「トラッシュバスケット・シアター」 岩井 俊二

2010.04.02 Friday

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    ブロガーのあひるさんにおすすめしていただいた。「トラッシュバスケット・シアター」を読みました。映画監督、岩井俊二さんの映画にまつわるエッセイ。メジャーな映画から、マニアックで今では見ることも難しい映画、岩井監督の記憶の断片に残る名前もわからない映画まで紹介されています。

    内容もさすがに普通の映画紹介ではなく、ちゃんとタイトルがついているのにまったく別の映画の話だったり、(「トレマーズ」なんて内容ほとんど紹介していない)大部分が監督の想像の話だったりする。そしてこれがまた面白い!もはや映画のエッセイではなく、映画をモチーフにした短編小説といってもいいかもしれない。
    「宇宙戦争」からはノストラダムスの大予言の新解釈が飛び出し、「ロレンツォのオイル/命の詩」ではノンフィクションに対抗したオリジナル怪獣、サボテンガーを生みだし、「キングゴング」では映画に出かける時に事故にあった時のエピソードから映画「Love Lette」の着想を得る話など。

    映画のエッセイだけではなく、連載当時、撮影していた「Love Letter」や「スワロウテイル」の撮影裏話もあり。

    金城一紀さんの「映画篇」でもそうだったけれど、映画にまつわる小説やエッセイを読むと、どうしてもその中の映画が見たくなります。またうれしい宿題ができちゃったな。

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    コメント
    おお、琴線にhitしたようで嬉しいです!懐かしいですねサボテンガー(笑)。
    あと、『打ち上げ花火』撮影中の小学生男子たちの話とか、「辛口辛口批判批判」とか(ネット上でそういう人を見かけるたびに思い出してしまいます)、印象深いエピソード満載ですよね。
    私も久しぶりに読み返したくなりました。
    あひるさんへ
    すっごい!楽しい!ご本人は謙遜されてないような文ですが、伯父さんの映画館の話なんて、映画監督として最高のエピソードじゃないですか。
    しかし、そろそろ岩井監督の新しい長編映画が観たいですね。
    • by 日月
    • 2010/04/03 2:54 AM
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