2012.03.05 Monday

「困っているひと」 大野 更紗

大野更紗さんの「困ってるひと」読みました。
明るく、若い女の子らしい文章で綴ってありますが、読んでいくうちにこれは「地獄」だな、と感じました。

・ある日突然、難病を発症する
・身動きがとれない
・治療方法が見つからない
・麻酔なし、皮膚を切り取られる検査
・かさむ入院費
・専門家でさえ難解な福祉システムとの手続きバトル
・サポートに疲弊した友人たちからの別れ

まさか、まだうら若き女性が数年間ですさまじく壮絶な体験をすることになるとは…。
普通なら、こんなに若い難病の人間を社会や周辺の人間が手厚く保護されるかというと、そんなことはなく、
(私は日本の保証制度を信じていたのです、この本を読むまで。)
驚くことに彼女は、サポートが受けられないと認識すると、治療病院の選択から福祉システムの手続き、果ては通院可能な圏内への引越し作業、こういったことを一人で決めて実行していきます。(もちろん、人の助けを仰ぎつつですが)

たぶん、私だったら途方にくれて、途中で「どうにかなって」しまうだろう。

健康な私では、大野さんが体験した壮絶な闘病の本質なんて理解出来ないのでしょう。
でも、理解はできなくても、知りたいと思いました。
それが、私がこの本を読んで正直に思ったことです。

私にも難病の友人がいます。
彼女もまた、壮絶な闘病の日々の中にいます。
そして、そこには誰もわからない「もの」があるのかもしれない。

自分にできることは限られている。

だから、この本を読んで少しでも知りたい。私にできることを。

明るい文章ですが、難病のこと、医療、社会福祉制度の矛盾などの問題点に関しても鋭く、わかりやすく書かれています。
困ってるひと
困ってるひと
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JUGEMテーマ:読書 難病女子による、画期的エンタメ闘病記! ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、ある日とつぜん原因不明の難病を発症。自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。 知性とユーモアがほとばしる、命がけエッセイ!!
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