[映画]しあわせのパン

2012.02.15 Wednesday

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    ほっこりと、幸せな気分になれました「しあわせのパン

    洞爺湖のほとり・月浦にカフェ・マーニを営む水縞くん、りえさん夫妻と、周囲の人々、訪れるお客さんたちとの交流を、四季を通して丁寧に描いた物語です。

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    それぞれの季節に、それぞれのお客さん


    マーニには春夏秋冬、それぞれの季節を象徴するお客さんたちが現れます。ちゃんと季節にあった演出なんですね。
    夏には、生命力にあふれた若いカップルの恋
    秋には、寂しさを抱えた父と子の絆
    冬には、老夫婦が迎える人生の終焉。
    そして、生命が再生する春には、新たな生命がやってきます。

    大泉洋と原田知世


    相変わらず、大泉洋が演技で見せる切なそうな、泣きそうな表情がたまらない。
    りえさんが悲しそうにしていると、水縞くんも悲しい顔になる。その表情がね、とてもいいんです。どちらかといえば草食系男子の水縞くんを、大泉さんがどう演じるのだとうかとおもったけれど、なかなかどうして、やさしくて繊細な男性になっていました。さすがです。

    原田知世さんは、大人の表情と少女の表情が混在する女優さんだな、と感じました。彼女の少女時代の映画は何本も見ているのですが、その頃と全く変わらない透明感と、人々を温かく見守る大人の表情もまたステキでした。

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    女性ならではの視点と演出


    印象的だったのは「冬のお客さん」の老夫婦。十数年前に店と子供を子供をなくし、今また妻の余命がいくばくもない。その時、夫がとった行動は「思い出の地・月浦で死ぬ」という選択でした。
    奥さんはそれを知ってか知らずか、夫についていこうとします。

    でも、パン嫌いの奥さんが、お豆の入ったパンを美味しそうに食べるのをみて、夫は考えを改めます。「人は、死の直前まで変化することができる」と。
    困難にあって生命力を発揮するのが女、そこから逃げ出そうとするのが男。そんな演出は女性ならでは、という気がしました。


    パンを分け合う人々


    水縞くんが好きな言葉「カンパニオ」のもともとの意味は「パンを分け合う」人々。映画の中で何度もパンを分け合うシーンが出てきます。それはきっと、愛と信頼のあかしだと思います。
    だってパンを分けあっているとき、みんな幸せそうなんだもの。

    カフェ・マーニには、アコーディオン奏者、地獄耳のガラス作家、おいしい野菜を作る農家、郵便配達員など、個性豊かな面々があつまり、時に宴を催して共にパンを分けあい、乾杯をします。

    その様子がすごく楽しそうで、美味しそうで、できることなら、この宴に混ざって乾杯したい!とすごく思いました。

    小説「しあわせのパン」→
    しあわせのパンのロケ地・月浦に行って来ました→


    矢野顕子さんと忌野清志郎さんが歌う主題歌「ひとつだけ」これがもう、映画にぴったりなんですよ。歌詞も曲も。



    映画が終わっても、カフェ・マーニの人々の日常がずっと続いているような、続いていて欲しいような気がします。
    地獄耳のヨーコさんが、早速りえさんの妊娠を聞きつけてお祝いのガラスを持ってきたり、出産時に水縞くんが右往左往して全く役にたたなかったり、みんなで子供を見守っていったり。そんな風景が目に浮かぶようです。

    JUGEMテーマ:邦画

    レビューポータル「MONO-PORTAL」
    コメント
    こんにちは。
    TBとカキコありがとうございました。
    今更ながら見ました。
    北海道が舞台だと気にはなるのですがなかなか見るというところまでいかなくて(言い訳)
    遅くなりましたが見て良かったです。
    本当に、大泉さんの演技は素晴らしかったですね。原田さんもですが優しい笑顔と悲しそうな表情が見事だと思いました。
    皆がパンを半分こして分け合う姿が素敵でした。
    老夫婦のお話、良かったです。
    旦那さんがやろうとしていることに気づいていたかはわかりませんが「明日もまた、このパンが食べたい」と言った時、涙が止まらなかったです。

    ロケ地にも行かれたんですね。
    私もいつか、あの素晴らしい風景を実際に見たいと思いました。
    • by 苗坊
    • 2015/12/31 2:00 PM
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