上毛かるたの偉人の多くは、実はあんまり群馬と関係ない。

2013.02.23 Saturday

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    私は群馬県出身です。群馬県といえばバンジージャンプの成人式、ぐんまのやぼう、最高気温56度(全部ネット上のネタ及びアプリ)という、群馬県民及び出身者以外には不名誉な内容で知られています。

    そんな群馬を代表する遊びといえば上毛カルタ。群馬の歴史・偉人・名所旧跡などをかるたにしたもので、群馬の子どもたちは小さい頃から上毛カルタに親しんで成長していきます。おとなになった今でもかるたの札は覚えています。
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    上毛カルタの中には、群馬出身の偉人達も描かれていて、子供ながら誇らしい気持ちになったものでした。
    しかし、おとなになり、何気なくその群馬の偉人たちの経歴を調べてみたところ、あんまり群馬に関係ないという事実を知った時は、結構な衝撃でした…。

    「ほ」 誇る文豪 田山花袋


    蒲団」で有名な文豪ですが、若くして上京して、墓は東京。いちおう、群馬で生まれましたが、花袋が生まれた当時の館林は栃木県だったそうです…。

    「へ」平和の使い 新島襄


    大河ドラマ「八重の桜」、主人公・八重の夫となる新島襄。この人の生まれは「安中藩江戸屋敷」。つまり江戸で生まれそだった生粋の江戸っ子。アメリカ留学後は京都在住。墓も京都。しかしその後、父祖の地である安中にキリスト教の布教をしたり、教会を建てたりと、地元との関わりは少なからずありました。

    「わ」和算の大家 関孝和


    ベストセラー「天地明察」にも登場した、江戸時代の天才数学家。この人に至っては「群馬でうまれたかもしれない」ってレベル。江戸で活躍してましたし、墓も東京。

    「こ」心の燈台 内村鑑三


    明治のキリスト教思想家。この人も「高崎藩江戸屋敷」で生まれています。ベースは群馬でも、新島襄と同じく、江戸っ子。墓も東京。

    「れ」歴史に名高い 新田義貞


    新田義貞は群馬県に領地を持ってた武将です。小さい頃はかっこいい偉人だと思ってましたが、大河ドラマ「太平記」で足利尊氏(群馬の永遠のライバル栃木・足利の武将)にコテンパンにやられたり、おまけに好きな女官と別れを惜しんでいるあいだに遅れをとったり。生き様がちょっと…

    でも史実は別として、を太刀を奉納して荒れた海を収めたエピソードは好きですけれど。

    特に江戸〜明治にかけての偉人は、たとえ東京(江戸)生まれでも、出身藩が群馬県内だということで選出されたらしいです。本当は国定忠治とかも入れたかったらしいけど、GHQの許可がおりなかったんだとか。

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