スネオヘアーの坊主がいい。[映画] アブラクサスの祭り

2012.04.12 Thursday

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    悩める坊さん、ロックする。

    福島の小さな町に住む僧侶・浄念は元ロックシンガー。過去にうつ病を煩い、現在も薬を服用し続けている。
    妻の多恵と息子・理有と静かに暮らしているが、時に常軌を逸した行動をとる浄念を快く思わない住人たちもいる。
    ある出来事をきっかけに悩める浄念は音楽への情熱、今の自分を見つめるため、町での音楽ライブをやりたいと思い始める。

    僧侶というのは一般人よりも達観しているイメージがありますが、主人公の浄念さんはずっと悩んでいます。
    正直、映画の前半はちょっとうっとおしいかった(^^;)
    でも上司(?)玄宋さんも、奥さんの多恵さんも浄念さんを見捨てないんです。
    それは浄念さんが、今の自分に正直に真正面に向かっていくからかもしれない。

    音楽ライブの理解者であった和菓子屋・菊地が自殺したことで、自分をコントロールできなくなり、失踪。
    思い悩み、海でギターをかき鳴らす浄念。戻ってきた浄念は、自分をみつけ、菊地の家で経を唱える。

    後半、自分なりの答えをみつけた浄念が、様々な人に影響を与えていく姿は、凛として美しかった。

    父の自殺に思い悩む菊地の息子遼太に「わかりません。わからないまま(その思いを)抱えていくんです。」と諭す言葉が好きです。最低な自分を知って受け入れたからこその答えなのかもしれない。

    浄念が口ずさむキリスト教の「ハレルヤ」と仏教の「南無」は同じ意味なんだそうです。自分を神(仏)に捧げるという意味なんだとか。

    戦国鍋TVで活躍する村井良大くんが菊地の息子・遼太役で出演。
    生意気だけども思い悩む青年役を好演していました。

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    原作は現役僧侶の玄侑宗久さん。
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    南無 アブラクサス
    • 悠雅的生活
    • 2012/04/15 9:37 PM
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