「メロディ・フェア」 宮下 奈都

2011.05.08 Sunday

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    宮下奈都さんの描く、普通の人たちのなにげない日常「メロディ・フェア (ポプラ文庫 日本文学)」。

    「メロディ・フェア」あらすじ


    ふるさと福井に戻り、ビューティーアドバイザーとしてショッピングモールに配属された結乃は、化粧品、特に口紅が好きで、人をキレイにするこの仕事が好きなのだが、なかなか売上を伸ばせない。

    また、家族の中でひとりだけ化粧が好きというのも、父親が化粧がハデな女性と出て行ったという過去があるせいか、妹・珠美ともちょっとうまくいっていない。

    そんなとき、毎日店内に「メロディ・フェア」が流れる時間に通り過ぎる厚化粧の女性が幼なじみのミズキだと知る。久しぶりに会ったミサキから、「世界征服を手伝ってくれないか」と、よくわからない提案を持ちかけられる…

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    普通の人々の、まいにち


    毎日を一生懸命生きながらも、コンプレックスや人間関係に悩んだりする日々を送る結乃は、読者である私たちと等身大な感じがして好感がもてます。

    美容カウンターに嫁のグチをこぼし来るだけのおばさんとか、ほんとにいそうですね。(^^)

    でもそんなおばさんの話を聞いてあげて、少しでもきれいにしてあげたいと思う結乃の努力が身を結んで、おばさんは忌の際の亭主を送るために口紅を買いに来るんです。このエピソード、好きです。

    メイクが得意ではない私からみるとビューティーアドバイザーの人って怖い印象があります。
    昔、強引なセールスで売りつけられた印象があるせいか、カウンターに座っただけで高い化粧品を売りつけたり、ひょっとしてメイクが下手な自分を笑われているんじゃないかというコンプレックスがアタマをもたげたり、とにかくあまりいい印象はありませんでした。

    でも「メロディ・フェア」の結乃は、その人にあったメイクで人をキレイに幸せにすることを目標にしているんですね。そうか、こういう職業の人はそんな思いで仕事をしているのかと思うと、今まで怖かった美容部員さんたちも親しみやすく感じられそうです。

    ただ、ちょっと登場人物たちの性格が分かりづらかったというか。先輩の馬場さんも意地悪なんだか、親切なんだか最後までわからなかったし。他の人達の性格も今イチつかみにくい。
    確かに、普通にいきている人たちは、いろんないい面も悪い面も、両方持ちあわせているのだけど。

    メロディ・フェア
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    宮下奈都 作品感想


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    コメント
    こんばんは^^
    私も化粧をしないので、結乃のような仕事は絶対に出来ないと思います^^;
    そして同じくカウンターに座るのが怖いです。
    就職するのを機に、以前カウンターに座った事があるのですが、いろいろ聞かれても良くわからなかったので「それでいいです」としかいえなくて、出来上がったメイクがいいのか分からずそのまま買ったって言う事がありました。もう座りたくないです^^;
    でも、結乃のような人に化粧してもらえたらいいですよね^^
    • by 苗坊
    • 2011/05/09 9:59 PM
    苗坊さんへ
    化粧品のカウンターも、昔ほど強引ではないようですが、やっぱりああいうところにいくのは勇気がいりますね。結乃のような美容部員さんにあたればいいのですが(^^;)
    悩みながらも好きな仕事をきちんとこなそうとする結乃は好感がもてます。
    宮下奈都さんのふつうの人々の話は読むとちょっと元気になれます。
    • by 日月
    • 2011/05/10 1:31 PM
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