ママの副業、スナイパー。『ママの狙撃銃』 荻原 浩

2010.01.11 Monday

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    『ママの狙撃銃』あらすじ


    東京郊外の一戸建てに住む・曜子はガーデニングが趣味で2児の母の、どこにでもいそうな普通の主婦。彼女が普通の主婦と違うのは、アメリカ人の祖父譲りの射撃の腕前から過去にスナイパーをしていたこと。

    娘のいじめ問題や、夫の転職問題で頭を悩ませるものの、平凡で幸せな生活を送っていた曜子にある日、「K」という男から電話がかかってくる。Kはアメリカ時代、祖父と仕事をしていたエージェントで、25年ぶりに仕事の依頼をしたいという…

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    主婦の知恵とスナイパー


    最初「ママの狙撃銃」というタイトルを見たとき「シリアル・ママ」のように子供を傷つけた連中に仕返しする話かと思ったのですが、娘のいじめ相手との対決は一部分だけで、ほとんどが曜子さんがスナイパーになった生い立ちや、家族の事情、「仕事」を引き受けるまでの過程がメインでした。

    「仕事」のときに分解した銃を食材に紛れ込ませてもちあるいたり、ぬか床に報酬を隠したりする主婦の知恵が生かされているのがおもしろかった。一見意外な組み合わせだけど、読んでいうくうちに主婦スナイパーってなんだか「ありえそう」って思ってしまいました。

    母親が自分の子供を守るために他人を傷つけるのは「スタバトマーテル」と似ていますが、私はこっちのお母さんの方が好きです。だって娘をいじめたヤツにショットガンを突きつけちゃうんだもの。いじめ相手がまたむかつくガキだったので、ここの場面、ものすごく痛快でした。

    私もいじめ体験があるので、いじめたやつらは痛い目見た方がいいし、なんだったら地獄に堕ちろ、といまでも思ってます。

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    荻原さんは「いじめ電話相談室」でもいじめ問題をとりあげてますが、いじめられる方は毅然として立ち向かわないと、いじめる方はどんどんエスカレートしてゆきますからね。

    その後、曜子さんはスナイパーとしての本能と、借金を背負った家計のためにもう一度「仕事」を受けるか悩むのですが…ラストのオチはちょっと切ない。

    家計のためにパートタイムでスナイパーを続けるっていうブラックなオチでもよかったんじゃないかと思う。

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    コメント
    曜子のたくましさが目に付いた作品でした。子供のためだとか、生計を立てるために、もう少し割り切ってスナイパーの仕事をやってほしかったですね。
    銃の隠し場所や持ち運びなど主婦ならではの知恵でしたね。確かにあれなら目立たないかも。でも下仁田ネギに隠したパーツはあとで臭いそうです。(^^;)
    パートタイムでスナイパーというのも見てみたいです。
    • by 日月
    • 2010/01/16 12:36 AM
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