「笑いの果てまでつれてって」 西田俊也

2010.05.22 Saturday

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    売れない漫才師がひょんなことから、北海道で漫才をするために北の果てを目指す、お笑いロードノベル「笑いの果てまでつれてって

    売れない漫才師、ミナミは稚内で介護士をしている昔の仲間マリから「正月に老人ホームで漫才をしてほしい」と依頼を受け、元バイト仲間の京子を連れて元の相方をさがすことに。

    売れない漫才師、ミナミ、元相方でゲイのサカイ。ミナミの父でもとテキヤのハツオ、なりゆきで彼らと行動をともにすることになった京子。
    仲間だった漫才師のお笑いグランプリ出場を観るためにテレビ局に潜入、途中車を盗んだり盗まれたり、実家が火事になったりと旅の途中でさまざまなトラブルに見舞われながら、4人は北を目指す。
    それぞれが北へ向かう、「本当の理由」を抱えながら…

    小説よりも映画向きの話という感じ。
    映像ではなんとかなりそうだけれど、小説だと、説明不足で消化しきれない箇所にモヤモヤする。主軸となる「売れない漫才師が北を目指す途中のバタバタ劇」は面白いんですが、最初から登場している旅の仲間、京子が変なところで途中退場したり、いきなりミナミの婚約者がでてきたり、話がまとまらない部分が多かったのが残念。最後の方でいろいろ詰め込みすぎな気もする。

    漫才師という職業の光と闇、人を笑わすことの難しさ、仕事のない漫才師の悲哀などが伝わってきたので、お笑いファンとしては彼らの裏側がちょっと垣間見れた気がしてよかった。
    この本を読むと、テレビにでている芸人さんたちが厳しい戦いを勝ち抜いてきた人たちなのだと感じます。
    だからと言ってミナミとサカイが負け組とも言い難いんですが。
    ラストの漫才は、彼らの旅の集大成ともいえる作品で、これはぜひ、実際に映像で観てみたくなりました。

    笑いの果てまでつれてって
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