2013.02.11 Monday

現代のテクノロジーはSFの「未来」に限りなく近づく

現代テクノロジーの発展は、昔、SFで描かれたレトロフューチャーの世界を、すでに追い越す技術が開発されています。ロボットは一部実用化され、翻訳システムやネットワークにより遠くの人間とのコミュニケートが可能となりました。あと実現化されていないのは宇宙進出と深海開発とタイムマシンくらいでしょうか。
科学や理系にうとい私でも、現代のテクノロジーがむかし夢見た「未来」に近づきつつある、と感じずにはいられません。

●SFに影響をうけた人が、SFに描かれた未来を創りだす
この映像は、サイバー攻撃をリアルタイムに可視化、警告を発するサイバー攻撃アラートシステム「DAEDALUS」の映像です。わかる人にはわかりますが、実はこれ、攻殻機動隊の電脳空間のデザインと驚くほど似通っているんです。
これはきっと、攻殻機動隊を知っている人たちが製作者の中にいると推察されます。
ほかにも、開発段階ではあるもの、攻殻機動隊の光学迷彩も制作されおり、攻殻機動隊の電脳世界が、間近に迫っている感じがします。

かつて、鉄腕アトムやガンダムをみた人たちがロボットをつくり、
攻殻機動隊を観た人たちが光学迷彩や電脳システムをつくりだしていく。
想像したものは、やがて形になっていく。現代はその過渡期なのかもしれません。




「攻殻機動隊の世界は実現できますか?」 研究者に聞きました | BLOG 未来館のひと



●マザーコンピューターの失墜
一方、テクノロジーがSFに追いつこうとする現代では、昔のSF小説や漫画によくみられた設定も通用しなくなるかもしれません。その一例が「マザーコンピューターが人間を支配する」ではないでしょうか。

竹宮恵子先生の名作SF「地球(テラ)へ… 」は、ミュウと呼ばれる超能力者と人間を支配するマザーコンピュータとの戦いを描いており、その世界では「マザー」と呼ばれるコンピューターは、神にも等しい力を保有し、人間たちを管理しています。

柴田昌弘先生の「フェザータッチオペレーション 1」は、事故で損傷した脳機能をスーパーコンピューターに移植した少女が登場します。本体(コンピューター)との中継用のボックスをいつも持ち歩かないと生命が維持できないという設定でした。人間の脳の処理機能をコンピュータに移した場合、今でもやはり大規模なものになりそうですが、今だったら中継ボックスは携帯レベルでいけそうですね。

しかし昨今、インターネット、分散処理、クラウドコンピューティング全盛の現代では「ひとつの大きなコンピュータ」よりも、機能の差異は多少あるものの「小さなたくさんのコンピュータ」が当たり前になってきました。映画「マトリックス」でも登場するのも「ひとつの大きなコンピュータ」というより、上下関係はあるものの、集合体としてのシステムでしたし。

大きなコンピュータ自体は地球シュミレータのように、大規模な演算システムとしてのは残るでしょうが、「一つの大きなコンピューターが、世界を支配する」という懐かしいSFの設定は、もう現代では通用しなくなるのでしょうね。
逆に、ネットワーク世界に慣れた現代人を納得させる「マザーコンピューターが人間を支配するSF」があったら読んでみたいものです。

SFを追い越してしまった現代のテクノロジー。
これから、どんな未来になっていくのでしょう…。

地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)
竹宮 惠子 スクウェア・エニックス


フェザータッチオペレーション 1
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Blu-ray Disc BOX 1
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