「食堂かたつむり」 小川 糸

2009.05.25 Monday

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    食堂を舞台にした小説といえば、食事と働く喜びと癒しをテーマにした「かもめ食堂」が思い浮かびますが、「食堂かたつむり」は同じ食堂を舞台としていても、そのアプローチの仕方は全く異なります。

    ストーリー
    主人公の倫子は、恋人に荷物をすべて持ち逃げされ、たったひとつのこった祖母の形見のぬか床を手に、故郷に帰る。
    長い間不仲だった母に頼みこみ、実家の片隅で食堂かたつむりをオープンする。彼女のつくった料理はやがて評判をよび、人々に喜びを与えるようになる。


    料理を通じて生と死という厳粛なテーマを、やさしい料理と田舎の美しい風景をベースに書かれていて、読んでいて「癒される」というよりは「考えさせられる」に近いお話でした。
    終盤、かわいがっていた豚を主人公が自ら屠り、食材にかえていく場面は厳粛で神聖な雰囲気さえ感じられます。

    食べるということは他の生物の命をいただくこと。

    そんな当たり前なのに、忘れていた、あるいはフタをしてきた現実を改めて考えさせられる作品でした。


    ただ、ストーリーが少し強引な部分もあるかなと。
    私は料理が下手なせいか、ここまで料理に対して盲信的な主人公にいまいち共感できなかったし、いきなり奇跡的に人々を救う料理を作れるって設定や、親子の確執の溶け方もいきなりすぎる気もするんですが。。

    食堂かたつむり
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    コメント
    日月さん、こんにちは!
    この本、表紙といい、宣伝文句といい(泣けるとか、癒し〜って言われてましたよね)読む前に勝手に自分の中でイメージを作ってしまっていた事が、私がハマれなかった最大の理由だった気がします。

    >「癒される」というよりは「考えさせられる」に近いお話でした
     その通りっ!!!まさに、そういう本でした。

    PS 資生堂って、私の中では、日本の化粧品業界で一番ハイカラというか、洒落たイメージのある会社でした・・・。ソーダ水、すっごいソソられます・・・

    • by latifa
    • 2009/06/04 3:17 PM
    latifaさんへ
    どうしても「食堂」というとやさしいお話を想像しますが、なかなかハードな物語でしたね。

    奇跡の料理を作るのをうらやましいとは思いますが、いってみたいとは思いませんでした。そういった料理を食べるには、食べる側にも心構えが要求されるような気がます。

    あいにく行った日はソーダ水は確認できませんでした。またお金をためて行ってみたいと思います。(^^)latifaさんへ
    どうしても「食堂」というとやさしいお話を想像しますが、なかなかハードな物語でしたね。

    奇跡の料理を作るのをうらやましいとは思いますが、いってみたいとは思いませんでした。そういった料理を食べるには、食べる側にも心構えが要求されるような気がます。

    あいにく行った日はソーダ水は確認できませんでした。またお金をためて行ってみたいと思います。(^^)
    • by 日月
    • 2009/06/05 12:27 AM
    日月さん☆おはようございます
    「食堂かたつむり」という名前の割に、凝り過ぎの料理でミスマッチだなぁと感じました。
    自分が行くなら「かもめ食堂」の方がいいですねぇ。(#^.^#)

    「バベットの晩餐」みたいな感じを狙ったのだろうと思いますが、どうも下品な感じが気になりました。
    • by Roko
    • 2009/08/03 8:20 AM
    Rokoさんへ
    私も「かもめ食堂」の方が肩ひじ張らずに食事がたのしめると思います。
    「かたつむり」の方は作り手の必死さが伝わりすぎて、食べる方にも覚悟がいりそうなんですよね。(^^;)
    • by 日月
    • 2009/08/04 1:03 AM
    はじめまして。
    私も「食堂かたつむり」読んでみました。

    >ただ、ストーリーが少し強引な部分もあるかなと。
    この部分に激しく同意しちゃいました。

    TBさせていただきますm(__)m
    • by kiiro
    • 2009/12/31 10:09 AM
    kiiroさん
    コメントありがとうございます。
    この小説は好き嫌いが分かれるかとおもいます。
    料理のシーンは好きだけれど、ここまでとんとん拍子に行くとは思えないし、私はどうもこの作家の世界にはのめりこめないのです。(^^;)
    こちらかもまた遊びに行かせていただきます。これからもよろしくお願いします。
    • by 日月
    • 2009/12/31 10:09 PM
    こんばんは。

    >食べるということは他の生物の命をいただくこと。

    まさしく!と、分かってはいるんですけどねぇ^^;
    名前まで付けといて・・な感が拭いきれませんです。
    すももさんへ
    名前をつけたブタを食べることで命の大切さを書いたのはよかったのですが、ちょっと主人公がいい子すぎる感じなのがひっかかりました。
    私は屠られることを想像せず店の肉を買って食べる小心者でいいと思ってます。
    • by 日月
    • 2010/02/02 9:56 PM
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    う〜〜ん、想像していたのとは違った小説でした。自分とは、あまりなにか、こう・・・合わない本だったな・・・。正直、あまり好きな小説ではなかったです。
    • ポコアポコヤ
    • 2009/06/04 3:11 PM
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    • Roko's Favorite Things
    • 2009/08/03 8:15 AM
    食堂かたつむり(ポプラ文庫) (ポプラ文庫 お 5-1)ポプラ社 2010-01-05売り上げランキング : 41おすすめ平均 ただののほほん作品ではないです。食べるのかよ!Amazonで詳しく見る by G-Toolsエルメスーっ!!!!!!素敵なネーミングセンスをお持ちな作家さんだなぁ〜な
    • いつも読書人 
    • 2010/02/01 8:44 PM
    食堂かたつむり (ポプラ文庫) 小川糸 souiunogaii評価 とにかく料理がすごくおいしそう! 内容紹介 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を
    • そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)
    • 2010/04/12 11:21 PM
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