2011.11.12 Saturday

台湾を舞台にした、兄弟のちいさな冒険 [映画] トロッコ

芥川龍之介の小説「トロッコ」をベースに台湾で撮られた映画「トロッコ
こころをぎゅうっと、つかまれるような映画でした。

夏休み。敦と凱(とわ)の兄弟は、死んだ父親の故郷、台湾を訪れる。
そこで初めて出会うおじいちゃんと、台湾の田舎の風景。廃線となったトロッコ。

「トロッコ」あらすじ


「トロッコ」は、ただの少年たちのひと夏の冒険譚ではなく、実に様々な人間模様や感情が交錯していきます。
敦は父親不在不安や悲しみに影響され、不安定なこころをもてあまし気味の少年でしたが、村での生活や、おじいちゃんとの交流、トロッコに乗る青年との交流で少しずつ明るくなっていきます。

けれど、大人たちは様々な問題を抱えており、お母さんは、仕事と子育てのつらさや夫を亡くした悲しみから、お兄ちゃんの敦に厳しくあたってしまうしまいます。

ある日、お母さんとおばあちゃんとの会話を聞いてしまった敦は、弟ともに家を飛び出してトロッコに向かう。
おじいちゃんが「日本につながっている」と話したトロッコで、日本の家に帰るために…。

少年の成長と、台湾の中の「日本」


敦と凱のトロッコでの冒険が子どもらしくてよかった。好奇心からトロッコで山奥に向かい、下り坂でのスピード感にワクワクしたり、山奥に住むおじいさんの姿に怖くなって逃げ出してしまったり、歩き疲れて弟が泣いちゃったり。

お兄ちゃんの敦は、弟を励ましてなんとか家に帰り着くけれど、お母さんに会えた時、今までためていた感情が一気に爆発して大泣きします。このシーンは、こちらももらい泣きしてしまいました。

また、「トロッコ」では、日本と台湾のかつての関係についても描かれています。かつておじいさんは日本名をもち、日本人と生活していました。けれど戦争が終わって日本は台湾を捨てざるを得なくなり、かつて日本のために尽くした彼らは顧みられることはなかったのです。

だったの「日本は遠くなってしまった」という台詞が切なかった。

映画を観て感じたのは「日本が捨ててしまったものを、台湾はずっと大事にしてくれている。けれど日本はそれを忘れてしまっている」のじゃないかと。

それがなんなのか、うまく表すことはできないのですが。
なんだかそんな風に感じました。だから、震災の時、他の国より破格の義援金が集まったのかもしれません。

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お母さん役は朝ドラ「カーネーション」の主人公・尾野真千子さん。「カーネーション」とは違い、夫の死に悲しみ、子育てに悩む母親役を演じています。

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台湾映画感想


「非情城市」→
「藍色夏恋」→
「KANO 1931海の向こうの甲子園」→
「百点恋歌」→
「台北カフェ・ストーリー」→
「台北に舞う雪」→
「海角七号 君想う、国境の南」→
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Comment
日月さん☆おはようございます
子供の頃の事を色々と思い出しちゃいましたねぇ。
あの景色、忘れられません。
  • Roko
  • 2011/11/12 08:12
子供のころのワクワクや、怒り、不安をうまく表現出来なかったり、こういうこと経験あるな〜と思いながら観てました。
台湾の風景が本当に美しくて、日本が無くしてしまったものが大事にされている気がしました。
  • 日月
  • 2011/11/13 22:56





   
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 急死した台湾人の父親の遺灰を届けるために、敦は弟と母親と一緒に、台湾の小さな村
  • Roko's Favorite Things
  • 2011/11/12 8:08 AM

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