2010.07.13 Tuesday

「おちくぼ姫」 田辺 聖子

「おちくぼ姫」というお話は、平安時代、継母にいじめられていた姫君を見染めた貴公子が救い出して幸せになるという、まさに「日本版シンデレラ」のような物語。

古典と言っても、作者の田辺聖子さんが現代風に解説・アレンジを加えてくださっているので前知識なくても楽しめます。

「源氏物語」は超がつくほどの上流貴族ですが、「おちくぼ姫」のお話にでてくるのはやや中流の貴族たちなので、そのせいか喜怒哀楽が激しいし、けっこうお下品な表現とかもでてきます。

それがちょっと人間らしくて笑ってしまったり。人間のやってることなんて千年前も今もあんまり変わらない。

でも主人公である姫君はどこまでも美しくて人を恨んだりしません。その分お付きの女房の阿漕や夫になる少将たちが姫に代わっていじめていた北の方(継母)をいじめ返すところが痛快でした。

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「薔薇の雨」→
「孤独な夜のココア」→
「ほどらいの恋」→
「芋たこなんきん」→
「ジョゼと虎と魚たち」→

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田辺聖子 『おちくぼ姫』(角川文庫)、読了。 おせいさんによる『落窪物語』の現代語超訳。 平安時代のシンデレラ物語というのは、言い得て妙ですね。 おせいさんが相応の手を入れているようなのです...
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