2010.01.26 Tuesday

[映画]太陽がいっぱい

金城一紀さんの「映画篇」に出てくる映画を見ようシリーズ。
今回は「太陽がいっぱい」。

貧乏な青年トム・リプレーは友人の金持ちの放蕩息子フィリップをアメリカに連れ戻そうとするが、彼はいうことを聞かず恋人のマルジュや友人フレディと遊び呆けている。トムはフィリップを殺し、彼の財産、恋人を手に入れようと画策するのだが…。

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おしゃれでかっこいいクライム・ムービーでした。
ストーリーのオチは知っているものの、実際に映画そのものを見たことはなかったので、リプレー(「リプリー」ではない)が、どうやって犯罪を犯したか、どうやってそれを偽造したかが今回初めてわかりました。リプレーは、フィリップを殺害するまでは用意周到だったのですが、そのあと予想外の人物に怪しまれて、今度は発作的に殺人を犯してしまいます。それをまたすでに殺したフィリップの犯行に見せかけるために策を講じるのですがこれが結構ギリギリの行為で見ていてハラハラさせられます。

そしてあの有名なラストシーン。
全てを手に入れたリプレーと、発見されたフィリップの死体。
ラストに映る黒い帆のヨットが殺したフィリップを象徴していて、ふたりの関係がホモセクシュアルの暗喩していると、水野さんか淀川さんが言っていたけれど、確かにちょっと危うい感じもする。
フィリップの死体もずっと彼のそばを離れていなかったのも、ふたりの関係性を示したものなのかもしれません。

リプレーが市場を歩くシーンに挿入された魚の頭や天秤の映像や、イタリアの漁師(?)のセリフなど、その後のリプレーの姿を暗示しているような意味深なシーンがあったのもかっこよかった。

ちなみに、アラン・ドロンはこの映画で素足のまま靴を履いてましたが、石田純一が元祖じゃないのですね。(^^;)
セクシーさとかっこよさは当然アラン・ドロンの勝利ですが。


「映画篇」でも、原作のラストについて主人公が語る場面があるのですがどうやら原作は映画と違ったラストらしい。

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こちらはリメイクというより原作に沿った映画らしい。
見比べてみようかな。

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「太陽がいっぱい」原作本→
映画と原作は人物像も犯行現場も、有名なラストも違う。

Comment
この作品のアラン・ドロンは本当にカッコイイですよね。冷酷なブルーの瞳が印象的でした。
このリプリーシリーズは続編があって(主演はアラン・ドロンではありませんが)、実は捕まってないんですよね〜。
ちなみにマット・デイモンの「リプリー」を観ると、ちょっと幻滅します・・・(ジュード・ロウはカッコイイですけど)。
  • mayumi
  • 2010/02/14 00:52
mayumiさんへ
原作の解説を読んだところ、リプリーシリーズの続編があると知りましたが、映画でもあるのですね。しかし原作と映画がこんなに違うとは驚きです。アラン・ドロンの悲哀と野心に満ちた姿がとても美しかったです。

たしかに、アラン・ドロンを観た後にマッド・デイモンではもの足りませんね。「リプリー」の映画を観るかどうかは保留にしておきます。
  • 日月
  • 2010/02/15 22:36
はじめまして。慕情に引き続きTBありがとうございました。

>ふたりの関係がホモセクシュアルの暗喩していると

なるほどそういう解釈もできるのですね。沢山映画を観るのもいいですが、一度観た名画をもう一度深く掘り下げてみるのも大事なことだと思いました。
こちらこそ、コメントありがとうございます。名画はその時代背景や撮影時のエピソードなどを知ってからみると、また違った見方ができて面白いですね。
原作にも手を出してみたのですが、ラストが違っていたのに驚きました。
  • 日月
  • 2010/09/06 23:01





   
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