[舞台] 有川浩×キャラメルボックス=最高の舞台 「キャロリング」

2012.12.05 Wednesday

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    演劇集団キャラメルボックスのお芝居「キャロリング」を観てきました。
    すばらしいお芝居でした。どのシーンが、というより、そのすべて、登場人物すべてが愛おしいんです。だからあとから(´;ω;`)ブワッってね、なるんですよ。

    物語は12月、子供服の販売と託児施設を営む会社エンジェルメーカーは業績不振で年内いっぱいで解散。同僚の大和俊介と折原柊子はかつて恋仲で将来を誓い合ったが、大和は過去の虐待のトラウマから、ふたりの言葉がすれ違い、別れてしまう。

    託児施設を利用している航平は、別居中の父と母を仲直りさせたくて、柊子に無理をいい、父親の職場の整骨院へ連れて行ってもらうことに。しかしその整骨院には赤木ファイナンスという質の悪い男たちが借金の取り立てにきていた。航平の家族の問題は、やがて大和や柊子たちをも巻き込み、意外な方向に進んでいってしまい…。


    有川浩×キャラメルボックス


    舞台「キャロリング」は、作家の有川浩先生がキャラメルボックスのために書きおろしたお芝居で、有川ファン、キャラメルボックスファンには、すごくうれしい。原作をいつくしみながら、演劇として表現してゆく、そんなキャラメルボックスと、有川浩先生がタッグを組んだこの作品「キャロリング」は、有川テイストあふれるセリフと、役者さんたちの創りだす世界がぴったりと融合して最強のマリアージュ(組み合わせ)に仕上がっています。

    物語の随所に有川テイストにあふれたセリフがでてくるのも、ファンにはうれしいところ。「おしゃべりしながら歩いて、お互いの事を話しながら、どんどん宝物が増えていく」ってセリフが好きです。(*´∀`*)愛しい相手のことを知りながら歩くだけで満たされるのは、お互いの愛情が深いってことだもの。

    ほかにも「不幸のくらべっこをしてもしょうがない」とか、時に優しく、時に心を突き刺す有川ことばを、役者さんたちが血肉を通わせてくれているのです。純粋な演劇空間、そんな言葉が浮かびました。


    阿部さんと畑中さん


    主人公、大和俊介を演じた阿部さん。いやー、かっこいいですね。大和のような男性が本当にいるんじゃないかと、それくらい、役にぴったりと沿っていた感じがします。ほかの役者さんたちももちろんなんですが、阿部さんと役のシンクロ具合が半端無いんですよ。

    そして畑中さん!以前観た「トリツカレ男」のジュゼッペのイメージが残っていたので、今回の真逆な役はびっくりでした!でもすてきでした。

    阿部さんですが、舞台後のあいさつで「僕が言うのもなんですが、平日の昼間にこんなに集まっていただき、みなさん、お仕事大丈夫なんですか…?」いやいや、大丈夫ですって!ちゃんと休みとって来てるんですから!(;´Д`)

    私を含めみなさんきっと、キャラメルボックスを見るために一生懸命働いて、都合をつけてわくわくしながら会場に来ているんですよ(*´∀`*)

    観客を喜ばす工夫


    キャラメルボックスは観客を喜ばすことに長けた劇団だと思います。前説の「観劇ガイド」ではキャロリングに関する用語や有川浩さんの作品情報、クリスマスソングとキャロルの違いなど、豆知識を笑いを交えて解説してくれました。

    また、今回特別なプレゼントとして、有川浩さんが書きおろした「あの人からの手紙」をいただきました。これは「物語のその後」ということで、登場人物たちが出した手紙が入っています。彼らのその後を想像しながら、手紙を読んだらまた(´;ω;`)ブワッってなっちゃって…。

    「キャロリング」チラシとあの人からの手紙
    「キャロリング」チラシとあの人からの手紙

    クリスマスバージョンの「みき丸」がお出迎え。
    キャラメルボックスマスコット みき丸

    有川浩先生の原作「キャロリング」。
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    池袋のサンシャイン劇場へ演劇集団キャラメルボックスの「キャロリング」を観に行ってきました。 最近では月に一度の割合で着物を着る機会を(無理矢理にでも)つくっているので、少し着付けに慣れて、時間が短縮できるようになりました。やっぱり、定期的に着たほうが
    • 超初心者の着物日記
    • 2012/12/19 11:06 PM
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