「ブンブン堂のグレちゃん」 グレゴリ青山

2008.12.15 Monday

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    大阪の専門学校に通うことになったグレちゃんは、「なんかラクそう」「がっこに近い」「本好きやし」といった軽い理由で古本屋・ブンブン堂のバイトでバイトをすることに。
    そこには、体から古本のにおいがしそうな本好きの常連さん、個性的な古書店街の人々がおり、そして底なし沼のような「濃ゆい」古本の世界にどっぷりとつかっていくのでした。

    ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記」を読むと、古本屋さんで働いてみたくなります。

    「ブンブン堂のグレちゃん」は作者・グレゴリ青山さんの古本屋街でのバイト実体験をベースにしたお話だそうで、素人の私たちが「古本屋てどんなことをするのだろう」と思っている謎がほんの少し垣間見れてしまいます。
    買い取った本を特殊な液で汚れを落としたり、リューサン紙で本をカバーしたり、あるいはひたすら本の折り目を直したり。

    当時18の娘さんであったグレちゃんにはひたすら地味なバイトなのですが、もともと本好きだったこともあり、自分で他の古本屋をめぐって掘り出し物をブンブン堂に売ったり、竹中英太郎(江戸川乱歩の小説の挿絵で有名)など、魅力的な本に出会ったり、横溝正史の「真珠郎」を読んで暗いトンネルを歩いては「真珠郎」ごっごをしたりと、本の世界にどっぷりとつかってゆきます。

    やがて専門学校の卒業が迫り、将来に対して「就職するってことは毎日行くってところを決めてしまうってことやねんな。」と思い始めるグレちゃん。ある日、古書街に勤めるバタやんが船で上海へ行ってきた話を聞き、「行くところ」を自分で決めるため、今まで買った本を売り、上海へと旅にでるのでした。

    後半は漫画家・グレゴリ青山が誕生するきっかけとなったエピソードが描かれています。わたしもグレちゃんと同じくらいの歳に、やっぱりこんなふうに行くところを決めちゃっていいのかな、って思っていました。でもやっぱり働かなきゃとおもって自分の行先を無理やりきめてしまったけれど。
    だからグレちゃんがスパーンといろんなものを捨てて上海に行った野を読んでいる時は、自分もできなかった分、グレちゃんの体験を追体験している気分で読んでいました。

    その後、グレゴリさんはバイトをしては長い旅に出る生活をしていたのですが、日本に帰ってくるとまたブンブン堂でバイトをしていたそうです。一度アフリカへ行った者は、またアフリカへ戻るという話のように、古本屋にかかわった者は、また古本屋へ戻ってゆくのかもしれませんね。


    ブンブン堂でのバイト話の他、大阪の古本屋さんたちへのインタビュー、古本業者の市会レポートなども。
    ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記
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    コメント
    日月さん、こんにちは!
    グレゴリさん、好きなんですよ〜。
    ダビンチって雑誌にたまに掲載されていた「もっさい中学生」とかいうのも好きだし、アジアなどへの旅行記(タイトル忘れちゃいましたが、2種類ある)など楽しかったです〜。
    この本も是非読んでみたいです!!グレゴリさんのルーツを知れる本みたいですね★

    PS 聖★おにいさんも、ヘタリアも、図書館にあったので、今順番待ち中です(^O^)早く回って来ないかなぁ〜(←買えよ)
    • by latifa
    • 2008/12/16 8:52 AM
    latifaさんへ
    他の漫画でも、バックパッカーになったいきさつがちょっと触れられていましたが、バイト時代のお仲間・バタやんの影響だったわけですね。
    古本屋バイト記だけでなく、書き下ろしで内田百寮萓犬醗貊錣帽圓(?)インドの旅の様子もちょこっとかかれています。こちらもほっこりとするお話でおすすめです♪

    図書館で漫画が借りれるなんて…!
    なんてすばらしい都市なんでしょう!
    私の住んでいる町もだいぶ図書館機能が充実してきたのですが、まだマンガは借りれません。。
    • by 日月
    • 2008/12/16 11:39 PM
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