「金魚生活」 楊 逸

2010.08.07 Saturday

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    前から読みたかった中国出身の芥川賞作家・楊逸さんの作品です。「金魚生活」は中国の一般女性の恋と家族関係を異国でのカルチャーギャップを交えながら書かれています。

    「金魚生活」 あらすじ


    主人公の玉玲はレストランで働いている。仕事は金魚の世話。中国では金魚は「ジンユ」、「金余」と発音が同じで、縁起のものとして扱われている。

    夫を亡くしたさみしさから不眠症に陥った玉玲を救ったのは店から(死にそうだということで)譲り受けた金魚・黒宝と、不器用で武骨なむかしなじみの周彬の存在だった。周彬の愛情にとまどいながらも彼と同棲することになる玉玲。
    やがて玉玲は日本に住む娘・珊々の出産の手伝いで日本へ。言葉も通じず、物価の高い日本の生活にとまどう日々を送る。

    そんなとき、娘から「日本で再婚して、日本に住まないか」と提案される。周彬のことを娘に話せないまま、日本人と見合いをすることに。やぼったい同棲相手との生活と金魚の世話と、日本で再婚して娘や孫の近くで暮らす生活。その二つで思い悩む玉玲は…。


    なかなか知ることのできない、中国の普通の人々の生活や、心情、そして日本と違う習慣の違いなどが描かれていて興味深かったです。「生の魚(刺身)をたべさせられる」のは、日本ではおもてなし、お祝いですが中国の人にとってはお腹をこわす料理として認識されているんですね…

    生活習慣の違いはあったけれど、女性をとりまく恋や打算、悩みなどは、日本も中国もあまり違いはありませんでした。

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    楊逸作品感想
    「おいしい中国―「酸甜苦辣」の大陸」→

    表紙の写真は蜷川実花さん。鮮やかな色合いです。

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