Story Seller (ストーリー セラー) Vol2

2009.09.20 Sunday

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    近藤史絵さんの「サクリファイス」の外伝目当てでStory Seller Vol2を読んでみました。

    近藤史絵さんの「レミング」は「サクリファイス」に出てくる事件以前のお話で、自転車ロードレースチーム・オッジのエース、石尾とアシスト赤城が遭遇する事件について、エースとアシストの関係などが描かれています。Story Seller Vol1にも「サクリファイス」の外伝が載っているということなので、こんどはこちらもよんでみよう。(^^)

    もうひとつ、有川浩さんの短編「ヒトモドキ」も興味深かった。
    妖怪ヒトモドキに魅入られてしまった家族の物語。
    妖怪と言っても実は人間で、人に迷惑をかけることをまったく頓着しない叔母と同居することになったある家族。叔母はゴミ置場をあさっては「もったいないから」といって衣服やゴミを集めてくる。カビの生えたようなパンの耳を後生大事にもちあるき、子供たちにわけようとする。怖い、怖いです。(((; ゚д゚)))
    ゴミ屋敷を形成する妖怪ヒトモドキ。
    身内だから、迷惑をかけられてもなかなか縁を切ることができないのが怖いですね。日本て役にも立たない親族を後生大事にするところがあるから。注意も勧告も聞く耳を持たない妖怪ヒトモドキ。
    ある意味幽霊よりも恐ろしい存在です。有川さんはべた甘や自衛隊ものの他に、時々恐ろしい人間像を描くことがあるんですよね。「海の底」に出てくる圭介の母親もそうでした。ニュータウン内を支配していて、人を差別したりハブにしたりと平気でやってのける人間で、人の気持ちを理解できないというのは「ヒトモドキ」と共通する部分があって、こういう人間こそが世の中でもっとも恐ろしいんじゃないかと思います。

    Story Seller Vol2 2009年 05月号 [雑誌]
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    Story Seller (新潮文庫)
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    コメント
    おはようございます。
    Story Seller Vol1に載っているのは、「プロトンの中の孤独」。エースになる前の石尾の話を赤城の視点から書いています。
    これもいい話ですよ〜。
    牛くんの母さん
    ありがとうございます。Story Seller Vol1も絶対読みますね。今「サクリファイス」の続編も連載中だそうなのでこちらも本になるのが楽しみです。( ̄▽ ̄)
    • by 日月
    • 2009/09/20 10:27 PM
    えっ!!
    「サクリファイス」の続編もあるんですか!
    あれで終わりかと思ってました。
    びっくりです。
    これは、読まなくては。
    単行本になるのが待ち遠しいです。
    牛くんの母さんへ
    現在続編の「エデン」を雑誌連載中だそうです。もう脱稿されたそうなので本になるのが待ち遠しいですね。
    近藤さんのブログでは飼い犬の黒プードルやお仕事のお話も載っているのでおもしろいですよ。( ̄▽ ̄)
    • by 日月
    • 2009/09/22 11:36 PM
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    「Story Seller」1巻目は文庫になってから、購入しましたが、「Story Seller Vol2」は雑誌が出て即買いました。文庫より雑誌の方が、少し安いみたいで...
    • 心に残る本
    • 2009/09/20 8:58 AM
    Story Seller〈2〉 (新潮文庫)販売元:新潮社発売日:2010-01-28おすすめ度:クチコミを見る 「マリーとメアリー ポーカーフェイス」沢木耕太郎 沢木さんとお酒に関するエッセイ。吉行淳之介さんとお酒を飲み交わした事。飛行機の中で必ず飲むカクテルの話などを語る
    • 苗坊の徒然日記
    • 2010/09/24 1:21 AM
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