NHKドラマスペシャル 白州次郎 「1945年のクリスマス」

2009.03.07 Saturday

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    前回、「カントリージェントルマンへの道」では戦争を回避し、田舎で農業を営む次郎のもとに赤紙が届いた。
    今回驚いたのは、次郎にも「赤紙」が来ていたのですね。
    白州正子さんの当時の日記によれば「戦争に行くには年をとりすぎていた」とありましたから…
    次郎に農業を教えた青年に赤紙が届いたときになって
    泣き笑いの表情がアップになったシーンが悲しかった。

    やがて戦争は終わり、近衛文麿のもとへ復帰する次郎。
    早急に憲法草案をつくる必要があったが、なかなか早急に着手することができなかった。原作「白洲次郎 占領を背負った男」ではこのあたりの攻防が詳しく描かれているのですが、難しくてよくわかりませんでした(・_・;)。とにかく、GHQのいいように憲法がつくられたということらしいです。

    ところで新憲法には一人のアメリカ人女性がかかわっていたそうです。ベアテ・シロタ・ゴードンさんは日本育ちのアメリカ人で、女性の人権についての憲法草案にたずさわっていたのだとか。
    この人がいなければ日本女性の未来は変わっていたかもしれません。
    1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝
    1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

    そうこうしているうちに近衛文麿が戦犯として逮捕されることに。
    戦争犯罪人として裁かれるのをよしとしなかった近衛は自殺を図る。近衛の死後は吉田茂のすすめで終戦連絡中央事務局へ。
    ここから「従順ならざる唯一の日本人」として誇りある日本の再生をめざすことになります。
    有名なクリスマスのエピソードもちゃんと盛り込まれていました。
    当時、神のごとく恐れられていた元帥を叱り飛ばす気骨。
    もうひとつ、アメリカ人に「もっと勉強すれば英語がうまくなるよ」といったエピソードも入れてほしかった。

    正子さんの葛藤と青山二郎の弟子になるまでの話もよかった。そのころは「妻」「母」以外の「個」としての存在があまり認められていなかったし、女性たちもそこに価値を見出そうとしなかった時代です。
    でも正子さんは一人の人間として生きていくために葛藤し、時に次郎さんとぶつかりあい、カリスマの目利き、青山二郎の弟子になっることで「白州正子」を生きていこうとする。
    原作を読むと、次郎さんも正子さんもお互いのやっていることにほとんど興味がなかったそうです。でも目指すところは違っても、パートナーとしてお互い尊敬しあっていたというのが素敵ですね。

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    次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家
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    NHKドラマ白州次郎 第1回「カントリージェントルマンへの道」→
    NHKドラマ白州次郎 最終回「ラスプーチンの涙」→
    ドラマ原案 「白洲次郎 占領を背負った男」→
    「白州正子自伝」→
    コメント
    「日本の青空」という、憲法ができる時期のことを描いた映画を去年、観ました。
    これにもベアテ・シロタ・ゴードンさんが登場していました。
    劇場上映はされずに、自主上映のみの映画だったので、観た方は少ないかもしれません。
    憲法記念日近くなるとまた各地で上映されるかもしれませんので、機会があったらご覧ください。
    いい映画でしたよ。
    映画のホームページ↓
    http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/index.html
    日月さん、こんにちは・・・。
    私も赤紙が来たのはびっくりでした。
    そして、次郎が怒るのももっともだけど、でも、それでも、特権階級で逃れることが出来たのは、なんだかズルい・・・と思ってしまいました。
    そして正子さんの生き方も、理解出来ます。ただ、あのほとんどの人が生きるのがやっとで大変だった時代に、やっぱり、お気楽だなあ・・と思ってしまう自分がいました・・・。
    • by latifa
    • 2009/03/08 10:36 AM
    何故か、TBがはれないみたいなので、ここに書いておきます^^
    http://blog.goo.ne.jp/latifa/e/01babe3a07de0f9172a8c607004fc152
    • by latifa
    • 2009/03/08 10:39 AM
    牛くんの母さん
    ベアテ・シロタ・ゴードンさんは昔マンガになっていたのを見て知りました。
    「日本の青空」面白そうですね。
    きっと白州次郎の他にも名も残らない方々が敗戦の日本で頑張ってくれていたから今の日本があるのでしょうね。
    • by 日月
    • 2009/03/08 11:10 PM
    latifaさん
    たしかに何のコネももたない農夫の青年は「お国のために」死ぬしかなかったのに対して次郎は…と思うとせつないです。その分彼は自分の責任を果たそうとしたのかもしれませんね。
    なんにせよ今後の日本で「お国のために」人が死ぬようなことはあってはならないのだと思います。
    • by 日月
    • 2009/03/08 11:16 PM
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