「ヨコハマ洋食文化事始め」

2009.06.27 Saturday

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    開港150周年の横浜は、常にあたらしい文化を取り入れてきた場所。その中でも「食」は富国強兵の政策と珍しモノ好きの日本人気質にあったのか、明治の世では様々な洋食文化が広まってゆきます。

    ・洋酒事情


    洋酒は比較的早く広まったようで、明治初頭にはビールやワイン・シャンパン等が出回り、中には粗悪なニセモノも多かったのだとか。洋酒であればなんでもいいともてはやされていたそうです。
    特にビールは人気が高く「ビア酒」と呼ばれ、健康飲料だと宣伝されていたとか。明治時代の広告の誇大広告って…(^^;)それもバンカラで破天荒な明治時代ならではかも。この時代、ピストルも公然と売ってましたからね。

    ・西洋料理のレシピ


    仮名垣魯文の「西洋料理通」は英国料理のレシピを翻訳した初の本格的西洋料理レシピ。分量の単位さえ現代に置き換えればいまでも十分使えそうです。実際に「新編懐古的洋食事情2」という昔の洋食をテーマにした漫画では、「西洋料理通」を使って料理を作る場面があります。

    昔の翻訳なのでポークソテーが「ホールク・コットレッツ」などど訳されていて、実際に作ってみないと何ができるかわからなかったようです。

    実際に本の中で紹介されているりんごの焼き菓子は今でも十分つくれそう。このころはりんごを煮るのにレモンではなくゆずの皮をつかっています。こっちの方がおいしそう。レシピに書かれている「丁字」はクローブの和訳らしいです。

    明治時代の洋食についての詳細な資料なので、この本を片手に「アイスクリン強し」や「新編懐古的洋食事情」などを読むと時代背景がわかりやすいかも。

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    ・こちらは戦後まもなくのレシピ集。サッカリン、ズルチンなど、いまではよくわからない材料が使われています。「中原淳一の幸せな食卓」
    明治時代の洋食事情「懐古的洋食事情1」
    明治青春菓子小説「アイスクリン強し」
    明治女性の波乱万丈な人生「義侠娼婦 風船お玉」→
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