「「自分」から自由になる沈黙入門」 小池龍之介

2011.03.02 Wednesday

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    もう、怒らない」から小池龍之介さんの著書にハマっています。日常のイライラやストレスから自由になるためのノウハウを仏道(仏教ではない)の教えを通して、やさしくやわらかく書かれています。

    自分のことばかりしゃべってしまったり、人やモノに対して上から目線で否定してみたり、不幸自慢をしてみたり。それらはすべて「自分」を守り、自分をよくみせようとする行動なのです。

    人は無意識のうちにも様々な方法で「自分」を守り、アピールをしています。それが高じると「あなたの為だから」と相手を無理やり変えようとしたり、自分の話ばかりをして相手を不快にしたり、自分自身も欲が蓄積して心身にも影響がでてしまいます。

    「自分」から自由になる沈黙入門では他人や本人の「自分」との対処法を教えてくれています。

    困った人には「お嬢様ことば」でやんわりと


    自分のことばかりしゃべる困った人には、お嬢様ことば「さようでございますか」と相槌をうつと話の腰をスムーズに折ることができ、不快感を与えないそうです。お嬢様ことばが気恥ずかし場合は「さようでございますか」、「そうなんですか」を疑問形にするといいのだとか。

    「自分」が濃くなりすぎて、他人に対する怒ることへの対処法も。

    これは「もう、怒らない」でも書かれていたのですが、自分の感情を「自分は今、怒っている」と第三者的に冷静に分析する、他人の言葉へ傷つきそうになったら「これはただの言葉」と念じる。

    他人から発せられた言葉は、ただの音にすぎなくて、それをどう料理するかは私たちの精神システム(不幸に考えがちの)の問題なので、そうやって最初の段階に戻すことで不幸や怒りのシステムを制御することができるのだそうです。

    わたしも怒りっぽいく、他人の言葉に傷つきやすいので、そのたびに「これはただの言葉だ。」と念じるようにしています。そうするとちょっとラクになります。

    「自分」から自由になる沈黙入門
    小池 龍之介
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    不幸自慢は、蜜の味


    名作ファンタジー「十二国記」。登場人物の鈴は不幸自慢ばかりして、自分を変えようとはしませんでした。けれど大切な人を亡くすことによって、そんな「不幸の中の幸福」を感じていた自分に気がつきます。

    同じく登場人物の祥瓊も「わたしは不幸だと思うことって、私は幸福だと思うのと同じくらい、気持ちいいことなのかもしれない。」と語っています。

    作者の小野不由美さんは大学で仏教を学んでおられたので、こうした仏道的な思想を物語に取り入れていったのかなと、ふと思いました。

    風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
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