『ホルモー六景』 万城目 学

2009.01.27 Tuesday

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    鴨川ホルモー」の続編、「ホルモー六景」を読みました。今回は最初から面白かった。
    プロローグで安倍君が高村君に「ホルモーに携わる人の数だけ、いろいろあるだろう。」と語っていた通り、今回は京大青龍会以外の大学の面々やOB、OGら「ホルモー」にかかわる人々の恋と友情の物語です。

    長くなるので、気になったところだけ抜粋。

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    同志社大学黄龍陣


    ホルモーのベースとなる陰陽道には青龍、白虎、朱雀、玄武のほかにも方位が存在する。中心を表す方位・黄龍。
    ほろびてしまった「黄龍陣」が偶然にも復活を果たすまでのお話。

    京大青龍会の芦屋の元カノ・巴は一年浪人の末、念願の同志社に入学。ひょんなことから「horumo」と書かれた古い英文の手紙をみつける。どうやらそれは、現在同志社である京都の旧薩摩藩で行われたものらしい。

    見えない糸に引かれるように巴は「復活ニカンスル三条件」を果たすべく、たまたま居合わせた元彼・芦屋と神社に向かう。しかし、残りの2条件がまったくわからなかったのだが、実は偶然にも条件は満たされており、巴も知らないうちに「黄龍陣」は復活を遂げる。

    ほんと、芦屋って最低男だな。自分から誘っておいて彼女に見つかったのを巴ちゃんのせいにしたりして。巴ちゃん、こんなヘタレは叩きのめしておやんなさい。


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    丸の内サミット


    ホルモーにかかわったOB、OGの後日談。ホルモーにかかわるとその後も「オニ」がみえるものらしい。在学中、名勝負を繰り広げた井伊直子と榊原康は東京ではたらいていたが、偶然友人の紹介で再会することに。

    学生時代とは違い、うちとけて話すようになった二人だが、空中を漆黒の「オニ」が出現したのを目撃し、発生源をつきとめようとするのだが…

    そしてなぜか、黒ずくめの「オニ」を管理しているのが東京でのホルモー競技者たちらしい。そして「黒オニ」の発生は最高の守護神にして、たたり神である「あの神様」がかかわってりるらしい。

    このへんの謎は語られていないので続編が書かれることがあるのだろうか。そして、何百年かに一度、全日本ホルモーが開催されたりして。

    長持ちの恋


    「鴨川ホルモー」のエピローグでちょんまげ男・高村と付き合うことになった立命館白虎隊の会長、細川珠美。

    彼女がアルバイト先の料亭「狐のは」の蔵で見つけた長持ちには「なべ丸」と書かれた板きれが入っていた。思わず手が動いて板にあだ名の「おたま」と書きつける珠美。こうして時空を超えた不思議な文通が始まった…。

    実はなべ丸は織田信長につかえる小姓で、本能寺の変のとき討ち死にしてしまうんですが、それを知って珠美は必死に止めようとします。珠美の思いに打たれたなべ丸は、いつかきっと会いに行く。その時には「しるし」をつけてゆく。と書き残す。はたしてそのしるしとは…

    過去の人間と文通をするというのは他の本でも読んだことがあったのですが、やはり切ないですね。相手は過去にいて会うことはできないんですから。でも今回はちょっとかわいらしい展開でおわってよかった。空気読めないけど真摯な高村君もいいやつでした。

    今回は「鹿男あをによし」に登場した料亭・「狐のは」もが登場。あそこは「鹿男」でもわりと重要なところなので、今後もでてくるのでしょうか。

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    もっちゃん(ネタバレ)


    は、途中まで現代の安倍君と友達の話かと思いきや、実は大正時代の「安倍君」と作家梶井基次郎との交流の話。
    うまいことだまされました。「講和会議」だの、「女学生」だのとヒントはあったんですが。

    大正時代の安倍くんもホルモーにかかわっていたらしい。現代の安倍君となにかつながりがあるんでしょうかね?時代的にはひいじいさんくらいかな。芥川龍之介の小説「鼻」に興味を示していたところをみると大正時代の安倍君も鼻フェチらしい。

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    「鴨川ホルモー」→
    「鹿男あをによし」→
    「平将門魔方陣」の感想→
    ザ・万歩計→
    「プリンセス・トヨトミ」→
    「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」→
    「ザ・万遊記」→
    「偉大なる、しゅららぼん」→


    JUGEMテーマ:小説全般
    コメント
    こんにちは〜日月さん☆
    今月末に、鴨川ホルモーがついに文庫化らしいんですよ。映画の公開も近づいているし、きっとこれからまたこれを期にどんどん読まれそうな予感です。

    私はマキメさんの本ではエッセイが一番好きみたいなんです^^ THE万歩計 とかいう本なんです♪

    PS やっと「ヘタリア」読みました。面白かったんだけど、なんせ世界史にうといもんで、半分くらい話題について行けないという状態で、、、もっと勉強してからじゃないと駄目だな・・と・・・。
    日本のキャラが好きでした。
    あと、ときどき見にくいページがあって(印刷の方法かな・・・?) そことか、地図がついてるともっと良いのにな〜とも思いました。
    • by latifa
    • 2009/02/04 8:21 AM
    文庫化ですか。
    また読み返してみたくなりますね。映画ではオニがかわいくなりそうなのが残念です。茶きん絞りのままがいいんですが…
    マキメさんのエッセイも図書館で予約しました。また読んだら感想書きますね。

    ヘタリアはちょっと独特な部分があるので、賛否両論分かれるかと。でも世界史や地理に興味をもつきっかけにはいいマンガだと思います。
    • by 日月
    • 2009/02/04 11:41 PM
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    昨日は、ホルモー部員の勧誘がある葵祭でしたね。 ってことで「ホルモー六景」を読んだのでご紹介(^▽^;)>゛ こちらは、鴨川ホルモーの続編?外伝?鴨川(小)ホルモー・ローマ風の休日・もっちゃん・同志社大学黄竜陣・丸の内サミット・長持ちの恋の全6話。 文
    • クラムボンの蹄
    • 2009/01/29 9:39 AM
    ホルモー六景posted with amazlet at 08.01.16 万城
    • Roko's Favorite Things
    • 2009/01/29 7:58 PM
    映画「鴨川ホルモー」のヒット祈願、明神で サンケイスポーツ俳優、山田孝之(25)...
    • なりみの出来事
    • 2009/01/31 1:07 PM
    これ、興味がある人と無い人にわかれ……(続きを読む) 「ホルモー六景」 万城目 学「鴨川ホルモー」の続編、「ホルモー六景」を読みました。 今回は最初から面白かった。 プロローグで安倍君が高村君に「ホルモーに携わる人の数だけ、いろいろあるだろう。」と語って
    • あんドーナツ
    • 2009/02/01 7:38 AM
    「ホルモー六景」読みました! 「鴨川ホルモー」のサイドストーリーで、6つの短編からなる1冊です。 これ、面白いですね〜。 京都にまた旅行...
    • 心に残る本
    • 2009/07/08 9:15 PM
    万城目学さんの「鴨川ホルモー」の続編です。 「鴨川ホルモー」のメンバーもちらりち
    • はらやんの映画徒然草
    • 2011/12/08 7:46 PM
    「鴨川ホルモー」が面白かったので、続けて購入。こちらも面白い!  やはりこの著者の人物描写は面白い。
    • 快投乱打な雑記帳
    • 2011/12/13 12:41 PM
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