです。
    イギリスではプディングにコインをいれる話をきいたことがありますが、陶器のフェーブの方が衛生的かもしれませんね。

    酔っ払いスイカの話も好きです。夏になったらちょっとためしてみたいですね。
    • by 日月
    • 2008/11/02 1:50 PM
    こんにちは^^
    カキコありがとうございました。
    フランス料理って敷居が高いイメージでしたが、この作品を読んで、行けるかも…と思えました。
    スタッフも皆さん個性的で素敵ですよね。
    どの作品も面白かったです。
    • by 苗坊
    • 2008/11/03 1:07 AM
    あったかい気持ちになるものから、しみじみとするものまで、三舟シェフの推理が冴えるミステリでしたね。
    どれもこれも堪能しました。
    ガレット・デ・ロワのお話で、少し得した気分です。
    そして卵の殻は、危険がいっぱいだったのですね!(笑)。
    • by 藍色
    • 2008/11/03 1:34 AM
    日月さん、こんにちは〜!
    フェーブの実際の写真をこちらで見れて、なんか感激。こんな可愛らしいものが入ってるなら、ガレット・デ・ロワの評価が上がっちゃいます^^

    シェフの話といえば、最近やっとオノナツメさんの漫画「リストランテ・パラディーゾ」を読んだんです。期待ほどじゃなかったけれど、イタリアの雰囲気とか出てたな〜と思いました。
    • by latifa
    • 2008/11/03 9:02 AM
    苗坊さん
    コメントありがとうございます。
    フランス料理も小さな店ならテーブルマナーにそんなにこだわらず気楽に食事ができるところもありますよ(^^)

    三舟シェフの洞察力の鋭さには毎回驚かされます。まだ続編を読んでいないのですが、三舟シェフの過去ってちょっと興味がありますね。
    • by 日月
    • 2008/11/03 10:27 PM
    藍色さん

    卵の殻にはびっくりでしたw( ̄Д ̄;)
    案外身近な食材のことを知らずに使っているのだなと実感しました。

    料理本が出たとしたら作れるのは酔っ払いスイカくらいでしょうか。梅酒でも試してみたいところです。そのときはまかない食もレシピも出してほしいですね。
    • by 日月
    • 2008/11/03 10:32 PM
    latifaさん
    フェーブの写真、みなさんに好評をいただけてうれしいです。(写真は楽天アフィリエイトのものですけれど(^^;))

    以前にガレット・デ・ロワの公式サイトもあったのですが現在は公開していないようです。正式な食べ方などがのっていたのですが。。
    オノナツメさんの漫画、知人から勧められているのですが、まだその作品は読んでいません。こんど見かけたら読んでみますね。
    • by 日月
    • 2008/11/03 10:41 PM
    日月さん、また面白い小説のご紹介、ありがとうございます!
    「おもしろそうだなぁ」と思って早速読ませていただきました(^^)

    暖かい気持ちになれるお話ばかりで、読んでいてほっこりしました。
    おなかがすいているときに読んだので、「どれもおいしそう…」と思ったり…。

    続編があるんですね。そちらもぜひ読んでみたいです。
    本当にありがとうございましたm(__)m
    • by 小夜
    • 2008/11/11 7:02 AM
    小夜さん
    稚拙な文章なのに面白そうと思っていだ抱き、読んでいた第七んて、本当にありがとうございます。私もほかの読書サイトさんの紹介文が面白かったので読んでみたのです。
    こうして読書の輪がひろがるのっていいですね( ̄▽ ̄)

    • by 日月
    • 2008/11/11 10:26 PM
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    タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)posted with amazle
    • Roko's Favorite Things
    • 2008/10/31 10:55 PM
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