「アンハッピードッグス」 近藤 史恵

2009.12.25 Friday

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    パリを舞台にした近藤史恵さんの「恋愛」小説。
    だからといってやたらカッコよくてセレブリティでロマンチックなわけじゃなく、登場人物たちの心情や普通のパリの暮らしが実にリアルに描かれていいます。

    パリで暮らすマオとガクと飼い犬の弁慶。2人と一匹の暮らしにある日変化が訪れる。ホテルに勤めるガクが、置き引きにあった新婚旅行中の都築夫妻を家に連れてくる。手続きが済むまで部屋を提供することになり、4人の奇妙な共同生活が始まる。。

    マオとガクは幼なじみで、長く一緒にいるせいかお互いの気持ちの方程式みたいなものを飲み込んで、くっついたり離れたり、ちょうどいいけれども、どこか危うい距離を測って暮らしています。
    でも、そんなものを壊してしまいたい衝動にかられるときもある。
    そこへ都築夫妻という見知らぬ他人が同居することになり、マオとガクの生活も、都築夫妻の関係にも次第に変化がおこる。
    数日後、ホテルに移った妻・睦美さんが現れ「ガクさんと一緒に日本へ帰ります」と聞かされたマオは…

    それにしても浩之・睦美カップルはどうなんだろう。
    睦美さんいくら異国で不安な思いをしていたからって、ガクのアプローチにほいほいついていくってのはちょっと節操なさすぎでしょう。旦那の方もどういうわけかマオを気に入ってしまうし。
    こんなことで壊れてしまうようなら、きっと長くは持たないのでしょうね。

    ミステリのように最後の最後に意外な展開もあるのが
    ただの「恋愛」小説ではなくていいな。( ̄▽ ̄)

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    ●近藤史恵作品感想
    自転車ロードレースを舞台にした名作
    サクリファイス→
    エデン→

    ビターな恋愛
    「スタバトマーテル」→

    かわいいくて切ないミステリ
    「ふたつめの月」→
    「賢者はベンチで思索する」→
    「あなたに贈るキス」→
    「天使はモップを持って」→
    「モップの魔女は魔法を知ってる」→

    下町のシェフが解き明かすおいしそうな日常ミステリ。
    「タルト・タタンの夢」→
    「ヴァン・ショーをあなたに」→

    梨園の世界を舞台にしたミステリ
    「ねむりねずみ」→
    コメント
    諦めなければならない部分が多くて、切ない恋愛。
    こんな恋もあるんだなぁと思いました。

    TBが間違って届いたので、もうひとつのが返せません。
    お手数ですが再TBしてくださいますか。
    • by 藍色
    • 2010/01/05 3:56 PM
    藍色さん
    コメントありがとうございます。もういちどTB送らせていただきました。
    クールで凛としたヒロインがステキでした。人生後ろ向きなようでいて、結構したたかなところとかが好きです。
    • by 日月
    • 2010/01/06 1:32 AM
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    最初に人を好きになったときから、わたしは失う予感におびえている。 どんなに言葉と約束を重ねても、その予感はなくならない。 ミステリ...
    • 粋な提案
    • 2010/01/05 3:56 PM
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