「鏡の国のアリス」 広瀬正

2009.04.26 Sunday

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    「鏡の国のアリス」といっても、ルイス・キャロルではありません。左右が反転した世界に迷い込んだ男の人のお話です。

    主人公はいつもいく銭湯「日の出湯」に、いつもとおなじ男湯に
    入っていたつもりが、いつの間にかそこが女湯になっていた…
    警察に突き出されるものの、提出した書類の文字や、アパートの住所が存在しないことを不審がられた彼は、左利き研究者・朝比奈に預けられる。

    彼はそこですごすうちに、この世界がもといた場所とは鏡で写した世界のように逆転していることに気がつくのだが…
    鏡像の注釈と多次元の説明はすごく難解でした。
    どうやら完璧な対称の空間にある条件で存在すると次元を超えてしまうということらしいのですが…。

    科学的な説明よりも、異世界へ放り込まれた主人公が、その世界に順応するまでの様子は面白くよめました。入り込んだ世界は主人公にとって文字が鏡文字にみえる世界で、変化に戸惑ったり、順応して生活していく様子など、広瀬さんの作品は異世界側で実際に生活をする様子がとてもリアルなんですね。

    ルイス・キャロルの方の「鏡の国のアリス」も
    読んでみたくなりました。

    鏡の国のアリス (集英社文庫 141-D)
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    ●その他の広瀬作品
    マイナス・ゼロ
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    T型フォード殺人事件→
    タイムマシンのつくり方→
    コメント
    日月さん☆こんにちは
    浩一さんが、裏返しの世界に一生懸命順応しようとする所が面白かったですね。
    ウン十年前にこの本を読んでから、左右対称の建物を作ってはいけないという法則が気になってしょうがないのです。(#^.^#)
    • by Roko
    • 2009/04/26 6:53 PM
    Rokoさんへ
    最初、美容整形で「女になりたい」といったときはどんな話になるのかと思いましたが、あんな展開になるとは。
    次元の話や左右対称の話は興味深かったです。
    • by 日月
    • 2009/04/28 12:58 AM
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    鏡の国のアリス (集英社文庫 ひ 2-4 広瀬正・小説全集 4)posted w
    • Roko's Favorite Things
    • 2009/04/26 6:48 PM
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