「高原王記」 仁木 英之

2010.04.24 Saturday

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    僕僕先生」で美少女仙人と唐時代のニート青年との冒険を描いた仁木 英之さんが描く、架空の王国を舞台にしたファンタジー小説「高原王記

    物語は高原の国々(三リン国)を妖魔から守る最高の戦士は「英雄」とよばれ、山の精霊と盟約を結び命尽きるまでともに戦うことを誓う。英雄タンラは厳しい修行の果てに精霊ジュンガと盟約を結ぶが強大な力を持つ光の術師によって心を壊されてしまう。
    高原に危機が迫る時、タンラに思いを寄せている竜人の娘・ファムは大総官王の啓示により大総官王の息子と婚姻し、世界を救うとされる英雄を生むことになる。

    「僕僕先生」のほんわかした雰囲気から一転して、正当派なハイ・ファンタジーです。「僕僕先生」のイメージで読むと混乱します。そんでちょっと異世界の描写が弱い。三リン国の人々や聖者、英雄、彼らと契約を結ぶ精霊についてもイメージ不足というか、世界観がいまいちよくわからない話でした。設定は面白いとは思うけれど、主人公が誰なんだかもわからない。
    唐時代舞台にした「僕僕先生」は時代の制限があっても自由な筆致で面白かったのに、架空の国の「高原王記」ではその自由さが逆に失われてしまっています。正直、「僕僕先生」と同じ作者が書いたとは思えない出来ですねえ。(^^;)


    高原王記
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