「sweet aunt」 さとう さくら

2009.08.05 Wednesday

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    20代女子のリアルな恋と生活を描いた「スイッチ」「メルヘンクラブ」の作者・さとうさくらさんの「sweet aunt
    他の作品と同じく今どきの女子のリアルな日常ですが、今回は「家族」の物語が加わりました。でも、そこはさとうさくらさんらしく、家族との関係もベタベタせず、一定の距離感を保っています。

    事故で両親を亡くした実花。実は自慢だったパパとママは、貯金も年金もないフリーターだったため、路頭に迷いそうな実花は嫌っていたおばさんと一緒に住むことになる。美人なママに似ず、地味な風貌のおばさんを苦手に思っていたけれど、一緒に暮らすうちにおばさんが以前より身近な存在になっていく。

    おばさんと実花の距離感が好きです。べたべたしすぎず、恩着せがましくなくて。日本の家族システムだと、親戚の家に引き取られるというと遠慮や恩を感じなければならないようなイメージがありますが、それがこの2人にはない。実花も結構おばさんに言いたいことをいうし、おばさんも必要以上に甘やかさない。でも、ちゃんとつながっている。
    おばさんはいつも、私を見ないのに、見ていた。
    この文章が二人の関係をすごく表している気がします。

    その他、さとう作品によく登場する
    チャラくてヘタレな男子、無気力でいい加減な30男、
    主人公と性格も生き方も対照的な親友といったキャラクターたちもリアルで実際に街にいそうな感じです。

    sweet aunt
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    高校卒業目前にして、不慮の事故で両親を亡くしてしまった実花。無愛想な叔母の元に身を寄せ、自分なりの行き方を模索していく再生の物語。 とりあえずは平凡に幸せに暮らしていた少女が、一転して奈落の底へ落とされるような事態になり、哀しみにくれながらも再生しよ
    • かみさまの贈りもの〜読書日記〜
    • 2011/06/13 9:31 AM
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