「100番めの羊」 今日マチ子

2009.11.01 Sunday

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    今日マチ子さんの描くもうひとりの女の子、なおみの物語「100番めの羊」。
    彼女は小さいときに修道院の前に捨てられ、やさしいシスターたちに育てられました。修道院育ちということでさぞや純粋で世間知らずな女の子かとおもいきや、なおみは実にいまどきの女の子らしい一面を持ち合わせています。後輩の前でいきがってタバコを吸ってみたり、嘘ばっかりついているだらしない男に恋をしたり、背伸びもしたいお年頃なんですね。

    でもなおみを育てたシスターたちは、厳しい信仰ではなくやさしさとユーモアでなおみを見守ってます。
    ふつう、娘がハヤシのような嘘だらけでヒモのような生活をして男にひっかかりそうになった場合、百言を尽くして止めようとするものですが、シスターたちはなおみの気持ちを尊重してハヤシとの仲を容認しています。
    シスターたちの「人は弱いから嘘をつくの。そして弱い人間には共に歩む者が必要なの。」というセリフがすてきでした。

    その他、なおみの周りの人たちは、かなり個性的。なおみが慕う自堕落な男ハヤシや、ハヤシの同棲相手の典子、なおみを異常に慕うセレブな後輩・西村カナなど。そんな人たちとの交流によって、これからのなおみは何を見つけてゆくのでしょうか。

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    ・気になる、でも近づけない、高校生の心理描写が絶妙。
    「みかこさん」
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