「太陽のパスタ、豆のスープ」 宮下 奈都

2010.12.23 Thursday

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    「太陽のパスタ、豆のスープ」あらすじ


    結婚二ヶ月前で突然婚約破棄された「あすわ」。
    人生のどん底を経験し、目の前が真っ暗になったあすわは、風変わりなおば・ロッカさんに、やりたいこと、楽しそうなこと、ほしい物を「ドリフターズ・リスト」として書きだすことを勧められます。

    ドリフターズリスト


    「ドリフターズ」って「漂流者」って意味なんですね。どうもカトちゃんケンちゃんのイメージが強いけれど。(^^;)
    とにかくまあ、最初は嫌々リストを書き、リストの内容を実践していくうちに、今まで自分が見えなかったもの、見ようとしなかったものがなんなのか、そしてそれから自分は何をしたいのか、そんな風に考えるようになります。

    そんな時、ロッカさんに紹介された青空マーケットで同僚の郁ちゃんのが豆のスープの店を出しているのに出会い、同僚の意外な顔に驚きつつ、郁ちゃんの豆料理に「なにか」のヒントを得たあすわは、自分にとっての大切な「豆」をさがそうとします。

    リストにやりたいことを書く」っていうのは、頭の中にあったものをいっぺん出して整理できるので、仕事でも、プライベートでも使っています。あすわもリストを書いていくうちにだんだんと内容がより具体的になっていくことで、生活の様子が変わっていくんですね。

    毎日を、ていねいに


    「毎日鍋を使う」とリストに書き入れ、料理をつくることにしたあすわ。その料理には恋愛成就の奇跡なんかおこらないごく普通の料理だけれど、毎日食事をつくるのってすごく大変ですごく大事なことだと思う。で、たいていロッカさんがやってきてご相伴に預かるんだよな(^^)

    あすわのお母さんの「毎日のごはんがあなたを助ける」って言葉が深い。

    主人公あすわは、突然起こった不幸に対処できず、いろいろとあがきながら「自分にはなにも持っていなかったし、何もなかった」と気づきます。

    でも、それに気づけるってすごいことなんじゃないかな。たいがいの場合、そんなことを考えずに流されていった方がラクなんですから。

    風変わりでいつもひょうひょうとしているロッカさん。どこか「かもめ食堂」や「めがね」などの映画のもたいまさこさんのような雰囲気。こんな人になりたいなあ。

    太陽のパスタ、豆のスープ
    宮下 奈都
    集英社
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    宮下奈都 作品感想


    「メロディ・フェア」→
    「誰かが足りない」→

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    • 2010/12/26 10:11 PM
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    • 空飛ぶさかな文芸部
    • 2011/03/09 2:18 AM
    結婚式目前に婚約破棄された女性の再出発を描く。 宮下の世界がよく出た作品。    【送料無料】太陽のパスタ、豆のスープ [ 宮下奈都 ]価格:1,470円(税込、送料別) 明日羽は、突然婚約破棄を言い渡される。 叔母のロッカに言われてドリフターズリストを作成する。
    • りゅうちゃん別館
    • 2012/11/07 9:14 AM
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