「シアター!」 有川 浩
2010.04.19 Monday
小劇団の実情をコメディタッチで描く有川浩さんの「シアター!」以前友人が小劇団スタッフをしていて、ギャラなしの悲惨な内情を知っていたので、これはかなり、実情を描いている作品だなと思いました。
借金だらけの小劇団・シアターフラッグの存亡をかけた挑戦が始まる。劇団主宰の弟・巧に泣きつかれ、まっとうな社会人の兄・司が出した条件は借金の肩代わりする変わりに、2年の期限付きで返済すること。そしてそれができなければ劇団を解散させるというものだった。
才能はあるが泣き虫で末っ子気質な主宰・巧、シアターフラッグの舞台に魅かれて入団したプロの声優・羽田千歳、看板女優の牧子、熱血担当の黒川など、劇団の個性的な、でも経済観念のまったくない連中を相手に劇団の経理に大ナタを振るう司。しかし、小劇団というしくみは世間一般の経済観念がまったく通用しない!
プロの声優である千歳を広告塔にしてのプロモーション、脚本の早期提出、チケット販売の見直し、物販の充実など、司の改革により公演「掃き溜めトレジャー」は異例の前売り販売数を記録した。
いよいよ舞台の幕があき、順調に入場者数を増やしていったシアターフラッグだったが、公演中に次々とトラブルが降りかかる。
はたして無事に公演を成功させ借金を返済することができるのか…
昔、小劇団のチラシを作っていた知人は、やはりノーギャラが当たり前だったそうです。(それなのに普通の仕事以上にリテイクがあったり。)確かに小劇団というのは「芸術活動」とう名目の素に普通の経済観念があまり通用しない世界だと思います。
そんな「非日常世界」に、司が日常的な経済観念を導入するところで日常と非日常世界とのギャップが浮き彫りになったところが面白かったです。( ̄▽ ̄)
ただ、残念だったのはラブ要素が皆無だったのと、劇団員ひとりひとりのキャラクターが気薄だったところかな。もうちょっとページ数があれば司、千歳、巧、牧子あたりの恋愛がおもしろくなりそうだったんだけど。ここは続編に期待かな。まだ借金返してないしね。
それにしても読んでいて思ったのはヘタレな弟、巧と真面目な兄・司の兄弟が「ヘタリア」のイタリアとドイツに見えてしまうんですけど。。
こちらも小劇団を舞台にした小説「下北サンデーズ」。
弱小劇団のサクセスストーリーです。
・空飛ぶ広報室
・明日の子供たち
・旅猫リポート
・ほっと文庫 「ゆず、香る」
・クジラの彼
・ラブコメ今昔
・阪急電車
・海の底
・空の中
・レインツリーの国
・三匹のおっさんふたたび
・三匹のおっさん
・キケン
・ヒア・カムズ・ザ・サン
・シアター2!
・フリーター、家を買う。
・植物図鑑
・県庁おもてなし課
レビューポータル「MONO-PORTAL」
借金だらけの小劇団・シアターフラッグの存亡をかけた挑戦が始まる。劇団主宰の弟・巧に泣きつかれ、まっとうな社会人の兄・司が出した条件は借金の肩代わりする変わりに、2年の期限付きで返済すること。そしてそれができなければ劇団を解散させるというものだった。
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「シアター!」あらすじ
才能はあるが泣き虫で末っ子気質な主宰・巧、シアターフラッグの舞台に魅かれて入団したプロの声優・羽田千歳、看板女優の牧子、熱血担当の黒川など、劇団の個性的な、でも経済観念のまったくない連中を相手に劇団の経理に大ナタを振るう司。しかし、小劇団というしくみは世間一般の経済観念がまったく通用しない!
プロの声優である千歳を広告塔にしてのプロモーション、脚本の早期提出、チケット販売の見直し、物販の充実など、司の改革により公演「掃き溜めトレジャー」は異例の前売り販売数を記録した。
いよいよ舞台の幕があき、順調に入場者数を増やしていったシアターフラッグだったが、公演中に次々とトラブルが降りかかる。
はたして無事に公演を成功させ借金を返済することができるのか…
小劇団の実情をリアルに描く「シアター!」
昔、小劇団のチラシを作っていた知人は、やはりノーギャラが当たり前だったそうです。(それなのに普通の仕事以上にリテイクがあったり。)確かに小劇団というのは「芸術活動」とう名目の素に普通の経済観念があまり通用しない世界だと思います。
そんな「非日常世界」に、司が日常的な経済観念を導入するところで日常と非日常世界とのギャップが浮き彫りになったところが面白かったです。( ̄▽ ̄)
ただ、残念だったのはラブ要素が皆無だったのと、劇団員ひとりひとりのキャラクターが気薄だったところかな。もうちょっとページ数があれば司、千歳、巧、牧子あたりの恋愛がおもしろくなりそうだったんだけど。ここは続編に期待かな。まだ借金返してないしね。
それにしても読んでいて思ったのはヘタレな弟、巧と真面目な兄・司の兄弟が「ヘタリア」のイタリアとドイツに見えてしまうんですけど。。
こちらも小劇団を舞台にした小説「下北サンデーズ」。
弱小劇団のサクセスストーリーです。
中古価格 |
有川作品感想
・空飛ぶ広報室
・明日の子供たち
・旅猫リポート
・ほっと文庫 「ゆず、香る」
・クジラの彼
・ラブコメ今昔
・阪急電車
・海の底
・空の中
・レインツリーの国
・三匹のおっさんふたたび
・三匹のおっさん
・キケン
・ヒア・カムズ・ザ・サン
・シアター2!
・フリーター、家を買う。
・植物図鑑
・県庁おもてなし課
レビューポータル「MONO-PORTAL」
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私は北海道に住んでいるので、小劇団の舞台っていう存在自体があまり知りませんでした。
本当に、大変なんでしょうね〜。
って言うところもこの作品を読んで分かりました。
ラブ要素、なかったですがこれから生まれそうですよね^^
話自体も続きそうですし、続編が出てほしいなと思います。
「下北サンデーズ」も未読なんです。
読みたい読みたいと思っている間に時間が経ちました・・・